日常を返品してもらえませんか?

夏目きょん

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一章:22時10分更新

第18話:俺のせいで・・

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洞窟に着くと、一同は呆然と立ち尽くした。
目の前に見えていたのは、見るも無残な姿の先程の少女だった。

「う、、、。どうなんってんだ。なんでさっきの少女が殺されてるだ、、、!」

「恐らく、この少女のボスの仕業だろ。」

「見てられんな。なんて姿じゃ、、、。」

そこにミクがやって来た。

「ど、どうしたの?!み、みんな!?」

ミクだけ、途中で「靴紐がほどけた。」言い
止まっていたため、偶然にも遅れていたのだ。


「ミク!見るな。お前が見ていいものじゃない。」

「そ、そうだ!ミク絶対目を開けるな!あと、この先に進むのは俺と敬太とおじさんだけで行く。ミクはここで目を閉じて待っててくれ。」

敬太と陽向は必死にミクを説得した。
語彙力の無い陽向には説得することは難しかった、、、

「え、え!?で、でも!?」

「頼む。」「頼む!」

「ふ、2人が言うなら!?しょ、しょうがないよね!?こ、ここで待ってるよ!?き、気をつけてね?!」

必死さがミクに伝わりミクはここで待つ決意をする。ミクは2人にエールを送る。

「あぁ。」「ありがとう!行ってくるね!」

「おぬしら、準備は出来たか?行くぞ」

「あぁ、悪いな。おじさん。行こう」

おじさんはどうやら2人を待っていた様だ。
2人が揃うと、おじさんはおもむろに手を天に掲げ、魔法マジック唱える。

「ポース!」

魔法マジックを唱えた瞬間、物凄く眩しい玉ライトボールが生まれた。

「す、すげぇ、、おじさん魔法マジック使えるのか!」

「ワシは光魔法ライトマジックの使い手じゃ。さぁ進むぞ」

おじさんの魔法マジックのおかげで、一同はアジトの中の部屋を次々と探索していけた。

しかし

敬太はある異変に気づく。

「誰も居ない、、、。おかしい。さすがにこれはおかしい。」

「ど、どうなってるんだ」

「恐らくワシらが入って来たことに気づき、奥の部屋で待ち構えとるのじゃろう」

2人が困惑する中、おじさんは冷静かつ正確な推理をする。

「てことは、奥に敵が沢山いるのか!?」

「いや、居ても10人じゃろ。」

おじさんがこの集団について知り過ぎていたため、敬太は質問してみるが、、、

「おじさん。なぜ、そんな事までわかる。」

「経験則ってヤツじゃ」

『経験則』と言う言葉で片付けられてしまう。

「にーしーろーやーとー。本当に10人じゃん!おじさんすげぇ」

陽向はおじさんの言った数が全て当たっていることに驚く。

しかし

敬太は目の前の敵に集中する様に陽向に注意する。

「おい、そんな事より今は目の前の事と向き合うぞ」

目の前にはひときわ大きい椅子に座るボスらしき人と周りに立っているだけの人が見えていた。

「ぬしがあの少女を殺したのか?」

おじさんが思い切って、ボスらしき人物に話を聞く。

「あの少女だと、、、?まさか、モモアか?こ、殺した?どう言う事だ。」

少女の事は知っている様だが、この口ぶりは被害者の口ぶりだった。

「お前らのアジト付近で少女が死んでたんだよ。」

「も、モモアが、、、。誰だ!誰がモモアを殺したんだ!!」

「お前達じゃない?だとすると誰だ」

敬太が困惑する中、陽向は1つの答えに達する。

。じゃないか?」

「だとしたら、、、ミクが危ない!!!」

一同は急いで洞窟から出てミクを探す。

しかし

ミクの姿はどこにも無い。

「ミク!!!!!」

敬太も大声を出して、探す。
だが、
あるのは、なにものかの血痕だけ。

「ミクはどこだ、、、!ミク!!!居るなら返事してくれ!!ミク、、、」
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