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イグニスの邂逅7
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「馬鹿とはなんだよ。俺的にいいアイデアだとは思うんだけどな」
「見つかったら一緒に逃げるか?」
「ははっ、それはいいかもな」
そう言い草木も生えない荒地を歩いていく。だんだんと大きな岩が増えてきたので二人で手分けして昇ったりしていった。すると。大きな口を開けた洞窟が見えてきた。
「あの洞窟だよ」
「ほう、岩などで隠れるようにしてあるから見つけにくいのだな」
「早く行こうぜ。どうせ誰もいないし」
ルフを先頭に洞窟の中へと入っていく。洞窟の中は意外にも整備されているようでぬかるむことはなく、天井には天然のヒカリクサが淡く青い光を放ち、地面を照らしている。手入れをしていないのを想像していたアランは物珍しそうに周りを見渡していた。
「もうすぐ辿り着くよ」
ルフはアランに言うと突如広い空間へと出てきた。ヒカリクサが生えていないのに明るく、ドーム型になっている。部屋の真ん中には大きな箱らしき鉄の塊と、目を閉じたミントグリーンのロングヘアーが特徴の女がいた。
「ってベル! なんでこんなところに」
「それはこっちのセリフよ。なんでアンタがいるのルフ」
本来いないはずのベルが緑髪の女性の隣にいることに気が付くとルフは驚きを隠さずに聞いた。ベルもルフ達がいるとは思わず固まっていたが、ジト目でアランの方を見る。
「アンタがケラーの人?ここには宝はないわよ」
「ベル。そんな言い方はないじゃないか」
「ルフもルフよ。よそ者を連れてきちゃダメでしょ。何かあったらどうするのよ」
アランに対していい思いはないのか冷たい言い方をするベルを宥めようと試みたルフだが、今度は自分に矛先が向けられると困ったような表情を見せた。ベルが言うことは分かるが連れてきたのはルフだ。アランは悪くないと言いかけたその時、突如部屋が光に包まれる。
「えっ? なっ、なに?」
「部屋に入るとこんなことが起きるのか?」
「いや、俺が知る限り聞いたことがない」
戸惑うを隠せないベルは怖いからか狼狽えており、アランは槍に手をかけ、ルフはベルを守るために傍に駆け寄った。次第に光は収まっていき、壁一面青くそして真ん中に丸く明るい何かが映し出されていた。
「あれはなんだ」
「あれは太陽でございます」
アランの問いに対して答えた声が一つ。そちらを向くと先ほどまで閉ざされていた垂目の目が赤く光っており、優しく微笑んでいるではないか。
「か、神の使者が起きてるわ」
ベルは儀式以外では話もしない神の使者が起きていることに驚いていた。アランは今までに起きたことのない事だと分かれば警戒を解くことなく、いつでも戦えるようにする。そんな中、ルフはある疑問を抱いた。
「太陽ってなに?」
この世界でこんなにも明るいものは見たことがない。爽やかな青さを知らない。果たして太陽とは一体なんだろうか。すると神の使者は上を指して告げた。
「太陽とは宇宙に存在する恒星の一つ。分かりやすく言うならば、空に存在する星よりも明るく暖かいものです」
「でも、見たことない」
「それは、誰かが盗んだのでしょう」
神の使者は迷いなく答えていく。もしも、この世界に太陽があるならば、こんなにも神秘的で未知の存在が隠されているならば、ルフの中に閉ざされていた探求心が燃え上がっていく。
「見つかったら一緒に逃げるか?」
「ははっ、それはいいかもな」
そう言い草木も生えない荒地を歩いていく。だんだんと大きな岩が増えてきたので二人で手分けして昇ったりしていった。すると。大きな口を開けた洞窟が見えてきた。
「あの洞窟だよ」
「ほう、岩などで隠れるようにしてあるから見つけにくいのだな」
「早く行こうぜ。どうせ誰もいないし」
ルフを先頭に洞窟の中へと入っていく。洞窟の中は意外にも整備されているようでぬかるむことはなく、天井には天然のヒカリクサが淡く青い光を放ち、地面を照らしている。手入れをしていないのを想像していたアランは物珍しそうに周りを見渡していた。
「もうすぐ辿り着くよ」
ルフはアランに言うと突如広い空間へと出てきた。ヒカリクサが生えていないのに明るく、ドーム型になっている。部屋の真ん中には大きな箱らしき鉄の塊と、目を閉じたミントグリーンのロングヘアーが特徴の女がいた。
「ってベル! なんでこんなところに」
「それはこっちのセリフよ。なんでアンタがいるのルフ」
本来いないはずのベルが緑髪の女性の隣にいることに気が付くとルフは驚きを隠さずに聞いた。ベルもルフ達がいるとは思わず固まっていたが、ジト目でアランの方を見る。
「アンタがケラーの人?ここには宝はないわよ」
「ベル。そんな言い方はないじゃないか」
「ルフもルフよ。よそ者を連れてきちゃダメでしょ。何かあったらどうするのよ」
アランに対していい思いはないのか冷たい言い方をするベルを宥めようと試みたルフだが、今度は自分に矛先が向けられると困ったような表情を見せた。ベルが言うことは分かるが連れてきたのはルフだ。アランは悪くないと言いかけたその時、突如部屋が光に包まれる。
「えっ? なっ、なに?」
「部屋に入るとこんなことが起きるのか?」
「いや、俺が知る限り聞いたことがない」
戸惑うを隠せないベルは怖いからか狼狽えており、アランは槍に手をかけ、ルフはベルを守るために傍に駆け寄った。次第に光は収まっていき、壁一面青くそして真ん中に丸く明るい何かが映し出されていた。
「あれはなんだ」
「あれは太陽でございます」
アランの問いに対して答えた声が一つ。そちらを向くと先ほどまで閉ざされていた垂目の目が赤く光っており、優しく微笑んでいるではないか。
「か、神の使者が起きてるわ」
ベルは儀式以外では話もしない神の使者が起きていることに驚いていた。アランは今までに起きたことのない事だと分かれば警戒を解くことなく、いつでも戦えるようにする。そんな中、ルフはある疑問を抱いた。
「太陽ってなに?」
この世界でこんなにも明るいものは見たことがない。爽やかな青さを知らない。果たして太陽とは一体なんだろうか。すると神の使者は上を指して告げた。
「太陽とは宇宙に存在する恒星の一つ。分かりやすく言うならば、空に存在する星よりも明るく暖かいものです」
「でも、見たことない」
「それは、誰かが盗んだのでしょう」
神の使者は迷いなく答えていく。もしも、この世界に太陽があるならば、こんなにも神秘的で未知の存在が隠されているならば、ルフの中に閉ざされていた探求心が燃え上がっていく。
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