日常を返品してもらえませんか?

夏目きょん

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一章:22時10分更新

第13話:なぜ、お前まで・・

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陽向が渾身の魔法マジックを使う。

すると

「シ、、、ネ、、、、シ、、、」

3人を囲んでいた人々は体から光の粒が発生し、1、を残して粒になって消えていった。

この魔法マジックは心の底に闇を抱える者のみに効く魔法マジック。このような奴らには効果は抜群だ。

「めちゃめちゃにやってくれたな。俺の部下どもが1人にも残ってなぁーい。今度会った時はマジでやりあえそぉーだ。」

そう言い残し、残党の1人は姿をくらました。
言い方的に恐らく幹部の1人だろう。
こいつには今の魔法マジックが効いていない様だ。

しかし
事態は思わぬ方向に進む。

「、、、、、っ!」

なぜか敬太が苦しがっているのだ。
まるで、陽向の魔法マジックで苦しんでいるかの様に。

「ひ、ひなた!?け、けいた!?ど、どうなってるの!?な、なんで敬太まで苦しがって倒れてるの!?」

ミクには理解し得ない。
なぜならば、敬太が苦しむ理由が見つからないからだ。
なぜ敬太までも、苦しがっているのか、不思議でならなかった。

「と、とりあえず。ふ、2人とも運ばなきゃ!?」

「、、、、、っ!」「ゔ、、うう」

2人は依然苦しんでるまま。
しかし
ミク1人では2人を移動させることは到底不可能。
だが、ミクには何かと言うものを感じる。

「グラヴィタシオン!!」

ミクは2人に魔法マジックをかける。

すると、、

たちまち2人は浮かび上がり、数秒後には、ミクの横に漂っていた。

「こ、これで!?は、運べるね!?」

ミクは町の宿に2人を運んだ。
町についた頃にはすっかり夜になっていた。
そこの宿主は猫のお姉さん。

「どうしたんだ?ベッドで寝てるそこの2人は」

お姉さんがお茶を入れながら語りかける。
ミクはそのお茶を片手に今日の出来事を語る。

「わ、私たちを守る為に無理をしたんです。」

お姉さんはミクが喋る内容に矛盾が存在してるのに気づき、聞き直す。

「私たち?お姉ちゃん1人じゃ無いか。他にも人がいたのかい?」

「あ、いや。そ、そこの1人も守られた人の1人で、でも。な、なぜかいきなり苦しみ出して。」

いつにない、表情で話していた。
ミクらしくない表情で、
その目には涙すら浮かぶ。

「なんだか、すごく複雑だけど分かったわ。今日はしっかりお休み。明日、色々その子達から聞きなさい。」

お姉さんはミクの表情で事態を理解し、気をきかせ部屋を出て行った。

「う、うん。お、おやすみなさい。」

そして夜が明ける。
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