僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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スケベな友人が泥酔お姉さんのせいでまともになる件

5話

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俺たちは木曽の道を抜け、長野県の西南の道の駅にたどり着く。
そこにはたくさんの人で賑わっていて、高速道路のサービスエリアに比べて少しお祭りのようだった。

「おお!なんかレトロでいいっすね!」

道の駅はこういったローカル感、旅の途中の雰囲気が好ましい。
そして、案の定ソフトクリームもあり俺たちは直行した。

ちなみに俺はミルク、笛吹さんはチョコというシンプルなチョイスだった。

「うー!うめぇ……!」
「お、いい顔っすね。」

パシャリとスマホのカメラを撮る。
笛吹さん、めっちゃ美味しそうな顔するんだよな。

「むふふ、いい画撮れてるかい?待受画面にしてもいいんだよ?」
「あ、それは丁重にお断りします。」
「なんでじゃあ!」

い……いや、直輝たちに待受画面笛吹さんにしたらドン引きされそうだしな。

「じゃあお返し!」

パシャリと笛吹さんが俺の写真を撮る。

「……待ち受け用ですか?」
「いや、抱き枕用。」
「何それ怖!?」

こんな感じに道の駅に来て早々、俺たちは漫才をしていた。

ソフトクリームは口の中に濃厚さとほんのりした甘みがあって久しぶりに食べるのに感動的に美味しく感じる。

すると、いつの間にか食べ終わってる笛吹さんがソフトクリームを1点に見つめていた。

「……。」
「……。」
「あげます。」
「いいの!?」

いや、犬かこの人。

「じゃあ、お手。」
「はい!」

いや、速攻で手を出してるよ。
笛吹さん……犬扱いされてる事にすら気がついてないようだ。

俺はため息を着くとソフトクリームを渡して、美味しそうに頬張っていた。

「うめぇ……すげぇクリーミー。」
「いや、ほんとっすね。この前どっかの店で食ったソフトクリームはなんか氷を砕いたかき氷のようでがっかりしたけど、こういう滑らかなソフトクリームがいちばん美味いですよね。」

ソフトクリームは美味い。
だからこそ観光地でも度々あるのだとおもう。
それにしても……笛吹さんってこういう子どもな一面を見るのがなんとなく好きな自分がいた。

☆☆

しばしの休憩を終えて、俺たちはいよいよ下呂温泉へ向かう。

バイクを走らせ、木曽の一本道を右折して南下してたが次は西北の方向にV時に曲がる。
こうして見ると……日本って真っ直ぐ奨めるみちないんだなと強く感じる。

ターコイズブルーの木曽川を見納めして、その後はひたすら林か農耕地域が見えてきた。
いよいよ岐阜県、ここには一体何があるのだろう。

岐阜県といえば何が思い浮かぶかな……
下呂温泉、飛騨牛、あとは白川郷とかかな……。

後はアニメの聖地になったり、L〇SAの出身地……俺の脳みそで出せるのはそれくらいだ。

そんなこんなで考えてるうちに、下呂温泉の看板がみえる回数が増えてくるのを感じる。
その道を信じ、時には山道や峠道を超えて……やっとのことで大きな川が見えてきた。

あとは、この川を登ることで温泉が見えるみたいである。
ここまで移動すること4~5時間程度、俺の普段鍛えられた体はいよいよ悲鳴をあげてきて……どうにも休ませるように懇願するのを感じる。

「てか、れんれん……私たち下呂温泉のどこ行くの?」
「ああ、人気ランキング1位にあった旅館に行ってます。」
「あ、そうなんだ!……あ、でもお金大丈夫?」
「ああ、気にしないでください。バイトで稼いでるので。」

今回、旅行なのでお金はケチるつもりもなかった。
というか、密かにバイトの金貯めてヘソクリもしていたし、笛吹さんの酒を抑えると考えると良い投資だと考えている。

「れんれん……いつもありがとう。」
「ああ、お気になさらず!今日はめいっぱい楽しみましょ!」

そう言って、俺たちは川を登り行くと遂に俺たちは下呂温泉にたどり着くのだった。

☆☆

「「下呂温泉……ついたー!」」

ここは、下呂温泉。
飛騨川を囲い林立した温泉地。
アルカリ性のヌルッとした温泉は肌を綺麗にしていることから、室町時代から草津温泉や有馬温泉とならんで三名泉と呼ばれている。

そんな、歴史と伝統のあるこの地域はたくさんの車と人通りで賑わっていた。

ひとまず俺たちはチェックインを済まし、自分たちの部屋に着く。
その豪華さに……笛吹さんは仰天していた。

「なんじゃこりゃあー!」

今回な旅館はなんと12畳の広さがあり、全室和室……しかも、部屋内も露天風呂付きという大盤振る舞いな部屋だった。

「れ……れんれん……どうしよう、普段の6畳間のユニットバス付きとはレベルが違いすぎるよ!」
「ちょ、俺のアパート急にディスるなし……。」

まあでも、普段ユニットバスだけだからもしかしたらそれもあってお風呂が億劫になってる可能性がある。

今日の目的は笛吹さんの風呂キャンセル界隈を脱退させることが最優先だったので、このように部屋に最高の露天風呂があれば入るのだろうと思い、この部屋をチョイスしたのだ。

「ねえ、れんれん!せっかくだし……この辺りも見に行かない?」

子供のようにはしゃいで和室をぴょんぴょんする笛吹さんを……おれはいつまでも暖かい目で見守っていた。

そして、俺達は部屋を出て……温泉街を目指す。
たくさんの看板と人々が入り交じるちょっとした非日常を……心躍らせながら俺たちは進んで行った。
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