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2章:難易度★2クエスト編
22話:幼き日の俺
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「ハハハハハ♪」
甲高い声が鳴り響く。
その声は、俺の心に響いたんだ。
俺がいなければ、俺がいなければエッセルさんはこんな目には合わなかった。そうして自分を憎んだ。
だけど、あの人は
「少年、自分を責めるな。男が一度見せた覚悟を無駄にする様な事はしてはいけない。」
そう言ったんだ。
正直、あの人の器のデカさにはビックリさせられたが、何よりあの人は
優しいんだ。
俺を、俺を苦しめまいと、、、自分の腕が無くなってるっていうのに、俺を心配してくれたんだ、、、。
俺は泣きすぎてなんて返事をしたかは覚えて無いが
とても嬉しかった。
って事だけは覚えてるよ。
そこからは早かった。
「なぁーにペチャクチャ喋ってるのぉ♪」
「なんでも無い。」
「お前ぇ、自分のぉ腕無くなってることにぃ気づいてるぅ♪」
「当たり前だ。腕一本でお前を、葬れると思うと、安いもんだ。」
「へぇ~♪どうやって倒すのぉ♪」
「今にわかるさ」
「ヴラフォス。」
「、、、」
「なんだぁ♪何も起こらないじゃん♪」
「上見てみろよ」
「い、岩!?ど、どこから!?ハハ、、、、俺の負けじゃねぇかよ♪」
「あぁ。お前の負けや。」
それからの事は今でも鮮明に覚えてる。
「ドン」と言う鈍い音と共に、男の叫び声が聞こえてきた。
そして数秒後に男の叫び声は止み、悪夢が終わったと初めて実感させられた。
クエストをクリアもしてないのに、俺が戦いに貢献したわけでもないのに、母さんの罪も晴らしてあげられてないのに、達成に溺れた。
「巻き込んじゃって悪かったな!これで君も安心してクエストを出来るな!」
「でも、、、う、腕が、、、な、なんで自分の事より人のとこを心配できるんだよ!」
「人、1人の命と腕だったらどっちの方が価値があると思う?」
「命、、、」
「そういう事だ」
「で、でも、、、」
「腕なら生えるさ!ティシア。ほら?ね?」
「う、うん!生えるなら良かった!!」
「じゃ、逞しく生きろよ!」
あの時の俺は気づいていなかったが、
腕を治すには多大な魔力を要する。
しかも
失われた腕となると何らかの犠牲が必要なんだ。
エッセルさんは自分の魔力の大半を、犠牲に、腕を再生させたんだ。
この間、エッセルさんと会って俺は確信した。
今のエッセルさんは6年前のエッセルの7分の1ほどの力しか出せないんだ。
俺はその事を知って、自分への怒りが収まらなかった。
何であの時、気づいて止めなかったのか。
何であの時、俺は喜んでいたのか。
何であの時、謝れなかったのか、、、
そんな悔しさ・未熟さ。で、怒りが収まらなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そうして俺は恐らく自分に対する闇を抱えてしまった。
だから陽向の魔法が効いたんだと思う。」
「なるほどな、、、そんな辛い過去があったとはな。ごめんなお前を疑ったりして」
「いや。俺もその魔法が効いていたら疑っていたさ。」
「け、けいた!?ひ、1人で全て抱えようとしないで!?わ、私たちがいるからね?!」
「そーだぞ、エッセルさんなら、俺のミスだ。お前のせいじゃない。って言うぞ?」
「あぁ。ありがとう、、、頼りにしてる。」
敬太の目には似合わない、涙が浮かぶ。
それは嬉し涙。
仲間がいる大切さに気づいた瞬間だった。
甲高い声が鳴り響く。
その声は、俺の心に響いたんだ。
俺がいなければ、俺がいなければエッセルさんはこんな目には合わなかった。そうして自分を憎んだ。
だけど、あの人は
「少年、自分を責めるな。男が一度見せた覚悟を無駄にする様な事はしてはいけない。」
そう言ったんだ。
正直、あの人の器のデカさにはビックリさせられたが、何よりあの人は
優しいんだ。
俺を、俺を苦しめまいと、、、自分の腕が無くなってるっていうのに、俺を心配してくれたんだ、、、。
俺は泣きすぎてなんて返事をしたかは覚えて無いが
とても嬉しかった。
って事だけは覚えてるよ。
そこからは早かった。
「なぁーにペチャクチャ喋ってるのぉ♪」
「なんでも無い。」
「お前ぇ、自分のぉ腕無くなってることにぃ気づいてるぅ♪」
「当たり前だ。腕一本でお前を、葬れると思うと、安いもんだ。」
「へぇ~♪どうやって倒すのぉ♪」
「今にわかるさ」
「ヴラフォス。」
「、、、」
「なんだぁ♪何も起こらないじゃん♪」
「上見てみろよ」
「い、岩!?ど、どこから!?ハハ、、、、俺の負けじゃねぇかよ♪」
「あぁ。お前の負けや。」
それからの事は今でも鮮明に覚えてる。
「ドン」と言う鈍い音と共に、男の叫び声が聞こえてきた。
そして数秒後に男の叫び声は止み、悪夢が終わったと初めて実感させられた。
クエストをクリアもしてないのに、俺が戦いに貢献したわけでもないのに、母さんの罪も晴らしてあげられてないのに、達成に溺れた。
「巻き込んじゃって悪かったな!これで君も安心してクエストを出来るな!」
「でも、、、う、腕が、、、な、なんで自分の事より人のとこを心配できるんだよ!」
「人、1人の命と腕だったらどっちの方が価値があると思う?」
「命、、、」
「そういう事だ」
「で、でも、、、」
「腕なら生えるさ!ティシア。ほら?ね?」
「う、うん!生えるなら良かった!!」
「じゃ、逞しく生きろよ!」
あの時の俺は気づいていなかったが、
腕を治すには多大な魔力を要する。
しかも
失われた腕となると何らかの犠牲が必要なんだ。
エッセルさんは自分の魔力の大半を、犠牲に、腕を再生させたんだ。
この間、エッセルさんと会って俺は確信した。
今のエッセルさんは6年前のエッセルの7分の1ほどの力しか出せないんだ。
俺はその事を知って、自分への怒りが収まらなかった。
何であの時、気づいて止めなかったのか。
何であの時、俺は喜んでいたのか。
何であの時、謝れなかったのか、、、
そんな悔しさ・未熟さ。で、怒りが収まらなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そうして俺は恐らく自分に対する闇を抱えてしまった。
だから陽向の魔法が効いたんだと思う。」
「なるほどな、、、そんな辛い過去があったとはな。ごめんなお前を疑ったりして」
「いや。俺もその魔法が効いていたら疑っていたさ。」
「け、けいた!?ひ、1人で全て抱えようとしないで!?わ、私たちがいるからね?!」
「そーだぞ、エッセルさんなら、俺のミスだ。お前のせいじゃない。って言うぞ?」
「あぁ。ありがとう、、、頼りにしてる。」
敬太の目には似合わない、涙が浮かぶ。
それは嬉し涙。
仲間がいる大切さに気づいた瞬間だった。
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