神の巫女ですが、還俗して結婚することになりました。

下菊みこと

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そのはずが、神様の花嫁になってしまいました。

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はじめまして、ご機嫌よう。私は、勝利を司る神、シャルル様の巫女を務めるシャルロット・クリステルと申します。公爵家の末の娘として生まれた私は、幼い頃より出家し、シャルル様にお仕えして参りました。しかし、悲しいことに一つ上の姉が急な病に侵され帰らぬ人となり、急遽還俗して姉の婚約者の元に嫁ぐことになりました。今日はそのお話をシャルル様にしなければなりません。身を清め、神殿へ参ります。

「シャルル様」

「シャルロット!どうしたんだい、最近代わりの者を寄越してばかりじゃないか。僕の巫女はシャルロット一人なのだから、居なくなってはいけないよ」

優しく微笑んでそんなことを言うシャルル様。悲しいし、寂しいけれどお伝えしなければ…。

「シャルル様、私はシャルル様の巫女ではなくなります」

「…え?どうしたの、シャルロット。僕は何かしてしまった?ごめん、僕、人の感情には疎くて…なにか嫌だったなら治すよ。だから、そんなに怒らないでおくれ」

まるで子供をあやすように私の頭を撫でるシャルル様。ずっとこうして可愛がってくれた、親より身近な我が神。だけど、もう決まってしまったことだから。

「シャルル様、私は還俗して、姉の婚約者だった方と結婚するのです。だから、ごめんなさい」

シャルル様は目を見開く。

「…その結婚は、シャルロットの望むもの?」

「…いえ」

私の望みは、シャルル様と共に在ることです。…なんて、もう、口が裂けても言えないけれど。

「なら、行くな。僕が守ってあげるから」

「シャルル様、ごめんなさい。私にはどうしようもないのです」

家が決めたことに反抗する力は、私にはない。だからといって、そんなことにシャルル様のお力を利用するなど出来るわけがない。

「…強情っぱりめ」

「ごめんなさい、シャルル様」

ふと、シャルル様が私の顔を手を添える。そしてキスをしてきた。別れの挨拶だろうか?

「…シャルロット、口を開きなさい」

「え?…んんっ!?」

シャルル様の舌が私の口内に侵入してくる。そのままシャルル様の神気が私の中に注がれる。神気に酔って、私は意識を失った。

ー…

眼が覚めると、神殿の一番奥のシャルル様の寝室に寝かされていた。身体がシャルル様の神気に充てられて重だるい。

「起きたか、シャルロット」

「シャルル様…なにをなさるのですか…」

シャルル様に抗議するも、シャルル様は受け流した。

「お前は僕の嫁にする。神の嫁になるんだ。そんじょそこらの男に嫁がせるより、実家の連中も喜ぶさ」

「私はプロポーズもされていませんし、受けてもいません」

「まず既成事実を作るのも、アリだろう?」

「ナシ寄りのナシですけど」

この神は本気だ。まずい。

「シャルル様、一度話し合いましょう」

「そんな釣れないことを言わないでおくれ。シャルロットだって僕が欲しいだろう?」

シャルル様が私の身体に指を這わせる。ぞわぞわする。

「シャルル様、それ、なんか、変ですっ」

「気持ちいいって言うんだよ。言ってごらん」

「あっ…うぅ…」

「ほら、気持ちいいだろう?」

「き、気持ちいい?これが…?」

「そう。ほら、気持ちいいね」

「ひゃんっ」

私の小さな胸をやわやわと揉まれ、ぞわぞわが大きくなる。頂を摘まれれば、変な声が出てしまった。

「感度は悪くないようでなにより。ほら、僕のものだという証を刻もう」

胸にキスマークをつけられた。なんだか恥ずかしい。

「シャルル様、私っ」

「いいんだ、シャルロット。君は現世のことなど忘れて、僕の花嫁として幸せになればいい。そうだろう?」

「んんっ…ん、ぁ…」

シャルル様にまた口付けをされ、口内を侵される。そしてそのまま、シャルル様の指が大事なところに侵入してきた。

「しゃ、シャルル様、そこは…」

「大丈夫。ゆっくりと解してあげるから」

指が一本だけ入ってくるが、それだけでもきつくて痛い。

「シャルロット、身体の力を抜くんだ」

「ん、ふっ…ふぁ…」

キスで力を奪われる。身体の力が抜けると、ナカが痛くなくなった。その分ぞわぞわが広がる。

「シャルロット、指を増やすよ」

「はい…」

シャルル様がゆっくり時間をかけて私のナカを解して、私はナカで気持ちよくなることを覚えさせられた。

「シャルロット。そろそろ挿れるよ」

「…い、いいんでしょうか、こんなこと」

「シャルロットは僕が責任を持って花嫁として迎え入れる。問題はないさ」

優しく微笑んで頭を撫でるシャルル様。なら、いいか。

「さあ、身体の力を抜いて…そう、良い子だ…」

シャルル様がゆっくりと入ってくる。あまりの痛みに私はナカに力を入れてしまった。しかしシャルル様は怒ったりせずに、キスをくれる。

「はい、息を止めない。ほら、僕のキスに合わせて呼吸してごらん」

「ん、…ふ、…んん」

「そう、上手。良い子だ…」

そしてようやくシャルル様の全部が入って、シャルル様がゆっくりとこちらを気遣いながら抽送を始める。

「シャルル様…」

「シャルロット…僕の愛し子。絶対誰にも渡すもんか」

「シャルル様、好きです、好き」

「僕は愛しているよ、僕のシャルロット」

そしてナカにたくさん出された。私はシャルル様からたくさんの愛を受け取りながら、意識を飛ばした。

ー…

「え?」

「だから、正式にシャルロットは僕の妻になったんだよ。もう手続きは済んでる」

「なんで私が意識のない間に勝手に決めちゃうんですか!?」

シャルル様はたまに強引なところがあるけども。これはいただけない。

「だって、他の男にやる気はないし」

「もう…シャルル様!こういうことはしちゃいけません!」

シャルル様は困ったように頬を掻く。

「だって、シャルロットも僕が好きなんだろう?愛し愛され両思い。なんの問題があるんだい?」

「両思いでも、色々と都合があるでしょう!」

「君のご両親は泣いて喜んでたけど?我が家から神の花嫁が出るなんてってね」

私はシャルル様にこれ以上何を言っても無駄だと知っている。仕方がない。

「…わかりました。でも、その分幸せにしてくださいね?」

「もちろんさ」

シャルル様にふわりと抱きしめられる。結局私は、還俗せずに神様の花嫁になったのでした。
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