僕とシークレットボーイ

夏目きょん

文字の大きさ
14 / 27
1.5章:魔法習得編

13話:休みたいよぉ~!!地獄の特訓の幕開け!

しおりを挟む
属性判別魔法で属性を見極めて
から2時間後。
一同は特訓の為、空き地に来ていた。
「もぉキツイって!一回休憩しよぉーよ」
開始からおよそ2時間。
いきなり弱音を吐く陽向。
「死ぬ気でついてくるんじゃなかったか?」
呆れた顔で敬太は言い放つ。
「それはそれ、これはこれ!休んだらしっかりやるから!ね?ね!」
子供のようにだだをこねる。
これを例えるならば
夏休みの宿題を明日やるから今日は休もう。と言って明日もやらない。
そんな状況に似ている。
「それは出来ない。ここで休むと間に合わなくなるんだ。7日で魔法マジックを習得すること自体凄く厳しいことなんだ。俺でも1ヶ月はかかった。」
衝撃の一言に陽向は弱気になった。
「そりゃ、無理じゃね?俺が7日で覚えれるはずがなくね?」

「大丈夫だ。その点はぬかりなく計算してある。ギリギリ間に合う計算だ。」
安定のクールな返答だ。
少し天然が入っているので、心配なところはあるが、陽向は信じることにした。
「そ、そうなのか…。ちなみにスケジュールは?」

「朝6時に起床。6時から6時半の間に朝ごはん。6時半から7時の間にその日の準備。7時から11時半まで特訓。11時半から12時の間に昼ごはん。12時から6時まで特訓。6時から6時半の間に夜ご飯。6時半から8時の間にお風呂など。8時から8時半の間に寝る準備。8時半に就寝。と、言う感じだ。」
まるでプログラムされているかのように、
なめらかに、スケジュールを語る。
だが
すぐに承諾する陽向ではない。
「むりむりむりむり!絶対無理!一日のほとんどが訓練じゃん!」
厳しいスケジュールに絶望した。
「訓練じゃない特訓だ。」
もはや、陽向にはどうでもいいツッコミだ。
「そこつっこむ?スルーしてほしかった…。」
切実な願い。
だか
時すでに遅し。
「なんにせよ、やってもらう。お前の目標の為にも。」 
この言葉が心に響く。
幾度となく、頭の中を駆け巡る。
そして
自分で自分を説得する形になってしまった。
「それはそうだな。まぁ、やるしかないか…!でも、この訓練ってなんの意味があんの?ただ息を深く吸って岩を持ち上げてるだけじゃ~ん!」
そう、陽向はあれから2時間、ただひたすらに深呼吸をしつつ、岩を持ち上げる、という単純作業をやっていたのだ。
「それは、まぁあれだ。現実でいうMPってやつの最大値をあげる特訓だ。お前の魔法の場合そのMPをかなり消費するから鍛えなきゃならない。6日間はこの特訓だ。最後の1日で魔法マジックを覚えてもらう。俺じゃあ、透明魔法クリアマジックを教えられないから最終日だけは知り合いを呼ばせてもらうね。」
『MP』という言葉に陽向は好奇心をくすぐられた。
しかし
誰が魔法マジックを教えてくれるか、それが気になった。
透明魔法クリアマジックの使い手。となると、かなり人が絞られるからだ。
「なるほどぉ…。こーんな特訓でMPの最大値が上がるとは思いにくいけど、やるか!あと知り合いってどんな人?きーになるんだけど!」
陽向は聞いてみることにした。
「一言余計だ。どんな人かは、その日のお楽しみだ。」
敬太は勿体ぶる。
勿体ぶる可能性として考えられるのは2つ。
1つ目は、俺が知らない人ということ。
2つ目は、俺が知ってしまうと気が動転したり、衝撃を受けてしまう可能性があるから。ということだ。
「そっか~じゃあその日の楽しみにしとくわ!さぁ、特訓を再開しよう!」
陽向は必要以上に聞くことはやめた。
そして
気持ちを入れ替えた。
「おう。」
そして彼らは特訓を再開した。


だが…。
特訓を開始して5日がだった時
陽向に異変が起こる…。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

処理中です...