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the other side 5
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石原side
りっくんと出会ったのは運命だった。
今でもそう思う。
いきつけのshockでこんな美しくていやらしい子が入ってくるとは。
聞けば施設で女に襲われたらしいが、可哀想に、こんなにいやらしくそそる子なんだ。
それはしょうがないだろう。
世間の目もあるので、適当な女と結婚して子供ももうけたが、僕は綺麗な男の子にしか興味がなかった。
りっくんと出会い、出費はかさんだがかなりの時間を過ごして、彼の心を掴む事が出来たと思う。
妻とは離婚して、りっくんと一緒に住もう。
養子縁組をしてもう僕の全てをあげる。
そう言ったのに、りっくんは困った顔をして断ってきた。
僕のことは父のようで、恋人には思えないからと。嘘だろう。
君は父親とセックスをするの?
あんないやらしい表情で?
ああ、そうか、りっくんはいやらしいから、誰とでもセックスするのか。
僕一人では満足できないのかな。
じゃ、僕のいない辛さを一回味わって見ればいい。
そう思って、いったんりっくんから離れたのに、彼は店にあまり出勤しなくなって、あろうことか男ができたらしい。
何を考えてるんだ。
僕が1番に決まってるのに他の男を選ぶとは。
僕は怒りのあまり、ついSNSに有る事無い事書き込んだり、店に無言電話をしたりした。自分が止められなかった。
そうしてる内に、りっくんがまた店へ出る回数が増えてきて、よし、別れたんだな、とほくそ笑んだ。
そろそろ戻ってくるように、りっくんに言わなきゃ…なんて思っていたら、彼はまた、ふらふらと誰かと親密になりはじめた。
もう堪忍袋の尾が切れた。
彼を説得しようと店で待ち伏せしていたら、りっくんが、話している内に階段から落ちてしまい、僕はあせって逃げた。
どうなったかと心配していたが、りっくんは入院したものの命は無事だったらしい。
それから医師の伝手で彼が記憶障害になったことと、今はパートナーの家に住んでいると知った。
パートナーだと?それは僕だろう。
彼の家を調べ、りっくんが外へ一人で出るのを待って話しかけてみる。
幸いなことに僕の事は覚えていて、しかもあの階段での事は記憶にないらしい。
よし、また少しずつ取り込もう…、と思って近づいたら、今度はそのパートナーだかの男に取り押さえられた。屈辱だ。
暴行罪やストーカーやらで僕は今の病院をクビになり、妻とも離婚した。
妻子はどうでもいいが、多額の慰謝料をむしり取られ一文なしだ。
次の勤め先もなかなか決まらず、りっくんのそばにも行けず、僕は日雇いの仕事をし、住む家もない浮浪者のような生活になってしまった。
こんな事になったのも、あの魔性のような男、りっくんのせいだ。
そう思っても惹かれるのを止められない。
僕は皆が忘れた頃に、りっくんに会いに行くんだ。
こんな落ちぶれた姿を見たら同情してくれるかもしれない。
それを期待しながら、また僕は自動販売機の釣り銭をあてどなく探っていくのだった。
りっくんと出会ったのは運命だった。
今でもそう思う。
いきつけのshockでこんな美しくていやらしい子が入ってくるとは。
聞けば施設で女に襲われたらしいが、可哀想に、こんなにいやらしくそそる子なんだ。
それはしょうがないだろう。
世間の目もあるので、適当な女と結婚して子供ももうけたが、僕は綺麗な男の子にしか興味がなかった。
りっくんと出会い、出費はかさんだがかなりの時間を過ごして、彼の心を掴む事が出来たと思う。
妻とは離婚して、りっくんと一緒に住もう。
養子縁組をしてもう僕の全てをあげる。
そう言ったのに、りっくんは困った顔をして断ってきた。
僕のことは父のようで、恋人には思えないからと。嘘だろう。
君は父親とセックスをするの?
あんないやらしい表情で?
ああ、そうか、りっくんはいやらしいから、誰とでもセックスするのか。
僕一人では満足できないのかな。
じゃ、僕のいない辛さを一回味わって見ればいい。
そう思って、いったんりっくんから離れたのに、彼は店にあまり出勤しなくなって、あろうことか男ができたらしい。
何を考えてるんだ。
僕が1番に決まってるのに他の男を選ぶとは。
僕は怒りのあまり、ついSNSに有る事無い事書き込んだり、店に無言電話をしたりした。自分が止められなかった。
そうしてる内に、りっくんがまた店へ出る回数が増えてきて、よし、別れたんだな、とほくそ笑んだ。
そろそろ戻ってくるように、りっくんに言わなきゃ…なんて思っていたら、彼はまた、ふらふらと誰かと親密になりはじめた。
もう堪忍袋の尾が切れた。
彼を説得しようと店で待ち伏せしていたら、りっくんが、話している内に階段から落ちてしまい、僕はあせって逃げた。
どうなったかと心配していたが、りっくんは入院したものの命は無事だったらしい。
それから医師の伝手で彼が記憶障害になったことと、今はパートナーの家に住んでいると知った。
パートナーだと?それは僕だろう。
彼の家を調べ、りっくんが外へ一人で出るのを待って話しかけてみる。
幸いなことに僕の事は覚えていて、しかもあの階段での事は記憶にないらしい。
よし、また少しずつ取り込もう…、と思って近づいたら、今度はそのパートナーだかの男に取り押さえられた。屈辱だ。
暴行罪やストーカーやらで僕は今の病院をクビになり、妻とも離婚した。
妻子はどうでもいいが、多額の慰謝料をむしり取られ一文なしだ。
次の勤め先もなかなか決まらず、りっくんのそばにも行けず、僕は日雇いの仕事をし、住む家もない浮浪者のような生活になってしまった。
こんな事になったのも、あの魔性のような男、りっくんのせいだ。
そう思っても惹かれるのを止められない。
僕は皆が忘れた頃に、りっくんに会いに行くんだ。
こんな落ちぶれた姿を見たら同情してくれるかもしれない。
それを期待しながら、また僕は自動販売機の釣り銭をあてどなく探っていくのだった。
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