48 / 51
ヒロインの婚約
しおりを挟む
さて、なんだかんだで攻略対象である五人とはアナトールを会わせることができた。というかあちらから会いに来た。
「みんなアナトールの味方になってくれそうでありがたいですわ」
アナトールが社交の場に出るときも、これで多少は楽になるだろう。
「あと、一応エミリーともそろそろ会っておきたいですわね。出来ればアナトールも一緒に」
聖女への覚醒は防いだし、恩を売って仲良くもなった。とはいえ、いつまた聖女への覚醒の機会があるかわからない。もし、まだ聖女になる可能性があるなら仲良くしておきたい相手でもある。
あと、前回会ったとき純粋に良い子だったし数少ない女の子のお友達だし。まあ、女の子のお友達はこれから増えると思うけど。
そんなことを考えていたら、慌てた様子のお母様に呼び出された。
「エリアーヌ!今すぐ来て!はやく!」
いつも穏やかなお母様からは考えられない慌てように、急いでついていく。すると、応接間に何故かノーマークだった『隠し攻略キャラ』の隣国の皇太子がいた。
…なんで?
あまりのことに対応出来ない。すると、何故かそこに…というか皇太子の隣にエミリーが座っていて、私を見ると目を輝かせた。
「ティモテ様!この方が私を助けてくださったエリアーヌ様です!」
「え?…あ、お、お初にお目にかかります。エリアーヌ・ビジュー・デルフィーヌと申します」
「ああ、貴方が僕の婚約者を救ってくれた人だね。エリアーヌ嬢、お礼を申し上げる」
…僕の、婚約者。
「ええっと…」
つまり、エミリーは。
乙女ゲームの本編開始前のこの時点で、隠し攻略キャラクターであるティモテ・ステファヌ・サロモンを攻略したってこと…?
天才か!?
「あ、あ、いきなりそんなこと言ってもエリアーヌ様が困っちゃいます!あの、エリアーヌ様。この方はティモテ・ステファヌ・サロモン様という…隣国であるサロモン皇国の、第一皇子殿下です」
あ、そうかまだ皇太子にはなってないのか。
「ああ、すまない。つい気持ちが先走ってしまった。改めて、僕はティモテ・ステファヌ・サロモン。人族の治る国隣国の第一皇子だ」
「はい」
「先日、人族と獣人族が手を取り合って暮らしているというこの国に興味が湧いて遊びに来たんだ。我が国とこの国は、隣国だというのにお互いの行き来も少なくてもったいないよね」
「そ、そうですね」
たしか隣国の方が規制しているからじゃなかったかな…まあいいけど…。
「そうしたら、まあありがちな話で他の国…獣人の国からの刺客に襲われそうになってね」
「まあ!」
驚いた顔をしておくが、知っている。たしかゲームでは、ここで幸い深手を負わなかったティモテを聖女の力に目覚めたエミリーが治癒して助けたという裏設定があった。
そして本編の貴族学園で特殊コマンドにて出現。エミリーはあんまり覚えてなくて、人違いでは?という反応だったが、ティモテはそれでも君が好きだと迫っていた。
「そこを私の婚約者…この、聖女エミリーが助けてくれたんだ。刺客に今にも刺されそうになっている私を、エミリーは助けようとしてくれた。そこで聖女の力に目覚めたんだ」
「え、エミリー?そんな危ないことをしたの?」
思わず素で聞いてしまう。まあ、聖女の力に目覚めて刺客を退けたのは良いことだと思うけど普通に危ない。しかしエミリーは言った。
「あの時、エリアーヌ様が勇敢にも強盗犯に立ち向かってくださいました!そのおかげで私は助かったんです!エリアーヌ様に恥じないよう、ピンチの人は助けなきゃと思って」
「そ、そう。それは良い心がけですけれど、自分の命も大切にするんですわよ?約束ですわ」
「はい、エリアーヌ様!」
私は自分のことを棚に上げてエミリーを諭す。そんな私を見て、ティモテは笑顔を深めた。
「僕は獣人の国の刺客に襲われた時、やっぱり獣人族とは仲良く出来ないのかと絶望したんだ。そして人族のエミリーに助けられて、その想いは強くなった」
「そうですの…」
「けれど…エミリーはそんな風に獣人族への偏見を持ってしまいそうな僕に教えてくれたんだ。僕の命の恩人であるエミリーは、君に。獣人族のお嬢様に、命を投げ出すような真似をしてまで助けてもらったという」
「わ、私はただ放って置けなかっただけですわ」
「そう言わないでくれ。僕は、エミリーから君の話を聞いて再び獣人族への希望を取り戻したんだ。エミリーはもちろんのこと、君を心底尊敬している。すごいよ」
な、なんだか壮大な話になってしまった。
というか、乙女ゲームではこの後エミリーはティモテを忘れてティモテが隠し攻略対象になるはずなのに。
私が設定をめちゃくちゃにした副産物だろうか…。
「というか、そもそも。エミリー…いえ、エミリー様、第一皇子殿下。ご婚約おめでとうございます」
「え、え、そんな、エリアーヌ様はエミリーとお呼び下さい!」
「では、エミリーも私をエリアーヌとお呼びになって?」
「…え、エリアーヌ」
顔が真っ赤なエミリーが可愛い。そんな照れることじゃないのに。
「はは。二人は本当に仲がいいな。では、エリアーヌ嬢。僕に何かおねだりはないかな?」
「え?」
「褒美として何か与えたい。何が欲しい?」
「いえ、褒美はエミリーに…」
「エミリーには、僕との婚約を褒美として与えた。…ちょっと強引に」
ティモテは最後の方に小さな声で何か言ったけど、聞かなかったことにしよう。うん。
「君にも褒美を与えたいんだ。何かないかな」
「それであれば…」
願うことは、これ一つ。
「私や、私の友人達。…人族の子も獣人族の子もいるのですけれど、彼らとお友達になって下さいませんか?もちろん、エミリーも一緒に」
「ほう」
「え、エリアーヌ、いいんですか?」
「ええ、もちろん。そして、ティモテ殿下とエミリーにはサロモン皇国において獣人族とも仲良くなれるというシンボルになって欲しいんです。…わがまま過ぎますか?」
私の言葉にティモテは満足そうに笑う。
「もちろんいいとも!よろしく頼むよ」
「頑張りますね、エリアーヌ!」
ということで、エミリーとティモテが婚約した。おめでとう。
そして、この後アナトールを紹介して四人で短い時間だけどお茶会をした。
なんだかんだで全てが上手くいってくれて、結果的に良かったとほっとする。
「みんなアナトールの味方になってくれそうでありがたいですわ」
アナトールが社交の場に出るときも、これで多少は楽になるだろう。
「あと、一応エミリーともそろそろ会っておきたいですわね。出来ればアナトールも一緒に」
聖女への覚醒は防いだし、恩を売って仲良くもなった。とはいえ、いつまた聖女への覚醒の機会があるかわからない。もし、まだ聖女になる可能性があるなら仲良くしておきたい相手でもある。
あと、前回会ったとき純粋に良い子だったし数少ない女の子のお友達だし。まあ、女の子のお友達はこれから増えると思うけど。
そんなことを考えていたら、慌てた様子のお母様に呼び出された。
「エリアーヌ!今すぐ来て!はやく!」
いつも穏やかなお母様からは考えられない慌てように、急いでついていく。すると、応接間に何故かノーマークだった『隠し攻略キャラ』の隣国の皇太子がいた。
…なんで?
あまりのことに対応出来ない。すると、何故かそこに…というか皇太子の隣にエミリーが座っていて、私を見ると目を輝かせた。
「ティモテ様!この方が私を助けてくださったエリアーヌ様です!」
「え?…あ、お、お初にお目にかかります。エリアーヌ・ビジュー・デルフィーヌと申します」
「ああ、貴方が僕の婚約者を救ってくれた人だね。エリアーヌ嬢、お礼を申し上げる」
…僕の、婚約者。
「ええっと…」
つまり、エミリーは。
乙女ゲームの本編開始前のこの時点で、隠し攻略キャラクターであるティモテ・ステファヌ・サロモンを攻略したってこと…?
天才か!?
「あ、あ、いきなりそんなこと言ってもエリアーヌ様が困っちゃいます!あの、エリアーヌ様。この方はティモテ・ステファヌ・サロモン様という…隣国であるサロモン皇国の、第一皇子殿下です」
あ、そうかまだ皇太子にはなってないのか。
「ああ、すまない。つい気持ちが先走ってしまった。改めて、僕はティモテ・ステファヌ・サロモン。人族の治る国隣国の第一皇子だ」
「はい」
「先日、人族と獣人族が手を取り合って暮らしているというこの国に興味が湧いて遊びに来たんだ。我が国とこの国は、隣国だというのにお互いの行き来も少なくてもったいないよね」
「そ、そうですね」
たしか隣国の方が規制しているからじゃなかったかな…まあいいけど…。
「そうしたら、まあありがちな話で他の国…獣人の国からの刺客に襲われそうになってね」
「まあ!」
驚いた顔をしておくが、知っている。たしかゲームでは、ここで幸い深手を負わなかったティモテを聖女の力に目覚めたエミリーが治癒して助けたという裏設定があった。
そして本編の貴族学園で特殊コマンドにて出現。エミリーはあんまり覚えてなくて、人違いでは?という反応だったが、ティモテはそれでも君が好きだと迫っていた。
「そこを私の婚約者…この、聖女エミリーが助けてくれたんだ。刺客に今にも刺されそうになっている私を、エミリーは助けようとしてくれた。そこで聖女の力に目覚めたんだ」
「え、エミリー?そんな危ないことをしたの?」
思わず素で聞いてしまう。まあ、聖女の力に目覚めて刺客を退けたのは良いことだと思うけど普通に危ない。しかしエミリーは言った。
「あの時、エリアーヌ様が勇敢にも強盗犯に立ち向かってくださいました!そのおかげで私は助かったんです!エリアーヌ様に恥じないよう、ピンチの人は助けなきゃと思って」
「そ、そう。それは良い心がけですけれど、自分の命も大切にするんですわよ?約束ですわ」
「はい、エリアーヌ様!」
私は自分のことを棚に上げてエミリーを諭す。そんな私を見て、ティモテは笑顔を深めた。
「僕は獣人の国の刺客に襲われた時、やっぱり獣人族とは仲良く出来ないのかと絶望したんだ。そして人族のエミリーに助けられて、その想いは強くなった」
「そうですの…」
「けれど…エミリーはそんな風に獣人族への偏見を持ってしまいそうな僕に教えてくれたんだ。僕の命の恩人であるエミリーは、君に。獣人族のお嬢様に、命を投げ出すような真似をしてまで助けてもらったという」
「わ、私はただ放って置けなかっただけですわ」
「そう言わないでくれ。僕は、エミリーから君の話を聞いて再び獣人族への希望を取り戻したんだ。エミリーはもちろんのこと、君を心底尊敬している。すごいよ」
な、なんだか壮大な話になってしまった。
というか、乙女ゲームではこの後エミリーはティモテを忘れてティモテが隠し攻略対象になるはずなのに。
私が設定をめちゃくちゃにした副産物だろうか…。
「というか、そもそも。エミリー…いえ、エミリー様、第一皇子殿下。ご婚約おめでとうございます」
「え、え、そんな、エリアーヌ様はエミリーとお呼び下さい!」
「では、エミリーも私をエリアーヌとお呼びになって?」
「…え、エリアーヌ」
顔が真っ赤なエミリーが可愛い。そんな照れることじゃないのに。
「はは。二人は本当に仲がいいな。では、エリアーヌ嬢。僕に何かおねだりはないかな?」
「え?」
「褒美として何か与えたい。何が欲しい?」
「いえ、褒美はエミリーに…」
「エミリーには、僕との婚約を褒美として与えた。…ちょっと強引に」
ティモテは最後の方に小さな声で何か言ったけど、聞かなかったことにしよう。うん。
「君にも褒美を与えたいんだ。何かないかな」
「それであれば…」
願うことは、これ一つ。
「私や、私の友人達。…人族の子も獣人族の子もいるのですけれど、彼らとお友達になって下さいませんか?もちろん、エミリーも一緒に」
「ほう」
「え、エリアーヌ、いいんですか?」
「ええ、もちろん。そして、ティモテ殿下とエミリーにはサロモン皇国において獣人族とも仲良くなれるというシンボルになって欲しいんです。…わがまま過ぎますか?」
私の言葉にティモテは満足そうに笑う。
「もちろんいいとも!よろしく頼むよ」
「頑張りますね、エリアーヌ!」
ということで、エミリーとティモテが婚約した。おめでとう。
そして、この後アナトールを紹介して四人で短い時間だけどお茶会をした。
なんだかんだで全てが上手くいってくれて、結果的に良かったとほっとする。
33
あなたにおすすめの小説
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる