僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

文字の大きさ
161 / 369
学校のマドンナはおとこの娘

9話

しおりを挟む
「ただいまー。」

いつも通りの我が家。
母ちゃんが出迎えてくれるがいつもと違う様子で目をぱちくりとしていた。

「おかえり……ってどうしたの!?その子!びしょ濡れじゃない!」
「ちょっと泥被っちゃってさ……お風呂貸して上げてもいいよね?」
「そりゃあいいけど……見ない子ね。なんて言うの?」

母ちゃんが少し目線を下げてニッコリと微笑むと少し渚は崩れたメイクで恥ずかしそうに目を逸らした。

「どうも……ボク早乙女渚です。」
「あら、随分可愛らしい子ね!女の子の服装も似合ってて羨ましいわ。」
「ああ、そうなんだよ……とっても似合ってて……ってええ!?なんで男だってわかったんだ?」


渚は固まっていた。
どうやら一目で男とわかったのがあまりに衝撃的だったらしい。

「そりゃあ!私は百戦錬磨の女優だからね!そっち系のことも……むぐーっ!!」

俺は咄嗟に母ちゃんの口を閉じた。
大体は理解したよ、AV時代にそういうのがあったって事ね。
でも、初対面の子に「私!AV女優だったの!」みたいなカミングアウトはやめて欲しい。

「どうしたの?直輝くん。」
「あー!いや、ほら……母ちゃん色々舞台とかもやっててさ、女性役もやったりする方針だったんだよな!」

嘘は言っていない。嘘は。

「てか、お風呂いこーぜ、渚!」
「あ、うん。行こっか。」

母ちゃんは既にお風呂を沸かしてくれていたのでスムーズにお風呂に入れそうだった。
服はドラム式洗濯機に入れれば乾燥までやってくれるのでそこまで時間もかからなさそうだった。

そして、渚がカーディガンをぬいでシャツを1着……また1着と脱いでいて、どこか好奇心をくすぐるようだった。

「直輝くん……?あの、そんなじっくり見られると恥ずかしいんだけど……。」
「ああ、いやすまんすまん!そんなつもりはなかったんだけど……すぐ出るな。」

俺が出ようとすると、手首を掴まれた。

「待って。」
「え??」
「直輝くんも……少し泥を被ってる。気持ち悪いでしょ。」
「い……いやいや!客人だから先入ってこいよ!」
「でも……風邪引いてもアレだし……もし良かったら……一緒に入る?」

上半身が半裸になった渚は……肌がすべすべで女性らしい体つきをしていて、もはやガチの女の子にしか見えななくて目に毒だった。

「ぎゃああああ見えてる!見えてるって!」
「でも……僕たち男だよ?裸の付き合いってやつも。」
「うるせぇ!後ではいるよ!」

俺は反射的に部屋を出てしまった。
なんとまあリアルな女の子のような光景だったのだろう。
女性ホルモンってあんなに変えてしまうのかと医学の恐ろしささえ感じてしまう。

俺はリビングに戻り母ちゃんと座っていた。

「なんというか……ここまでクオリティが高いとは思わなかったわ。学校のマドンナ……なんて言われるだけあるわね。」
「だろ、男とわかっていてもたまに分からなくなる時があるから怖いんだよな。」

母ちゃんのさっきのやつはどうやら嘘だったみたいだ。
俺が事前に相談して事前情報があったからなんとなく予測が着いたらしい。

「さっきもお風呂一緒に入らないか?って言われたけど断った。」
「まあ、いいかもね。私も息子の兜合わせなんて見たら卒倒しちゃうかも。一応その手の考えは理解したい方ではあるけどね。」

やめろ母ちゃん、なんで真顔で兜合わせを息子に言えるんだよ。

「でも……いい子そうね。」
「ああ、すごく良い奴だよ。」

しばらくすると、お風呂から出た渚が俺の用意した服を着ていた。
やはり少し俺より体格が小さいからダボついている。

いや、むしろ俺も普段ブカブカな普段着を着るんだけど、なんかそれが彼Tシャツを着ているようだった。

「助かったよ。着替えまでありがとうね。」
「渚……スッピンだとこうなのか。」
「やめてよ、恥ずかしい。」

スッピンの渚は普段カワイイ系の顔立ちをしているけど、スッピンは日本の某大手男性アイドル事務所のように中性的でカッコイイ系の顔をしていた。

凄い、男でも女でも食っていけるじゃん。
でもやはり視覚情報は俺は彼を女だと認識していた。

「スッピン……嫌いなんだよね。目はキリッとしててタレ目にするのめんどいし、鼻が高いから逆に低く見えるようにメイクしなきゃだし。」
「おいこら、なんて羨ましい悩み持ってるんだ。」

渚にイケメン度で負けてしまったら俺はどう生きてけばいいんだ。

「ねえ、逆にこれからお風呂入ると思うし、メイクしてあげよっか?」
「え?」
「直輝くん……パーツは整ってるからポテンシャルあると思うんだよね!メンズメイクにするから!この通り。」
「い……いや、俺は遠慮しとくよ。なあ、母ちゃん!」
「いいじゃない!私も息子の変身するところ見てみたいな~。」
「い……いや……そ……その。」

俺はその後2人に後押しされて結局メイクをすることになった。

「ふーむ……まずは眉毛だな。ここを黄金比に剃りあげて。」

渚は剃刀で俺の眉毛を整える。
実は1回もやった事がなかったので俺は眉毛の形がそもそも整ってなかったらしい。

その後は、肌にあったファンデーションで肌を綺麗にして、鼻を高くしてもらった。

簡単なメイクなのに、俺の顔は見違えるようにかっこよく見えた。

「す…凄い……これがメンズメイク。」
「でしょー!まあ、芸能人とか男性アイドルもみんなやってるからね~。」

パシャッ

母ちゃんがスマホのカメラで俺の顔を撮ってなんか操作していた。

「……母ちゃんは何してるの?」
「ああ、舞衣ちゃんに送ってるのよ。」
「俺の肖像権はどこいったの!?何してるのマジで。」
「あ、舞衣ちゃんから2000円分のPayPay貰った。」
「買うな!息子の肖像権を買収するな!」

なんと既に俺の味方はいなかったらしい。
怖い……怖いよ。

「大丈夫だよ、もし1人になってもボクがいるからね。」
「いや、渚……この商売……お前が始めた物語だろ……。」

渚は初対面とは思えないほど我が家に馴染んでいた。
すると、突然渚のスマホから着信が入っていった。

画面を見ると……ママと書いてある。
渚は……何故か家族の連絡に少し怯えているようにも見えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...