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第一章
修行
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さて、その日から、フレリアの地獄の特訓が始まった。
「はい、まずは、魔法を感知するところからやりますよー。では、目を瞑って、自分の体や、回りのものから出ている『気』のようなものを感じてみてください」
「うぬぬぬぬ……。こ、こうか!?」
「……できてないですねー。いいですか? 見ててください。……ほっ! こんな感じです」
目の前で軽い顔して魔法を使われると、自分のできなさが際立つ。
それと共に、やっぱり異世界来ちゃったんだなーと実感する。
「うーん、やっぱり、俺、才能ないんじゃ……」
「……いや、そんなことないですよ。ユータ様ならきっとできます!」
「その微妙な間が物凄く気になるんだが」
「まあまあ、いいじゃないですかー」
何がまあいいんだかわからないんだが。
とにかく。
「うーん、正直言って別に俺魔法使える必要特に無いんだよなー」
さっきおおかみくんたちやスライムたちに話したら、このまま俺の元にいてくれるらしい。
ありがたい。
まあ、だから、俺が戦える必要は、ほとんどないんだよなぁ。
そうそう、今の俺のステータスはこんな感じ。
仁儺木 裕太〔人族〕 Lv.1
体力:300
魔力:300
防御:360
俊敏:500
《スキル》
検知Lv1 遠視Lv.1
《耐性》
恐怖Lv.2 痛覚Lv.1 魔力Lv.2
《固有スキル》
なし
《概要》
転移者
なぜか、耐性がこんなにある。
まあ、ね。
色々あったからね、いろいろと。
ひとつ、伸びをして。
「よし」
「どうされました?」
「今日は帰ろう」
そのあと、フレリアにボコボコにされかけた。
おかげで、耐性の熟練度の足しになった。
数日後。
「ふぬおぉぉぉ!!」
ボッ!
「おぉ!」
ようやく成功した。
これまでは神様の補正があったから楽だったのに、なくなったらこんなに大変だとは。
と、思ったら。
隣のスライムくんが火を出していた。
「わっ、スライムって魔法使えるんですか!? こんなの初めて見ましたよ!」
「俺はスライムにも負けたのか………」
────
少しあと──
「はあっっ!」
ボッ!
「よっしゃぁぁ!」
「ほら、できると思っていましたよ、ユータ様なら」
「ちょっと待て。お前、俺が失敗する度にため息ついてたよな」
「…………?」
「おい。そこでわざとらしく首を傾げるな」
そしてなぜ俺が突っ込み役になっている?
解せぬ。
「では、近いうちにこの森をでて国に向かった方がいいかもしれませんね」
「ああ、二日後に出発しよう」
かくして俺たちは出発の準備に取りかかったのであった。
「はい、まずは、魔法を感知するところからやりますよー。では、目を瞑って、自分の体や、回りのものから出ている『気』のようなものを感じてみてください」
「うぬぬぬぬ……。こ、こうか!?」
「……できてないですねー。いいですか? 見ててください。……ほっ! こんな感じです」
目の前で軽い顔して魔法を使われると、自分のできなさが際立つ。
それと共に、やっぱり異世界来ちゃったんだなーと実感する。
「うーん、やっぱり、俺、才能ないんじゃ……」
「……いや、そんなことないですよ。ユータ様ならきっとできます!」
「その微妙な間が物凄く気になるんだが」
「まあまあ、いいじゃないですかー」
何がまあいいんだかわからないんだが。
とにかく。
「うーん、正直言って別に俺魔法使える必要特に無いんだよなー」
さっきおおかみくんたちやスライムたちに話したら、このまま俺の元にいてくれるらしい。
ありがたい。
まあ、だから、俺が戦える必要は、ほとんどないんだよなぁ。
そうそう、今の俺のステータスはこんな感じ。
仁儺木 裕太〔人族〕 Lv.1
体力:300
魔力:300
防御:360
俊敏:500
《スキル》
検知Lv1 遠視Lv.1
《耐性》
恐怖Lv.2 痛覚Lv.1 魔力Lv.2
《固有スキル》
なし
《概要》
転移者
なぜか、耐性がこんなにある。
まあ、ね。
色々あったからね、いろいろと。
ひとつ、伸びをして。
「よし」
「どうされました?」
「今日は帰ろう」
そのあと、フレリアにボコボコにされかけた。
おかげで、耐性の熟練度の足しになった。
数日後。
「ふぬおぉぉぉ!!」
ボッ!
「おぉ!」
ようやく成功した。
これまでは神様の補正があったから楽だったのに、なくなったらこんなに大変だとは。
と、思ったら。
隣のスライムくんが火を出していた。
「わっ、スライムって魔法使えるんですか!? こんなの初めて見ましたよ!」
「俺はスライムにも負けたのか………」
────
少しあと──
「はあっっ!」
ボッ!
「よっしゃぁぁ!」
「ほら、できると思っていましたよ、ユータ様なら」
「ちょっと待て。お前、俺が失敗する度にため息ついてたよな」
「…………?」
「おい。そこでわざとらしく首を傾げるな」
そしてなぜ俺が突っ込み役になっている?
解せぬ。
「では、近いうちにこの森をでて国に向かった方がいいかもしれませんね」
「ああ、二日後に出発しよう」
かくして俺たちは出発の準備に取りかかったのであった。
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