魔王様に気に入られたので魔界で暮らします。

下菊みこと

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告白する

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フォンセ・ディアーブルだ。…僕は今日、ティアに告白する。特に、何かきっかけがあったわけではないが、なんとなく、今日だと思った。

もしかしたら、自分はペットだとしか、僕はご主人様としか認識していないティアにとっては傍迷惑かもしれない。困らせてしまうかもしれない。それでも、今日。この想いを伝えたい。

だが、告白とはどうすればいいんだ?ローゼに聞いてみたが、ローゼの奴は何故かニマニマしながら、僕の好きなようにするのが一番後悔がなくていいと言っていた。好きなようにってなんだ。手紙でも書けばいいのか?…いや、うん、分かってる。直接、言葉で、だよな。…はぁ。なんて言ったらいいんだ?シチュエーションはどうする?問題は山積みだ。

そもそも、この気持ちに気付いてからは、なんだかんだでティアとこの気持ちに振り回されている気がする。なんか、そう考えると癪に触るな。…思い切って、ティアをとことんときめかせてやるか。

今日、僕は満月の煌々と輝く夜中にティアを闇百合の咲き誇る中庭に呼び出した。ティアはきょとんとしている。よし、シチュエーションはばっちりだ。

「フォン様、こんな時間にどうされました?」

「ティア」

「はい」

「ー…月が、きれいだな」

「…」

ティアの目がまん丸で可愛い。どうやら意図は伝わったらしい。

「…でも、私なんか」

「ティア」

「…はい」

「…素直な気持ちを、教えてほしい」

…迷惑なら、諦めるから。

「ー…貴方と一緒になら、死んでもいいです」

…!

「ティア!」

「フォン様!」

僕達はその日、闇百合の花びらに包まれながら、いつまでも抱きしめあい続けた。
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