1 / 29
少し前
しおりを挟む
はじめまして。ジャンティー・ノワールと申します。公爵令嬢です。突然ですが、私、大衆の面前で婚約破棄されています。
「ジャンティー!聞いているのか!」
「はぁ…」
「はぁじゃない!妹を虐めるような性根の腐った貴様との婚約は解消すると言っているだろう!なんとか言ってみろ!」
「いやぁ…結局こうなったかと…」
「何!?」
「お姉様!いい加減になさいませ!」
「そうだぞジャンティー!リュゼに謝れ!」
この二人は私の妹と元婚約者、リュゼ・ノワールとイディオ・アンベシル様。一応二人とも公爵家の令嬢と王太子なはずなのですが…各国の貴族や王族の集まるこの学園の卒業パーティーという公の場でこんなことをして恥ずかしくないのでしょうか?あ、私は妹を虐めてなんていませんよ?冤罪です。リュゼは私を悪役に仕立て上げ王太子のイディオ様を誑かしたようです。こうなるのが嫌で目を光らせていたつもりだったのですが…。まあ、こうなったら仕方がありません。両親と兄も出てくるでしょうし。
「ジャンティー」
「…お父様、お母様、お兄様」
この三人は一応私とリュゼの両親と兄。ほぼリュゼだけにしか興味がないようですけれど。
「私達の知らないところでリュゼを虐めていたのか。見損なったぞ」
「育て方をどこで間違えたのかしら…」
「リュゼに謝りなさい」
私に弁解の余地すら残さない両親と兄。…まあ、わかってはいましたけれど。
「私は公爵令嬢として、恥ずべきことなどしておりません」
「リュゼの嘘だと申すか」
「はい」
「…もう良い。王太子殿下。裁定を」
「ああ。ジャンティー、貴様は身分剥奪の末国外追放処分とする!」
「…!」
「貴族ではない貴様にここにいる資格はない。さらばだ」
「皆さま、お騒がせしてすみませんでした。…お父様、お母様、ここまで育ててくださりありがとうございました。さようなら」
私は最後に最高に美しいカーテシーを披露し、卒業パーティーの会場を後にする。
…やったぁー!これで自由だぁー!
これで妹ばかりを猫可愛がりする両親と兄から解放されるし、私の物をなんでも欲しがる強欲妹からも離れられるし、私を見ようともせず妹の胸の谷間ばかりをチラチラ見る婚約者ともおさらばよ!
しかも憧れの平民生活ゲット!別に計画していたわけではないから蓄えは寮に置いてあるアクセサリー数点だけだけど、まあ一生懸命に働けばなんとかなるはず!
頑張るぞー!おー!
「ジャンティー!聞いているのか!」
「はぁ…」
「はぁじゃない!妹を虐めるような性根の腐った貴様との婚約は解消すると言っているだろう!なんとか言ってみろ!」
「いやぁ…結局こうなったかと…」
「何!?」
「お姉様!いい加減になさいませ!」
「そうだぞジャンティー!リュゼに謝れ!」
この二人は私の妹と元婚約者、リュゼ・ノワールとイディオ・アンベシル様。一応二人とも公爵家の令嬢と王太子なはずなのですが…各国の貴族や王族の集まるこの学園の卒業パーティーという公の場でこんなことをして恥ずかしくないのでしょうか?あ、私は妹を虐めてなんていませんよ?冤罪です。リュゼは私を悪役に仕立て上げ王太子のイディオ様を誑かしたようです。こうなるのが嫌で目を光らせていたつもりだったのですが…。まあ、こうなったら仕方がありません。両親と兄も出てくるでしょうし。
「ジャンティー」
「…お父様、お母様、お兄様」
この三人は一応私とリュゼの両親と兄。ほぼリュゼだけにしか興味がないようですけれど。
「私達の知らないところでリュゼを虐めていたのか。見損なったぞ」
「育て方をどこで間違えたのかしら…」
「リュゼに謝りなさい」
私に弁解の余地すら残さない両親と兄。…まあ、わかってはいましたけれど。
「私は公爵令嬢として、恥ずべきことなどしておりません」
「リュゼの嘘だと申すか」
「はい」
「…もう良い。王太子殿下。裁定を」
「ああ。ジャンティー、貴様は身分剥奪の末国外追放処分とする!」
「…!」
「貴族ではない貴様にここにいる資格はない。さらばだ」
「皆さま、お騒がせしてすみませんでした。…お父様、お母様、ここまで育ててくださりありがとうございました。さようなら」
私は最後に最高に美しいカーテシーを披露し、卒業パーティーの会場を後にする。
…やったぁー!これで自由だぁー!
これで妹ばかりを猫可愛がりする両親と兄から解放されるし、私の物をなんでも欲しがる強欲妹からも離れられるし、私を見ようともせず妹の胸の谷間ばかりをチラチラ見る婚約者ともおさらばよ!
しかも憧れの平民生活ゲット!別に計画していたわけではないから蓄えは寮に置いてあるアクセサリー数点だけだけど、まあ一生懸命に働けばなんとかなるはず!
頑張るぞー!おー!
2
あなたにおすすめの小説
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
10日後に婚約破棄される公爵令嬢
雨野六月(旧アカウント)
恋愛
公爵令嬢ミシェル・ローレンは、婚約者である第三王子が「卒業パーティでミシェルとの婚約を破棄するつもりだ」と話しているのを聞いてしまう。
「そんな目に遭わされてたまるもんですか。なんとかパーティまでに手を打って、婚約破棄を阻止してみせるわ!」「まあ頑張れよ。それはそれとして、課題はちゃんとやってきたんだろうな? ミシェル・ローレン」「先生ったら、今それどころじゃないって分からないの? どうしても提出してほしいなら先生も協力してちょうだい」
これは公爵令嬢ミシェル・ローレンが婚約破棄を阻止するために(なぜか学院教師エドガーを巻き込みながら)奮闘した10日間の備忘録である。
転生皇女はフライパンで生き延びる
渡里あずま
恋愛
平民の母から生まれた皇女・クララベル。
使用人として生きてきた彼女だったが、蛮族との戦に勝利した辺境伯・ウィラードに下賜されることになった。
……だが、クララベルは五歳の時に思い出していた。
自分は家族に恵まれずに死んだ日本人で、ここはウィラードを主人公にした小説の世界だと。
そして自分は、父である皇帝の差し金でウィラードの弱みを握る為に殺され、小説冒頭で死体として登場するのだと。
「大丈夫。何回も、シミュレーションしてきたわ……絶対に、生き残る。そして本当に、辺境伯に嫁ぐわよ!」
※※※
死にかけて、辛い前世と殺されることを思い出した主人公が、生き延びて幸せになろうとする話。
※重複投稿作品※
目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています
月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。
しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。
破滅を回避するために決めたことはただ一つ――
嫌われないように生きること。
原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、
なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、
気づけば全員から溺愛される状況に……?
世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、
無自覚のまま運命と恋を変えていく、
溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。
氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
ヒロイン不在だから悪役令嬢からお飾りの王妃になるのを決めたのに、誓いの場で登場とか聞いてないのですが!?
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
ヒロインがいない。
もう一度言おう。ヒロインがいない!!
乙女ゲーム《夢見と夜明け前の乙女》のヒロインのキャロル・ガードナーがいないのだ。その結果、王太子ブルーノ・フロレンス・フォード・ゴルウィンとの婚約は継続され、今日私は彼の婚約者から妻になるはずが……。まさかの式の最中に突撃。
※ざまぁ展開あり
もしもゲーム通りになってたら?
クラッベ
恋愛
よくある転生もので悪役令嬢はいい子に、ヒロインが逆ハーレム狙いの悪女だったりしますが
もし、転生者がヒロインだけで、悪役令嬢がゲーム通りの悪人だったなら?
全てがゲーム通りに進んだとしたら?
果たしてヒロインは幸せになれるのか
※3/15 思いついたのが出来たので、おまけとして追加しました。
※9/28 また新しく思いつきましたので掲載します。今後も何か思いつきましたら更新しますが、基本的には「完結」とさせていただいてます。9/29も一話更新する予定です。
※2/8 「パターンその6・おまけ」を更新しました。
※4/14「パターンその7・おまけ」を更新しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる