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第二章

No.30 目覚め

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いつか、身体中を縛っていた糸は無くなっていた。
解かれたのでは無く、己の身体と一体化したのだとリリィは何故かそう思った。

何でもいい。とても身体が軽い。
上機嫌に暗闇を漂っていると、いつかのあの白い影がまた目の前に現れた。


「おかえりなさい、リリィ。」


とても優しい、柔らかな声。
母らしき影が笑顔を浮かべて手を伸ばす。
リリィは無我夢中でその手を掴もうとした。


「リリィ?」


掴んだ手は、母のものでは無かった。
とても小さい。自分の手よりもずっと。
気が付けば視界はぼんやりと色を変え、あの暗闇は何処かに消え去ってしまっていた。

何年も光に当てられていなかった感覚。
リリィは目を凝らし、ようやく目の前にいる人物の顔を認識した。


「リリィ、わかる?大丈夫?」

「...カレン?」


今、リリィが握っている手はカレンのものだった。
安心したように笑いかけるカレン。
リリィはハッとして辺りを見渡した。

この場所を知っている。
セルビリアの医療室だ。
リリィはベッドに横たわっていた。

向かいのベッドにはニーナがいる。まだ目覚めないでいるらしい。そのすぐ側にブロウィの姿もあった。


「リリィ、起きたのか!」

「ブロウィさん...」


リリィに気付き、ブロウィがニーナの側を離れてこちらへ近付く。そしてカレン同様安心したように微笑んだ。


「ここに運ばれてから随分と魘されていたぞ。気分はどうだ?何も問題は無いか?」

「あ、はい。とても良いです。」


リリィは笑ってみせたが、内心かなり混乱していた。
いつの間にセルビナへ帰ったんだ?あの大きな蜘蛛は倒せたのだろうか、レイドールでのあの戦いは?
もしかして全て夢だったのでは無いか。

リリィは思わずカレンの顔を見た。
何がどうなったのか聞こうと口を開きかけたが、カレンはそれを察してくれた。


「あの化け物はやっつけたよ。それで、全部の操りが解かれたの。リリィがやったんだよ、覚えてないの?」

「わ、私が?」

「シンが言ってたよ、凄い威力のヒーリスを使って最も簡単に蹴散らしたんだって。やっぱりリリィは流石だね!」


カレンは興奮気味にそう言った。
リリィは呆気に取られた。全く覚えていない。窮地に陥った時、無意識の内に身体が動くとは聞いた事があるが、そうなのだろうか。

リリィは次にブロウィを見た。


「セルビリアでも話題になっているよ。君の事と、あとギルの事がね。シンもゾーイもカレンもだ。今期のガーディアンは当たりだと皆喜んでいる。指導者だった私も鼻が高い。」

「そんな...私、何も覚えていないのに。」


でも、良かった。リリィはやっと安心した。
皆無事だったんだ。それだけで充分だと思った。
途端に、あとの三人に会いたくなった。


「他の皆は...?」

「シンとギルとゾーイか?あの子達はファルアロン国救出の任務の為にレイドール国へ留まっている。とりあえずの危機は回避したが、何も終わってはいないからな。」


その言葉にリリィは寒気がした。そうだ、何も解決はしていないのだった。むしろ悪化した様なものだ。
視線をやると、カレンの表情も少し暗いものに変わってしまっている。



「あら、意識が戻ったんですね。」


その声に、三人同時に振り向いた。
声の主はシャリーデアだった。

三人に近付き、カレンの後ろへ回って両肩に手を置き優しく微笑む。それだけで場の雰囲気が一瞬にして柔らかなものになった。
これぞ天然のヒーリスの使い手、カトレナには絶対に出来ない芸当だ。リリィは密かにそう思った。


「体調は心配なさそうですね?」

「はい。とても良いです。」

「そうですか...」


そこでリリィは気が付いた。今のシャリーデアは微笑んではいるが、目の奥が真反対の色をしている。真剣そのものの目だ。

リリィがその事に気が付いた時、シャリーデアもその事に気が付いたらしい。
何も言わずにカレンの肩を軽く叩いた。カレンはすぐにその意味を理解し、立ち上がって後ろへ回った。


「リリィちゃん、ヒーリスを発動させて下さい。」

「えっ...?」


リリィは戸惑ったが、シャリーデアは構わずリリィの左腕にそっと手を触れて瞼を閉じた。
一体何なのだろう。よくわからなかったが、とりあえずリリィも瞼を閉じ、意識を集中させた。

流石に、発動させるだけならば簡単に出来る。
リリィは数十秒そのまま待機したが、やがて発動を解き、恐る恐る瞼を開いてシャリーデアを見た。


「...なるほど。」


シャリーデアはそう呟いた。
リリィはその言葉の意味がわからなかった。カレンとブロウィも不思議そうに顔を見合わせている。

一人で納得したように数回軽く頷き、シャリーデアはやっと三人の疑問に答えた。


「能力の質が格段に上がっています。私よりも、カトレナさんよりもずっと高い。」

「ええっ?」


思わずカレンが驚いて声をあげた。リリィはその声すら出せない程に驚愕し、硬直した。


「どういう事だシャリーデア。私には以前と変わらず見えたのだが、それは確かなのか?」


信じられない。といった表情のブロウィが、盛大に眉を顰めながら言った。その横にいるカレンも同じ表情、リリィも同じ表情だ。
が、シャリーデアは静かに頷いた。


「確かです。普通、能力の質というものは幾つもの経験を積んで高めて行くものなのですが...本当に驚きですね。」

「で、でも何故そんないきなり...私は何も...」


驚くどころでは済まない。何も心当たりは無いし、質が高まったと言われてもそんな感覚は一切無い。少し身体が軽いな、と感じる程度だ。

リリィは次第に自分が恐ろしくなった。あの戦いで何か変な事をされたのでは。だって本当に、何にも思い当たる節は無いのだから。

だが動揺する三人を他所に、シャリーデアは穏やかだ。


「何も問題無いですよ、それだけリリィちゃんには底知れぬ才能があるという事でしょう。それが初の任務で開花したのです、誇らしくして下さい。」

「そっか。リリィは志願者の中でも優秀だったもの、きっとそうなんだよリリィ。凄いなあ。」


今度は目の奥までしっかり微笑むシャリーデア、興奮して今にも小躍りし出しそうなカレン、確かにそれ以外は考えられないなと納得するブロウィ。

そうなのかな、とリリィも納得しかけた。曖昧な声を出して自分の両手を見つめる。まるで実感は無いが、シャリーデアが言うのだからそうなのだろう。


「シャリーデアさんもカトレナさんも、ガーディアンの中ではトップクラスのヒーリスの使い手だって聞いたんですけど、その二人を上回ったって事はリリィはセルビリアで一番のヒーリスの使い手って事ですか?」

「ちょ、ちょっとカレン...」


不意に思い付いた様なカレンの言葉(ブロウィが間髪入れずカレンの後頭部を叩いた。)に、リリィは真っ青になって顔を歪めた。何て失礼な事を聞くんだ。

謝らなければ、と急いでシャリーデアを見たが、シャリーデアは珍しく嫌な笑みを浮かべていた。


「“ガーディアンでは”ね。セルビリアでは別です。」

「...え?どういう事ですか?」


リリィとカレンは意味がわからずに眉を顰めた。ガーディアンに全てのナーチャーが集まっているはず。
ブロウィも一瞬そんな顔をしたが、すぐに理解したようで何故か浮かばれない表情に変わった。


「キキさんですよ。わかりますか?グランス様のお世話係の眼鏡の女性。」

「ああ!...あの人が?」


その人物は二、三度だけ見た事がある。リリィとカレンはキキの顔をぼんやりと思い出し、そして更に眉を顰めた。
あの人が凄いヒーリスの使い手?というより、まずナーチャーだった事に驚きだ。

その反応は無理も無い、と肩を竦めて、シャリーデアは再度口を開いた。


「国民にはアランさんとキキさんが二年前の戦争の救世主だという事を隠していますからね。どうやら英雄の様に扱われるのが心底嫌なんだそうで。それに加え、キキさんは戦い自体あまり好まないそうなんです。ですからグランス様のお世話係に。正体を隠し、ガーディアンのいない隙に襲われても彼女が返り討ちにしてくれますよ。」

「へ、へえ...その人、そんなに凄いんですか?」

「そうですね...例えるなら、アランさんがディスターの代わりにヒーリスを使っているようなものです。」


そう自信満々にシャリーデアは言うが、まずリーダーのアランが戦っている所を見た事が無い。二人はとりあえず驚いた様な表情を作って見せた。


「同じヒーリスのナーチャーだから感じるのかも知れませんが、キキさんが側にいると本当に鳥肌が立ちます。戦っている所は誰も見た事ありませんが、それ程の使い手なのでしょう。そう言えば、今のリリィちゃんはキキさんに似た気配を感じますね。」

「そ、そうですか。」


そうか、気配は人それぞれ違うのか。ガーディアンのフルマスクを貰った時にシャリーデアが言っていた言葉を思い出した。

不思議な事に、リリィは少しまずい、と思った。何故そんな感情が生まれたのか、何の発言に対しての感情なのか全く不明だったが。
それは本当に一瞬だったので、シャリーデアが次の言葉を発する時にはもう忘れていた。


「さて、リリィちゃん。ヒーリスを発動出来るのなら完全復活という事ですね。目覚めたばかりで悪いですが、これから一仕事して貰っても良いですか?」


その発言にカレンは少し驚いたが、リリィは表情を引き締めてベッドから降りた。


「はい、大丈夫です。」

「本当に?リリィ、しんどくない?」

「平気よカレン、心配無い。」


不安そうに顔を覗くカレンに笑顔を向ける。だってこんなに身体が軽いのだから。
カレンはそれでも、と口を開きかけたが、シャリーデアがそれを塞いだ。


「カレンちゃんはガーディアン本部へ。お願いして出来る事では無いでしょうけど、その“見据える力”を発動していて欲しい。ラギスは遂に南の大陸へ宣戦布告し、手を伸ばそうとしている。今こそ、その能力が必要なんです。」

「...は、はい。頑張ります。」


辛うじて返事をした、といった声だ。
それもそうだろう、シャリーデアの言う通り、一番必要な事だろうが望まれて出来る事では無いのだから。

項垂れるカレンの肩にブロウィが手を置いた。


「では皆、仕事に戻るとしようか。私もする事が山積みだ。」

「それでは。リリィちゃん行きましょう。」

「はい。」


四人は医療室を出て、別々の場所へと向かった。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










シャリーデアに連れられて向かった先は、セルビリアの西の支部だった。リリィにとっては初の支部。
見た目も中も、本部がそのままそっくり小さくなったという感じだ。

中に入ると十数人の白いコートを着た者達が忙しなく仕事をしていたが、ガーディアンの黒コートは見当たらなかった。


「クラド、マドズさん、カトレナさんにリアムさんとララさんがレイドール国にいますからね、人手不足なんです。」

「シンとギルとゾーイもいませんしね...」


ガーディアンは自分含め27人しかいない。今現在セルビリアにいるガーディアンは19人。それにアランは基本的にグランスの護衛に当たっている。実質18人だ。確かに人手不足だ。
リリィは階段を上りながら計算した。

本部でも支部でも、ガーディアンの待機場所はやはり最上階らしい。きっと何かあった時に最上階から素早く移動出来る者達がガーディアンだからだろう。
この人達は平気でするが、常人が最上階から飛び降りたらそれこそ怪我では済まないだろうし。


「さあ、着きましたよ。」


最上階。やはり、ガーディアン本部を一回り小さくした感じだった。寮と訓練所を無くし、休憩所と事務室が一つ、そして奥に特殊シールド管理室がある。
シャリーデアは特殊シールド管理室へと向かった。

中は薄暗く、誰もいなかった。
シャリーデアは電気をつけ、本部の物よりも小さいシールド装置の前で立ち止まった。


「最初にクラドから説明を受けましたね?国に張り巡らせている感知シールドはヒーリスの能力を使っていると。」

「はい、覚えています。」


リリィは頷いた。

そして周囲に目をやった。
近くの棚に無造作にガン・キューブが置かれている。徐に手に取って見ると、それは通常のガン・キューブだった。

リリィは自身のポーチの中を探った。
カトレナから貰ったソード・レック、そしてナーチャー専用のガン・キューブが入っている。

それじゃあ、これは必要なものだ。そのまま元に戻さず手に持って棚から離れた。


「誰か忘れたのかしら。」

「...ですかね。」


リリィは首を傾げて見せた。
シャリーデアは背を向けて装置を弄った。
すると装置の真ん中が開き、二つの穴が現れた。そこに腕を入れてヒーリスを発動するのかな。そう考えながらリリィはシャリーデアから二メートル程距離を開けて後ろに立った。


「じゃあリリィちゃん、ここに...」


そこでシャリーデアの言葉は途切れた。
大きな音にかき消された。


「えっ...?」


その音は紛れもなくガン・キューブの発砲音。
シャリーデアの横腹は無残に抉られ、血と肉が飛び散って辺りを赤く染めた。


「何...?私は何を...!?」


シャリーデアが視界から消える。
床に倒れ込む音がした。

撃ったのは間違いなく自分だ。
震える手でガン・キューブを構えている。


「リ、リリィちゃん...あなたまさか...」

「嫌、何よこれ!!シャリーデアさん!」


操られてる。リリィもシャリーデアもそう思った。
リリィはガン・キューブの発動を解いてシャリーデアを見下ろした。駆け寄って治癒をしなければ。でも身体が動かない。身体が動かない!


「くっ...報告...を...」


シャリーデアは自身で治癒を始めた。
無理だ。リリィはそう確信した。

幾ら治癒を得意とするシャリーデアでも、失った臓器を新たに作り出す事は不可能だ。
どうやったって死が訪れる。


すると、気配を感じた。
今の発砲音を聞きつけて来たのだろう。
やがて扉が開き、男が姿を現した。


「失礼、今の音は...」


また発砲音。
男は頭を吹き飛ばされて後ろに倒れた。

勿論、殺したのは自分。
リリィはもう声も出なかった。


「リリィちゃ...」


シャリーデアの掠れた声が聞こえる。
が、足は扉へと向かった。



「とりあえず支部の者達は皆殺しに。」

(報告しないと。)

「連絡されたら困る。」

(誰か止めて!)

「それから本部へ向かおう。」

(皆逃げて!)


ようやくガン・キューブの発動を解いた時、リリィの周りは血の海と化していた。












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