フロンティア ストーリア

夏目きょん

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本編

3話 ついにゲットだぜ!

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「櫻井、やっぱお前佐藤には悪いことしたんじゃないのか?」

向井が心配そうな眼差しでそう言った。
確かに、向井の言う通り悪い事をしたとは思っている。だが、ここで何を言っても始まらない。俺はそう考え今、向井に言える言葉は一つだけだった。

「まぁな・・・。」

「何だか、今日のお前おかしいぞ?大丈夫か?」

「お前は優しいな。人を気にかける事ができるなんて」

「え?」

俺はついうっかりと本心の思うままに言葉を出してしまった。人には思ってても言ってはいけない事だってある。そう俺は知っていたんだ。でも・・・

この人俺はやけに冷めていた。

「お待たせいたしました!お客様!!フロンティア ストーリアの発売開始です!!」

「おぉ!始まった始まった!!」

「お前、さっきの言葉って・・・」

向井はやはりいつもの俺じゃないと言う事に気づいているらしい。でも、向井。
これがいつもの俺だ。なんて言えるわけがない。そんな勇気のかけらもない俺にできるのは誤魔化し程度だった。

「そんなことより、早く行かないとVR貰えないぞ!!」

「あ、あぁ。そうだな」

向井はそんな俺を見て、お節介をやくのはやめたらしい。こいつは本当に人との付き合い方がうまい。そう思ってしまう俺はもう末期かも知れない。

~1時間後~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いや~やっと手に入ったな!VR!」

「だなぁ~並んだ甲斐があったよ」

久しぶりに2人とも顔を見合わせて笑った。
そんな日常がいつまで続くのか・・・
そんなことばかり考えてしまう。

「さぁ~帰ったらやりますか!!櫻井君!」

「ですな!向井殿!」

から元気は疲れる。
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