溺愛警察官とノンデリイケメンが時々すれ違いながらおバカに一途な恋をする話

こぶじ

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「愛してる」(太志視点)

 夏のデカいセールが終わり一段落ついた頃、俺に急過ぎる新店への異動辞令が出た。しかも店長としてとかいう無茶振りだった。


 俺が任された今秋オープンの新店は、前任の都心路面店ではなく郊外に新しく出来たSC(ショッピングセンター)内店舗だった。路面店も路面店で面倒はあるのだが、SC店は各運営元(ディベロッパー)でルールが細かく違い、それもまた面倒だ。
 その上、今回の新店はSC自体が新規施設だから、SCグランドオープンからのひと月は地獄だった。接客なんて概念を忘れる程許多の客を捌けるだけ捌く。そんなフル稼働状態で、スタッフは繁忙期抜けたら一部、他店に異動させるから教育も進めていけとかマネージャーに言われてブチ切れてバトったのがつい先日だ。
 そして、新店フィーバーがおさまらないまま、これから、売上予算を盛りに盛られた年末年始の繁忙期に入るわけだ。

 まあ、だらだら愚痴ったが、つまりは単純に忙しくて死にそうって話。



「店長、休憩戻りました。売り場戻りまーす」

「はーい、よろしくお願いしまーす」

 店のバックルームで、名ばかりの休憩時間中に昨日発生したディべへの売上計上ミスの修正と、バックレたバイト分のシフトとワークスケジュール修正をPCに打ち込みながら、最近馴染みになったエナジードリンクを飲み干す。

 正直、どんなに忙しくて休憩が取れなくても、サビ残がかさもうとも、休日出勤が増えようとも、その事自体はどうでもいいんだ。
 今の俺を弱らせているのは、恋人との時間不足だ。単刀直入に言ってしまえば、莞爾とのいちゃいちゃが全く足りないのだ。莞爾と最後に会ったのが、もうひと月近く前だなんて、頭がおかしくなりそうだ。

 欲求不満も然ることながら、莞爾が誰かに取られたりしないか、毎日不安で仕方が無い。莞爾みたいな顔の良い公務員なんて、モテないわけねえんだよ。あいつ俺のことが一番だと言い張ってはいるが、基本的には性欲強いしエロい誘惑に弱い。第一、莞爾は元はノンケだし、男より女が好きだと思う。万が一莞爾がムラついてる時に、エロい女警察官に誘惑されたらどうしようっていつも思う。それを莞爾に言ったら「世の男たちは女警を勘違いしてる。あいつらは九割方人格が闘犬だ」と言い返された。そうは言うが、俺みたいな面倒くせえヤツに惚れた人間が、ピットブルの誘惑に揺るがない保証なんかないだろって思うんだが。

 つい、重い溜め息が漏れる。


「疲れてますね。私からもマネージャーに人員配置の見直し打診しましょうか。井上さん今14連勤目ですよね」

 帰り支度をしていた時短勤務社員の長谷さんが気遣わしげに声をかけてきた。

「いや。大丈夫です。どーせあのクソマネに言っても何もしてくれないですよ。人時予算と新規採用枠は増やさせたからいつかは落ち着きます。口だけかもですけど、時給上げ検討するって営業部も言ってるし。もうマネとも営業部とも戦うのダルいっす」

 長谷さん初め、ほぼ全スタッフが知っていることだが、上には俺が散々噛み付いた後なのだ。良く考えたら俺こそ闘犬なんじゃねえ?

「…すみません。私がシフト融通利かないせいで、井上さんにばかり負担をかけてしまって」

「何言ってるんですか。長谷さんいなきゃこの店回ってないんで。俺が通し勤務したとしても無理っす。長谷さんは十分やってくれてます」

 長谷さんは子供が小さいから早番専門だが、俺より八年先輩で店長としての実績も豊富だ。本社は本来なら、この人にこの店の店長をやらせたかったのだろう。俺への異動辞令がとんでもなく急だったのはそこら辺の絡みだろうと踏んでる。
 マネージャーはまだ諦め切れないらしく、長谷さんと会う度に時短勤務の解除交渉をしだしてまじでうぜえ。本人が無理だっつってんだからさっさと諦めろよあの薄らハゲ。その時間を使って売り場のメンテでもしとけカス。

「そうだといいんだけど…」

 別に個人の事情で折り合いつけて働くなんてよくある事だ。ましてや子供がいたらそれはあって当然だ。会社と契約した通りに働いてるんだから、社会的に何も問題ない。なのに、そこをつついて掘り返してねじこんで約束以上に働かせても、結局職場とスタッフの関係性が破綻するだけだ。いいことなんて一つもない。

「あれ?長谷さんまだ帰らせてもらってなかったんですか?店長ー、長谷さんに八つ当たりしちゃダメっすよー」

 夕方出勤の門脇がバックルームに入ってくるなり、へらへら軽口を叩いてくる。「うるせえよ。お前は黙って働け」と軽口で返すと嬉しそうに「もちろん!俺は店長の為に働きます!」と気持ち悪い笑顔を振りまく。

「店長、明日の休みは彼女さんに会えそうですか?」

「あいつは明日も仕事」

 本来なら明日莞爾は午後出だから午前中は会えるはずだった。だが、また朝から道場に呼び出されたとかで会えない旨の連絡が今朝方来ていた。

 莞爾は、最近俺に会えなくて時間を持て余したとか言って昇任試験の勉強まで始めた。あの野郎、有意義な時間の使い方しやがって。言葉では「会いたい」とは言ってるが、俺に会えなくても莞爾は平気なんじゃないかと、尚更不安になる。

「顔怖。彼女さんに会えないならゆっくり休んでくださいよ。最近イライラし過ぎっすよ」

「あいつに会えないからイライラしてんだよ」

「おっも。店長は顔によらず激重っすよね。さっさと結婚しちゃえばいいのに」

「…できるもんならしてる」

 男同士って本当に面倒だ。男女は籍を入れた途端に社会的に優先されるんだからズルい。俺からしたら、後にも先にも連れ添うのは莞爾一人だから、恋人も配偶者も何も変わらないってのに。
 そんなしょーもないこと考えてぶすくれていたら、門脇とのやり取りの一部始終を聞いていた先輩社員の控えめな笑い声が聞こえた。

「井上さんもそんな可愛らしい面あるんですね。まさかこんなカッコよくて気の強い子が彼女に夢中なんて意外だな」 

「…普通じゃないですか」

 恋人に夢中なやつなんて腐る程いるじゃないか。

「店長は自分が段ちでモテるのわかってないっすからね。もう同棲しちゃえばいいのに」

「あー、うん。同棲ねえ」

 気のない返事をしてみたが、正直言えば、今すぐにでも同棲したい。どんなに忙しくても、帰る家が同じならここまで不安になったりしないだろう。
 ただ、結婚出来ない俺らみたいなのにとっては、それって実質結婚みたいなもんじゃないのか?よくわからん。

「店長また顔怖くなった。俺売り場出て来まーす」

「それじゃ、私はお先に失礼します。お疲れさま」

 部下と先輩を「うっす」と適当な返事で見送り、PC画面を睨みつけ続ける。

 職種の違う俺と莞爾は、このままだと今後もすれ違い生活を送る羽目になるんだろう。その度こんな不安と嫉妬に狂うのは勘弁して欲しい。
 シフト表をいじくりながらも、頭の中は同棲の二文字でいっぱいだった。










「うわ。雨降ってら」

 閉め作業を終えて従業員出入口から出ると、しとしと雨が降っていた。道理で閉店前の客足の引きが早かったわけだ。

「おえー。まじだ。店長傘持ってます?ちな俺は持ってないです」

 一歩後ろから門脇が顔を出す。

「んだよ。役立たずだな。お前の上着俺に寄越せよ」

「追い剥ぎじゃないすか。店長の為とは言え寒くて死ぬのは嫌です」

 駅まで然程遠くないが、濡れたら後が寒いしなあとしばし悩んでいたら、前方から手を振り近付いてくる人影が見えた。

「ふうちゃん」

 声が聞こえた瞬間、ぶわわわって全身が震えた。莞爾だ!俺の莞爾だ!嬉しい!
 雨も忘れて駆け寄ると、傘を持ってない方の腕でぎゅっと抱き締めてくれる。俺も、ひんやりした莞爾のブルゾンにしっかりしがみつく。

「莞爾どうした?お前明日も仕事だろ?」

 離れ難くて莞爾の首元に顔を埋めたまま呟く。久々の莞爾のニオイに、胸が嬉しさでいっぱいになる。

「明日も会えないのがツラくて来ちゃった。すげえ嬉しそうな顔しちゃってほんとふうちゃんは可愛いな。その顔がずっと見たかった」

 にっこり微笑む莞爾がかっこよ過ぎて脳味噌焼け焦げる。あれ、こんなに莞爾かっこよかったっけ。俺が禁断症状でおかしくなってる?

「ふうちゃん傘ある?家まで送ってくよ」

 そう言って差し出されたもう一本の傘を受け取って、俺はすぐさま後ろで俺らを不躾に見ていた部下に「門脇、これやるから先帰れよ」と投げ渡す。門脇は「やっほい。あざーす。お先失礼しまーす」と軽いノリで受け取ると、さっさと我が物顔で傘を差して俺らを追い抜いて行った。普段はうざいが良く気の利く男で助かる。


「莞爾の傘に入れてけ」

 至近距離で莞爾の目を覗き込みながら、“誘う”時のようにあざとく囁やけば、莞爾が一瞬何かをこらえるように眉根を寄せてから笑った。

「ふうちゃん悪い男だな」

「そんな俺が好きなくせに」

 ふふん、と得意げに鼻で笑ってやると、腰に回された腕に更に力がこもった。

「あー、たまらん。俺の負けだ。寮の門限なかったら絶対ふうちゃんち泊まってったのになあ。親父が倒れたことにして外泊届出してくればよかった」

「お前の父ちゃん同業だろ。即バレるだろうが」

「今この瞬間バレなきゃいい」

「刹那主義過ぎるだろ」

 かなり本気の表情をした莞爾を笑いながら、背にしがみついていた手をほどいて、代わりに傘を持った腕の肘を掴み、駅方向へ引っ張り歩き出す。

「俺を家に送ったら門限ギリギリだろうな」

「別にいいよ。ギリギリまで一緒にいたい」

 楽しそうな莞爾の横顔を眺める。キレイなEラインと、街灯の光しかない薄暗い夜道でもはっきりわかる濃いまつげに関心する。
 歩調は緩めず、首をかしいで莞爾の耳元に唇を寄せた。

「うち着いたらちゅーしたい」





 俺の家の最寄り駅に着いた時には雨は酷く弱い霧雨になっていた。
 電車の中からずっと手遊びのように繋いでいた指先を深く絡めて、手のひらまでぎゅっと握りしめる。自然と早歩きになり、それが徐々に速度を上げる。お互いの気の急き方がおかしくてどちらともなく笑い出す。

 俺が玄関の鍵を開ける間も、背後から巻き付いた莞爾の腕と、首筋にかかる弾んだ息がくすぐったくて馬鹿みたいに笑ってしまう。
 玄関の内に滑り込むと、齧り付くようにキスをした。


 莞爾の腕の強さを、息の熱さを、頬の冷たさを、舌の感触を感じながら、莞爾がそのまま俺の幸せなんだな、と強く思う。


 莞爾を帰さなきゃ。ここにずっとはいられない。
 ずっと抱き締めていたいのに。
 莞爾は俺だけのものなのに。


 どちらともなく唇を離すが、それ以上動けなくてじっと見つめ合う。ほんの少しでも動けばはお互いの鼻先が触れる距離だ。



「ふうちゃんは、これからまた忙しくなるよね」

「…ん。まあな」

 小売にとって十二月からは長期の山場だ。そのまま年始のデカいセールへ繋げるからだ。今から間に合わせでも、新規採用でスタッフの頭数だけでも揃えるしかない。考えるだけでダルい。
 あーあ。そんなん思い出さすなよ。今せっかくお前で頭の中いっぱいだったのに。

「…お前だって休みねえじゃん」

 仕返しのつもりで少し体を離しながら仕事の話を振れば、意外とからりと莞爾は笑った。

「そうだけど、俺の地区は年末年始はまだ平和。大晦日と来年四日は休みだからどっちか実家顔出すかなってくらい」

「そう」

 莞爾の家族って、地元って、どんな風なんだろう。俺の知らない莞爾がいっぱいあるんだろうか。嫌な気分になる。


「ねえ、ふうちゃん」

「…うん」

 俺の最悪な気分に気付きもしないで、莞爾は穏やかな声で俺を呼ぶ。

「ふうちゃんが年始落ち着いたら、いつでもいいから俺と旅行に行こう。しばらく会えない分、たくさんふうちゃんと一緒にいたい」

 今に絶望してる俺は、そんな先のご褒美じゃ頑張れない。

「…お前と連休合わせるのってすげえ難しいじゃん。いったいいつになるんだよ。下手したら年度またぐんじゃねえ?」

 あー、すげえ可愛くねえこと言ってるな俺。いつものことだけど。

「俺はそれでもいいよ。ふうちゃんとの約束があるだけで俺は頑張れんだって。まじふうちゃんさえいてくれたら生きてけるの俺」

 莞爾は俺の耳元に吹き込むように「愛してるよ、ふうちゃん」と俺の大好きな低くて心地良い声で囁く。何故かすごく泣きたくなる。


 なあ、莞爾。愛してるなら、俺のお願い全部聞いてよ。


「同棲したい」

「え?何?」

「同棲。お前と一緒に住みてえって言ってんだよ。一発で聞き取れ。聞き返すんじゃねえよ馬鹿莞爾」

 気恥ずかしくて早口になる。言ってからこれはプロポーズに聞こえると気づいてしまって、ぐわっと変な汗が出る。

 莞爾はぽかんとした顔のまま、何故か何も言ってくれない。俺、そんな変なこと言ったんだろうか。

「…莞爾は、嫌なのかよ」

「え、全然、そういうんじゃなく、びっくりしただけで、まあ、うん」

 なんで歯切れが悪いんだよ。なんで頷いてくれねえんだよ。
 悲しくてそらしたくなるのをこらえて、じっと莞爾の目を見る。

「ふうちゃん、すごく嬉しいよ。でも、ごめんね。同棲は無理だよ。できない。俺らはそういうの、絶対駄目だろ?」


 視界が暗転したような気がした。頭がぐらつく。

 駄目、なのか。
 莞爾は、俺と一緒になってくれないのか。
 愛してるのに?


 もしかして、男同士だから?


 泣きたいのに、俺の天邪鬼なプライドが、泣き顔じゃなくいつものスネた顔を作らせる。ちゃんと作れているか、わからないけど。

「…んだよ。ノリ悪。もっといいリアクションして欲しかったな。まあいいけどさ」

 俺がニヤリと笑うと、莞爾がほっと息を吐いたのがわかった。ガチなヤツだ。
 震えるな、俺の声。

 莞爾の体をぐっと押して、「ほら、お前そろそろ行けよ」と突き離す。

「ふうちゃん、無理しないでくれ。ちゃんとご飯食べるんだよ。呼んでくれたら飯だけでも作りに来るから連絡して」

「母ちゃんかよ。大丈夫だって」

 そんな言うならそばにいろよ。

「ふうちゃん本当にズレてるからな。変な女についていくなよ。男も駄目だからな」

 行かねえよ。お前以外となんて、とっくに考えらんないんだよ。

「はいはい、わかってるよ。寮閉め出されるぞ。行け行け」

「ん。じゃあ、またね。連絡待ってるからな」

 そう言って、莞爾は玄関扉を開ける。アパートの通路電灯の安っぽい明かりが逆光になり、莞爾の端正な顔立ちも、表情もわからなくさせる。

 すごく、寂しい。

「またな」

 出来るだけ、軽薄に見えるように手を振る。



「莞爾、愛してるよ」



 俺の声は聞こえたらしい。扉が閉まる瞬間、「俺もだよ」という莞爾の甘く優しい声だけが鼓膜に焼き付いた。



 しばらくぼんやりと立ち尽くした後、息を細く細く吐きながら、玄関にずるずるとしゃがみ込む。


 プロポーズ、断られた。
 同じ「愛してる」なのに、ずっと一緒にいたくて、家族みたいになりたいと思っていたのは俺だけらしい。
 莞爾が恋人でいてくれるだけで、俺は満足しなきゃいけなかったんだ。何年ぶりかわからない涙が流れた。そういや泣くってこんな胸も喉も苦しいんだっけか。

「…莞爾、莞爾、莞爾」


 今のままで俺我慢するから。
 だから、お願い。ずっと愛して。
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