24 / 27
2章:難易度★2クエスト編
23話:赤い服のおじさん
しおりを挟む
心温まる敬太の過去の話をしている時、
遠くの方から少女が声を上げて走ってきた。
「どけてぇぇぇぇぇ!!」
少女が近づいてくるにつれて、何か少女が持ってる事に陽向は気づき、2人に尋ねてみる。
「おい、あいつなんか持ってねぇか?」
「ん?あれは、、、袋か?」
「あ、あれ!!よ、よくサンタさんが持ってるやつじゃない!?」
「な、なわけ」「そんな事はないだろ。」
2人はミクを少し小馬鹿にした様に笑っていた。
しかし
その少女を、追いかける様に近づいてくる赤い服の人を見て、2人は顔を見合わせ
訂正するかの様に言う。
「サンタさんだ」「サンタさんだな。」
「で、でしょう!?え!て、て事はあの人はサンタさんの袋を盗んだ!?」
少女はサンタの袋を盗み、逃走しているそう考え、ミクは動揺する。
「あ、あいつが盗賊トッタラー家の1人か!そうなのか、敬太!」
『盗む』と言う言葉から盗賊を連想し、今回のターゲットのトッタラ一家と言う推測をした陽向だったが、、、
「わりぃ。このシチュエーションは初めてだから、わからん。」
敬太も全く予想だにしなかった様で、戸惑いを隠せないでいた。
そんな時だった。
「つ、捕まえてくれぇー!そこには子供達の夢と希望が詰まっとるんだ!」
サンタらしき人物が声を上げて走ってきた。
よく見ると小太りで、白いヒゲを付けていた。
少女を追いかけているのだろう。
だが
到底追いつけそうにもない。
「おじさんも捕まえて欲しいって言ってるんだし、捕まえてみようぜ!なぁ?敬太!ミク!」
陽向が少女を捕まえようと、2人に提案する。断る理由も無いので
「わ、私は全然いいよ!?」
「分かった。おじさんにも後で聞きたいことがあるしな。」
2人とも乗り気の様だった。
すると
敬太がおもむろに、魔法を唱える。
「ドラコス!!」
アマトリスの時に使った魔法だ。
この魔法で敬太は少女の動きを止める。
「ん、、、っ!なにこれ!うご、がないんだけど!!」
「悪いが、少し僕たちと付き合ってもらう。」
「私にはそんな時間はないんだ!寄り道なんかしてたら、親分に怒られてしまう、、、!」
『親分』という言葉に3人はある確信を持つ。
「絶対トッタラだ」「トッタラだな。」「と、トッタラだね!?」
そうして
しばらくすると、おじさんが到着し、息を切らしながらも話し始める。
「悪いねぇ、君たち。私がつい、うっかり袋を椅子の上に置いたまま寝ちゃったばかりに、、、」
おじさんは申し訳なさそうな顔つきでこちらを見て、謝ってきた。
陽向とミクはホッとした顔つきに変わったが1人だけ真顔の人がいた。
「大丈夫だ。そんな事よりおじさん、その袋の中に俺のプレゼントとかも入ってるのか?」
敬太だ。
敬太はサンタの持っていた袋に自分のプレゼントが入ってないかを確認する。
それは、まるで12月25日の朝にプレゼントを探す子供の様に。
「今、それはどうでもいいから!てか、18歳ならぜってぇ入ってねぇーだろ!早く、この少女から事情聞くぞ!」
「わ、私のも入ってたりしますか!?」
「乗らなくていいから!早く、この少女から事情聞こう?ね?!」
陽向は軽く現状を整理すると優しく少女に問いかける。
「君の親分はどこにいるの?」
「言えば、解放してくれるの?」
「うん」「あぁ。」「う、うん!?」
「わしはいやじゃ。」
一同は返事をした。
聞き慣れない声が混ざっているのに3人は気づく。
少女は1つだけ不安な返事があったので、返答を変える。
「じゃあ言わない。」
「おじさん!いらん事言わないで!俺たちがしっかり解放してあげるから大丈夫だよ」
おじさんに軽く注意をした後、もう一度優しく話しかけた。
すると
少女は重い口を開く。
「親分はこの先真っ直ぐ行ったところにある大きな洞窟の奥にいる。」
「ありがと!じゃあ君は何事もなかったかの様に帰りなさい」
「うん。」
そういうと陽向は少女を解放し、
少女は何事もなかったかの様に真っ直ぐ洞窟に帰って行った。
「さぁ、行くか!」「おう。」「お、おう!?」「おう!」
またしても、聞き慣れない声が混ざっているのに3人は気づく。
しかし
その声には、覚悟が混じっていた。
「ちょいちょいちょい。おじさんも行くの?袋は取り返せたよ?」
「恩返しがしたいんじゃ。きっと役に立つ。つれて行ってくれ。」
それは、なにかの覚悟がある様だった。
「わ、分かった。さぁ、4人で行くぞ!!」
そうして一同は洞窟へと歩きだす。
遠くの方から少女が声を上げて走ってきた。
「どけてぇぇぇぇぇ!!」
少女が近づいてくるにつれて、何か少女が持ってる事に陽向は気づき、2人に尋ねてみる。
「おい、あいつなんか持ってねぇか?」
「ん?あれは、、、袋か?」
「あ、あれ!!よ、よくサンタさんが持ってるやつじゃない!?」
「な、なわけ」「そんな事はないだろ。」
2人はミクを少し小馬鹿にした様に笑っていた。
しかし
その少女を、追いかける様に近づいてくる赤い服の人を見て、2人は顔を見合わせ
訂正するかの様に言う。
「サンタさんだ」「サンタさんだな。」
「で、でしょう!?え!て、て事はあの人はサンタさんの袋を盗んだ!?」
少女はサンタの袋を盗み、逃走しているそう考え、ミクは動揺する。
「あ、あいつが盗賊トッタラー家の1人か!そうなのか、敬太!」
『盗む』と言う言葉から盗賊を連想し、今回のターゲットのトッタラ一家と言う推測をした陽向だったが、、、
「わりぃ。このシチュエーションは初めてだから、わからん。」
敬太も全く予想だにしなかった様で、戸惑いを隠せないでいた。
そんな時だった。
「つ、捕まえてくれぇー!そこには子供達の夢と希望が詰まっとるんだ!」
サンタらしき人物が声を上げて走ってきた。
よく見ると小太りで、白いヒゲを付けていた。
少女を追いかけているのだろう。
だが
到底追いつけそうにもない。
「おじさんも捕まえて欲しいって言ってるんだし、捕まえてみようぜ!なぁ?敬太!ミク!」
陽向が少女を捕まえようと、2人に提案する。断る理由も無いので
「わ、私は全然いいよ!?」
「分かった。おじさんにも後で聞きたいことがあるしな。」
2人とも乗り気の様だった。
すると
敬太がおもむろに、魔法を唱える。
「ドラコス!!」
アマトリスの時に使った魔法だ。
この魔法で敬太は少女の動きを止める。
「ん、、、っ!なにこれ!うご、がないんだけど!!」
「悪いが、少し僕たちと付き合ってもらう。」
「私にはそんな時間はないんだ!寄り道なんかしてたら、親分に怒られてしまう、、、!」
『親分』という言葉に3人はある確信を持つ。
「絶対トッタラだ」「トッタラだな。」「と、トッタラだね!?」
そうして
しばらくすると、おじさんが到着し、息を切らしながらも話し始める。
「悪いねぇ、君たち。私がつい、うっかり袋を椅子の上に置いたまま寝ちゃったばかりに、、、」
おじさんは申し訳なさそうな顔つきでこちらを見て、謝ってきた。
陽向とミクはホッとした顔つきに変わったが1人だけ真顔の人がいた。
「大丈夫だ。そんな事よりおじさん、その袋の中に俺のプレゼントとかも入ってるのか?」
敬太だ。
敬太はサンタの持っていた袋に自分のプレゼントが入ってないかを確認する。
それは、まるで12月25日の朝にプレゼントを探す子供の様に。
「今、それはどうでもいいから!てか、18歳ならぜってぇ入ってねぇーだろ!早く、この少女から事情聞くぞ!」
「わ、私のも入ってたりしますか!?」
「乗らなくていいから!早く、この少女から事情聞こう?ね?!」
陽向は軽く現状を整理すると優しく少女に問いかける。
「君の親分はどこにいるの?」
「言えば、解放してくれるの?」
「うん」「あぁ。」「う、うん!?」
「わしはいやじゃ。」
一同は返事をした。
聞き慣れない声が混ざっているのに3人は気づく。
少女は1つだけ不安な返事があったので、返答を変える。
「じゃあ言わない。」
「おじさん!いらん事言わないで!俺たちがしっかり解放してあげるから大丈夫だよ」
おじさんに軽く注意をした後、もう一度優しく話しかけた。
すると
少女は重い口を開く。
「親分はこの先真っ直ぐ行ったところにある大きな洞窟の奥にいる。」
「ありがと!じゃあ君は何事もなかったかの様に帰りなさい」
「うん。」
そういうと陽向は少女を解放し、
少女は何事もなかったかの様に真っ直ぐ洞窟に帰って行った。
「さぁ、行くか!」「おう。」「お、おう!?」「おう!」
またしても、聞き慣れない声が混ざっているのに3人は気づく。
しかし
その声には、覚悟が混じっていた。
「ちょいちょいちょい。おじさんも行くの?袋は取り返せたよ?」
「恩返しがしたいんじゃ。きっと役に立つ。つれて行ってくれ。」
それは、なにかの覚悟がある様だった。
「わ、分かった。さぁ、4人で行くぞ!!」
そうして一同は洞窟へと歩きだす。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる