いわゆる天使の気まぐれで

夏目きょん

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本編

X:いわゆるエリカの正体で

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「あの、天使さん教えて欲しい事が一つある」

「なんですか?」

「なんで、エリカは殺人をやめたんだ?」

「・・・。それはあなたが彼女に聞いた方がいいのでは?」

俺は天使に殺人をやめた動機について聞いてみた。
しかし
天使から帰ってきた回答は、とこの言葉だけだった。

「そっか・・。そうですよね、ありがとうございます天使さん」

「いえいえ。あなたに良い祝福あれ」

天使からは初めて会った時とは全く違うオーラを感じた。

(真面目な天使・・・・。似合わないな)
そんな事をどこかで思っている自分がいた。

「では、エリカの元に行ってきます。」

「はい、お気をつけて」

俺は走ってエリカの元へ向かった。

そこに居たのは紛れもなくエリカだったが、体のいたるところに血が付いており、とてもじゃないがエリカとは認めたくない姿だった。

「エリカ・・?」

「君・・!なんで戻ってきちゃったんだよ・・。」

エリカがそういいながら歩み寄ってきた。
心のどこかでこのまま俺も殺されるのではないか、と思ってしまっている自分がいた。

「エリカが心配だからだよ。」

「そっか・・。私の姿を見ても驚いていないみたいだね・・」

「そんな事はどうでもいいんだよ。エリカが無事ならそれでいい。」 

全部嘘だ。心配なんてしていなかった。俺は恐怖に駆られ、走ってエリカを置いて逃げたんだ。
戦いからも逃げた卑怯者だ。

「すごいや。君は。人のことを考えれるとはね。私には出来ないよ。」

「君は出来ていたじゃないか!あの時、自分を身代わりに俺を逃がしてくれたじゃないか!」

「あれは、自分が勝てる相手だったからでしょ・・。勝てもしない相手なら君を置いて逃げていたかもしれないよ・・?」

「大丈夫。君は逃げない。あの時のエリカの目は本気の目だった。勝ち負けを考えてる人の目ではなかったよ」

なんでだ。なんで俺はエリカを慰めてるんだ。なんで俺は偽善者ぶってるんだ?
あぁ、そっか。俺は彼女に恋をしたのか  

「・・そっか・・ありがとね、最後に一つ質問していい?」

「ん?いいよ」

の名前はなんなの?」

俺の名前・・!これが俺の中でいつもいつも楽しい日常を崩壊させる原因となっていた。

「俺の名前は・・」



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