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第一章

No.16 新たな始まり

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合格者30名は、セルビリアの紋章が描かれた汚れの無い真っ白なコートを着て待っていた。
今から自分達のセルビリア“入団”の式だ。

主役となる彼、彼女等は、ソワソワと落ち着かない様子で周りを見渡していた。

自分と同じ服を着た厳格なセルビリアの騎士達が、椅子に座って話をしている。

前の方に、グランスがいた。(ゾーイの親父だ、と誰かが小声で言った。)
グランスの座る椅子のすぐ後ろに、セルビリアの服とは違う黒いロングコートを着た人物が一人いた。

白いフルマスクを付け、フードを被り、顔はまるで見えない。辛うじて覗く金色の鋭い目が、周りを睨み付けている。
合格者達はなるべく目を合わさない様に心がけた。


半年前にも同じ場所で、志願者90名が集まった。その時もセルビリアの者達に囲まれて緊張したものだが、今回はより強くそれを感じた。

その時は“上手く行けば”この人達の下で働く事になるのだろう、という思いだった。が、今やそれが現実の事となった。

だが緊張と同じだけ、彼等には誇らしさがあった。何しろ自分達は選ばれたのだ。国の誇る最強のチームに仲間入りだ。



後ろの扉が開いた。
入って来たのはブロウィだった。

集まった者達に一礼し、合格者達の横を通り過ぎる。
そしてグランスに深々と一礼すると(グランスはにこやかに手を振った。)一番前の演台へと向かい、立った。



「...まだ奴らは着いていないか。」


小さく呟いたブロウィの声は、マイクを通して合格者達の耳にしっかりと入った。

顔を見合わせた。誰の事だ?
まだセルビリアの人達が来るのか。
だって、合格者30名はもう全員この場に集まっているんだから。







その時、また扉が開いた。

全員一斉に振り返る。
合格者達は目を見開いた。


見覚えのある五人が入って来た。
シン、リリィ、カレン、ギル、ゾーイ。

五人とも、自分達とは違う服を着ていた。
胸には、自分達と同じ龍の紋章。
だが、色は黒。漆黒のロングコートだ。

何人かが、グランスの後ろにいる怪しげな人物の方に目をやった。その人物と、全く同じ服装だった。

合格者達からざわめきが起きた。
それは周りの者達も同じだった。
そんな中グランスは五人をジッと見つめ、ブロウィは微かに笑みを浮かべているようだった。


五人は合格者達の横に並んだ。
何も言わず、こっちを少しも見ず、ただ演台に立つブロウィの方を見据える。



「全員揃ったので、式を始める。」


ブロウィの言葉に、合格者達はやっと静まって前を向いた。

演台に置いていた紙を手に持ち、ブロウィが合格者達の名前を順番に読み上げる。
各々、自分の名前が読まれた時に無意識に背筋を伸ばした。

30名の名前が読まれ終わった。
ブロウィは紙から視線を外し、前を向いた。


「以上、30名。セルビリアの正式な騎士とする。皆、正義の名を提げ、セルビナ国の平和に全力を尽くせ。」

「はっ!」


大きく声を発し、30名の合格者達は胸を張った。
周りから拍手が起きる。グランスが一番大きな拍手をしていた。(その後ろの人物は微動だにしていなかった。もしかしたら人形じゃないかと合格者達は思った。)

拍手が鳴り止むのを待ち、ブロウィはまた視線を紙に落とした。


「次に...」


合格者達は横目で五人を見た。
この五人はまだ名前を読まれていない。



「シン、リリィ、カレン、ギル、ゾーイ。」

「この五人は、ガーディアン所属が決まった。絶対的な力を持って、セルビリアを率いる存在になるよう精進しろ。」


合格者達は疑問に顔を見合わせた。
拍手は起こらない。
グランスの後ろにいる人物がやっと動いた。震えてしまう程に鋭い目を、五人の方に向けていた。


「ガーディアンについて説明しよう。」


ブロウィが続けた。
合格者達は黙って説明を聞いた。
故意に黙っていたのではなく、黙ることしか出来なかったのだ。驚愕に、誰も何も口を開く事が出来なかった。

何度も視線を感じたが、五人は絶対に合格者達の方を見なかった。



「親父さんの後ろにいる人がリーダー?」

「多分そうじゃない?」

「ギル、ゾーイ、黙って。」


途中でそんなやり取りもあったが、ブロウィが説明し終わるまで、ずっと前を向いていた。


「ガーディアンの存在は他言無用だ。セルビナの民、勿論自分の親であっても、絶対に言ってはならない。」


ブロウィが厳しい顔をして言った。
合格者達はもう五人を見る気にならなかった。説明を聞いた後では、全く知らない人物達に思えた。



「我々の現状を教えよう。」


ブロウィが続けた。


「同盟国は、隣国のレイドール国、その隣のナルダ国。ティナンタート国、海を越えた地にあるファルアロン国だ。」

「先程言った通り、この四つの国とは戦の際、又は共通の敵が現れた際に戦力を貸す事を条件に同盟を結んだ。技術面やナーチャーの面でも、お互い協力し、情報を伝え合っている。」

「だが最近になって、ファルアロン国が闇組織を雇っている事が判明し、そして同盟を解約すると言い出した。一ヶ月後に五国の首領会議がレイドール国で開かれるが、良い方向に流れる可能性は低い。」


「そして敵国、ラギス。皆よく知っているだろう。二年前の戦争を引き起こし、こちらへの攻撃は止んだものの、今尚他国を潰し己の領土を拡げている。闇の世界とも多く繋がっており、またいつ二年前の戦争が起こるかわからない状態だ。」


お前達が思っているよりも、セルビナは安定していない。と、ブロウィは付け加えた。

誰も何も言わなかった。



「ラギスは強大だ。こちらから何かを仕掛ける事は今は危険である。だが、それ以外の敵意があると判明した軍隊、組織は同盟国の軍隊と共に、セルビリアのガーディアンが排除に向かう。」

「一般の騎士の中からも何人か選出されるかもしれんが、お前達新米が選ばれる事は無いだろう。主に国の警備や事務を仕事とする。」



合格者の何人かが五人を見た。
思わずカレンが目を合わせると、全員慌てて視線を逸らした。

ブロウィは全て話し終わったらしい。
グランスに視線を向け、そしてグランスは立ち上がった。

最後にセルビリア総指令者のお言葉だ。

ブロウィに代わり、グランスが演台に立つ。怪しい黒服の人物も、グランスの後ろに立った。



「まず最初に、皆よく頑張った、おめでとう。」


グランスの朗らかな笑顔に、重い空気は去った。合格者達は呆気にとられた。

椅子に座っていた時は、確かな威厳が感じられたのに。
平和主義者だとは聞いていたが、こんなにも人の良さそうな笑顔を作れる人物だとは想像していなかった。

グランスは笑顔を崩さず続けた。



「ブロウィ君の話した事で、皆の心は不安や負の感情で満ちてしまっているだろう。確かにブロウィ君の言った事は真実、実際に今我々が直面している事だ。」

「だがそれ等について色々深く考えるのはもっと先でいい。今君達が心に抱くべきものは、喜びや誇りや、もっと美しいものだ。」

「君達は一歩を踏み出した。自分達の力で歩むべき道を作って行くのだよ。私達はチームだ。全員で協力し合って、故郷を守って行こう。」


そこで切り、グランスは満面の笑みを浮かべた。


 「本当に、皆おめでとう。」


拍手喝采。
合格者達は両腕をあげて手を叩いた。
ブロウィは、流石。と言った表情を浮かべている。周りの者達は全員立ち上がっていた。



「親父さん、凄いクールだな。」

「本当にそう思うわ。」

「えぇ...そうかな?」

「国民からの支持があれだけ強いのも頷ける。素晴らしい人だと思うよ。」

「うん、私も思う。」


四人の言葉に、ゾーイは困ったように笑った。



式は終了した。

同期の何人かが五人に話しかけようと動いたが、ブロウィに連れて行かれてしまった。
周りの人達も、グランスとアランを先頭にぞろぞろと扉の方へ向かう。

そんな中、扉の向こうから人混みを掻き分けて、一人の男が五人に向かって来た。

クラドだった。


「やあやあ、終わったみたいだね。」


四方八方にはねまくる髪を手で押さえながら、疲れた笑顔でクラドが言った。
今日の朝一に医療室で話をして、まだ一時間程しか経っていないが、もう数日あけた様な気分だった。


「本当にありがとう、ガーディアンに入る決意をしてくれて。服もすごく似合ってるよ。格好良い!」


その言葉にギルは誇らしげな笑顔を浮かべた。ガーディアンのロングコートは不思議と身を引き締めさせ、着ている者の気分を高揚させた。


「じゃあ、行こうか。俺達ガーディアンの本部へ。」


そう言って、クラドは五人に背を向けて歩き出す。五人もそれに続いた。














ーーーーーーーーーーーーーーーーー












この服は周りの視線を集める事がわかった。
ガーディアンの本部へと向かう途中、すれ違った者達全員が手を止めて(中には立ち止まって凝視する者もいた。)五人を見る。

先頭を歩くクラドに頭を下げ、その後ろの五人には眉を顰めるといった行為を、何十回も繰り返された。


五人にわかった事がある。
ガーディアンに所属する者は、一般の騎士よりも位が高いらしい。

といっても、セルビリアに位は無い。総司令者のグランスがそれを定めていた。
任せられる仕事量等に差はあるが、それでも出来るだけ皆、平等に同じ場所にいること、と。

なのでセルビリアの中でいう位が高いとは、信頼度や尊敬度、単純にその者の持つ能力が高い、といったものであった。

ガーディアンはセルビリアの裏の顔、絶対的戦力。やはり扱いが他とは違うようだ。
だが、どう見ても弱そうな優男のクラドが、強面の厳つい騎士達に頭を下げられる光景は異様であった。



「こういうの、好きじゃないんだけどね。自分で言うのも何だけど、俺って適当な性格だし。」


五人の心の内を読み、クラドが言った。


「似合わないですね。」

「だろう?」


そう言ったギルに、クラドは声をあげて楽しそうに笑ったが、ギルの腹にはリリィの肘が勢い良く入った。



「ガーディアンの本部は何処に?」


シンが聞いた。
先程からずっと階段を上ってばかりだ。こんなに上の階には、五人とも行ったことが無かった。

クラドは振り返って、五人に笑顔を向けた。(ゾーイ以外の)四人は汗をかき始めているが、流石にクラドは涼しい顔をしている。


「最上階にあるんだよ。最上階にあると言うか、最上階を丸ごとガーディアンの本部として使わせて貰ってるんだ。研究チームが使ってる地下にも行く事があるけどね。」

「最上階っていうと13階...?」


気の滅入った様子でギルが言った。


「毎回上り下りを繰り返すのか...」


早速ギルは後悔し初めた。
クラドは苦笑いした。


「辛いのは最初だけだよ。直ぐにこんな事で辛いなんて思っていられなくなるから。」


それは慰めにも励みにもならない。どうしたら良いかわからず、五人も苦笑いを浮かべる。
階段を上りながら、クラドは楽しそうに続けた。


「面倒くさい時は窓から出て数階分を壁伝いに登ったり飛んだりしたらいいよ。リーダーのアランなんて、階段を使っているところを見たことないね。いつの間にか誰よりも早く移動してるよ。」

「でも力の加減を誤ると建物を傷付けてしまうから気をつけて。この前マドズが横着して本部から三階まで飛んだ時に壁に大穴あけちゃってね、凄く怒られていたから。」


ただの日常の面白い話をしているつもりの様だが、五人は何とも言えない気持ちになった。
そんな無茶苦茶な人達と共にこれからやっていけるのかどうか、急に不安になった。

曖昧な声を出し、ギル達は息を荒げながらも階段を上り切って最上階に着いた。


ようやく着いた最上階、ガーディアン本部。
五人の目の前には、他の階と何も変わらない光景が広がっていた。

通路があり、部屋が幾つもある。
それが当たり前の事なのだが、当たり前ではない者達のいる場所なのだから、何かとても特別な光景を期待していた。


クラドは一番近くにある部屋の中へと、五人を連れて入った。


冷蔵庫、流し台といった日常品。
大きなソファ、テーブル。本棚。
そこは寮の休憩所と何も変わらなかった。


「まあ、ここは休憩所だね。俺は暇な時によくここに来て本を読んでるよ。」


本棚とソファを指差してクラドが言った。
ギルが短く声を出した。どうやら本棚に自分の気を惹くものがあったらしい。


クラドは休憩所を出て、次々と案内して行った。

事務作業をする為の小さな部屋。
訓練用の広々とした部屋が三つ。

何やら見たこともない機械や装置が幾つもある大きな部屋には、数人のガーディアンがいた。クラドは簡単に五人を紹介すると、足早に部屋を出た。



「そしてここから向こうが...」


クラドが扉の前で立ち止まって言った。今まで進んで来た通路はその扉によって遮られている。

クラドがその扉を開けると、今までと同じ光景が広がっていた。まだ突き当たりまで六つ扉がある。

クラドは五人の方へ振り返った。



「小さいガーディアンの寮みたいなものだよ。俺達に近い四つの部屋が寝室になっている。一番向こうの右側の部屋が風呂と手洗い場になってて、左側の部屋が第二の休憩所みたいな感じだね。」


どうぞ。と手をやるので、五人はクラドの横を通り過ぎて扉の向こうに進んだ。
寝室にはベッドが二つ置かれており、本当にセルビリアの寮と変わらなかった。

ただあまり使われていないようで、どの部屋もとても綺麗だった。休憩所も、最初に案内された休憩所より殺風景で、棚には何も入っていない。

次々と部屋を物色する五人にクラドは優しい視線を送った。


「君達は孤児だと聞いた。帰る家も無いんだろう?俺達はここを使う事は殆ど無いから、好きなように使いなよ。勿論、セルビリアの寮と行き来しても良いしね。」


ギルとカレンが嬉しそうに表情を綻ばせた。
その後ろで、リリィが口を開いた。


「クラドさんや、他のガーディアンは何処で寝泊まりするんですか?それに、本部にあまり人が居ないのは...」


「普通にセルビリアの寮や家に帰る人も多いからね。何より、ベッドでぐっすり寝る時間が無いんだ。皆いっつも休憩所のソファで寝てるよ。この前カトレナは通路で立ったまま寝ていたし。」

「まあ、新米の君達にはまだ大きな任務は与えないし今は比較的暇な時期だけど、いずれそうなる前に充分ベッドの感触を堪能しておきなよ。」


クラドがそう答えた。(五人の脳裏にまた不安が過った。)



「...あと、もう一つの質問ね。」


良い質問だ。と頷き、クラドは休憩所へと入った。ソファへ座り、五人にもそうするように促す。

五人が座ると同時に、クラドはまた話し始めた。



「ガーディアンは...というよりセルビリアがそうなんだけど、この中央都市の総本部以外に四ヶ所、セルビリア支部がある。東西南北にね。いずれ行く機会があるよ。」

「その四ヶ所にガーディアンの支部もあるんだ。最低二人は待機している。例えば今現在カトレナは北に、シャリーデアは西にいる。マドズは任務で出ているしね。」


あと、リーダーは首領の護衛。あの人をここで見る事なんて本当にレアだから。とクラドが付け加えた。
五人とも何も言わずに真剣に話を聞いた。


「ガーディアンは君たちを含めて27人しか居ないからね。今は一ヶ月後の首領会議に向けて色々と忙しいし。...あ、その首領会議の護衛が君達の初任務になるから。」

「えっ!?」


最後の言葉に五人は目を見開いた。

ブロウィが演台で言っていた、レイドール国で開かれる五国の首領会議。自分達にはまだ関係のない話だと思っていたのに。

クラドの目が真剣そのものになった。
五人は無意識に背筋を伸ばした。



「首領の護衛はガーディアンの任務だからね。ブロウィも言ってたけどファルアロン国がどう動くかわからないから、ちょっと危ないかも。だから、君達は一ヶ月間で出来るだけ力をつけなきゃ。」

「...といっても、ギル君ゾーイ君カレンちゃんの三人は、自分達で見付けていって貰うしかないんだけど。簡単な手合わせは出来ても、能力の精度を高める事は出来ないからね。」


申し訳なさそうにクラドは三人を見た。同種のナーチャーがいなければ、訓練も何も出来ない。新種のナーチャーの出現はガーディアンの誰も予想していなかったのだ。

次に、クラドはシンとリリィを見た。


「君達二人は、ディスターとヒーリスのナーチャーだからね、しっかり訓練するよ。マドズとカトレナが張り切ってたから、主にあの二人がやるんじゃないかな?」

「えっ...」


思わず二人は嫌な顔をしてしまった。
もし選ぶ権利があったのなら、シンはクラドを、リリィはシャリーデアを希望したいところだった。

クラドは二人の反応に笑った。
他の三人も笑った。
シンとリリィも、罰の悪い顔をしていたが、次第に笑いが込み上げて来た。


「いやあ、これから賑やかになるな。」


クラドがソファから立ち上がって言った。
五人も立ち上がる。
クラドは満面の笑みを浮かべていた。


「まだまだ教える事はいっぱいあるし難しい話もして行かなきゃいけないんだけど...とりあえずは改めまして。」


「ようこそ、ガーディアンへ。これから宜しく。」



不安や嬉しさや誇りを胸に。
五人は大きく頷いた。














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