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遥香と秘境の吊り橋物語
7話
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ここはラブロマンスロードの八橋小道、崖に近いところから8つの橋を渡る道である。
天気は晴天の晴れであり、木々はまだ紅葉が始まってないのか青く茂っていた。
大井川のせせらぎが気まぐれに水音を立てここは自然の中だと再認識させられる。
「ねえ、彩奈ちゃん?なんでラブロマンスなの?」
ちょっと気になっていた。
いくらたくさんの吊り橋があるとはいえ吊り橋効果で好きになるとしては理由が弱いと思ってしまった。
「あ……その……えーっと。」
彩奈ちゃんは目が泳いでいた。
あ……そこはアニメとかで出てないのかな?
すると、彩奈ちゃんはるるぶをみてはあった!なんて声を上げていた。
「橋を渡った向こうには男の神様、私たちが車を停めたあたりに女の神様がいるから、橋を経由して縁を結ぶという由来でそういうらしいです!」
「そ……そうなんだ。」
勢いがすごいな。そしてすぐ調べるあたりは最近の世代の特徴なのかもしれない。
まずは小さな橋の「栃の木橋」を渡る。
比較的揺れが少なく、すぐに通る。
次は「桜橋」といえ同じくらいの吊り橋がある。
ここからの景色は大きく開けており、さっき私たちが通った大吊橋も見えてきた。
「直輝くーん!はいチーズ!」
「え、ちょっ!?」
直輝と舞衣ちゃんは二人で写真を撮っている。
どうやらこの2人は最早縁結びという概念は必要ないくらい仲睦まじかった。
そして、しばらく歩いてわかる。
この道……結構疲れる。
急な坂はあるし、道も別に舗装してる訳じゃないから足に力が入る。
ちなみに舞衣ちゃんと彩奈ちゃんがピンピンしていて、私とことねさんのアラサー組がぜえぜえと息を荒らげていた。
「ちょ……けほっ……早い。」
「…………はぁはぁ。」
2人に少し待ってもらう。
高校生とアラサー、年齢差は15程度でまだまだ若い部類にはあると思うのだが、体力の低下がここで著しく伺えた。
気がついたら下着のキャミソールの背中辺りが蒸れているのを感じる。
「ふぅ~……疲れるな、これ。」
よかった、うちの息子もこっち側……いやいや!もう少し鍛えた方が良いかもしれない。
すると、高校生組が次の「水楢橋」を真ん中を避けて進んでいた。
昨日雨降ったから、橋が水で満たされて太陽を映すほど水はけの悪い橋だった。
これも女子高生2人は難なく突破する。
彩奈ちゃんは少し息が切れてたけど、舞衣ちゃんは全くものともしない表情だった。
「ま……舞衣、体力おばけすぎるでしょ!あんなに食べてからすぐ運動してるのに、お腹とか痛くならないの!?」
「え?全然……、なんかお腹すいたな。」
舞衣ちゃんのお腹から空腹の音が渓谷に鳴り響く。
先程のダムカレーとパフェと豚串とソフトクリームを食べてからまだ1時間経ってないのだけれど……もしかしたら消費カロリーが高いのかもしれない。
そうしてるうちに、朱色に縁取られた和風の「椿橋」が現れる。
まるで京都にいるような見事な橋だった。
「……こんな橋もあるんですね。」
「ほんと!めっちゃ綺麗じゃん!」
下を見ると断崖絶壁がみえる。対岸からみると接岨湖との風景がマリアージュして、日本の風景が凝縮されているようでもあった。
その後はまた小さな橋の「桑の木橋」が階段のようにかかっていて、そろそろ足が悲鳴をあげて乳酸が溜まるのを感じる。
私たちは一気に上昇して木々が真下に見えて深緑のカーペットがあるようでもあった。
ちなみに私はぜぇぜぇと体力が上がり景色に見とれるほどの余裕はなかった。
「……遥香さん、大丈夫ですか……。」
「大丈夫……じゃあないかも……はぁ。」
ことねさんも普段は運動をしないのかこういった体力は残っていなかった。
「あれ、でもことねさんメイド喫茶でダンスとかしてませんでしたっけ?」
「……はぁ、あれは……同じ動きを毎日してるから、最小限で済むんですよ。こっちは、予想外の階段とか、高低差で膝に負担が……げほっ!」
ことねさん、ここでしばらくダウンする。
高校生組は前へ前へと進んで行った。
「ごめーん!3人とも、ちょっとことねさんと休み休みに行くから後で合流しよ!」
「了解!気をつけてな!」
高校生組は、木々に隠れて1分もしないうちに見えなくなってしまった。
若いと体力が有り余るのかも知れない。
昔自分にもあったものを私は、少し懐かしく……羨ましく眺めていた。
☆☆
俺は直輝だ。
母ちゃんを少し置いてきたことに若干の引き目を感じつつも俺たちは目の前のアクティビティを楽しむことに力を注いでいた。
ちょっと彩奈が息を上げてきたけど、楽しさが勝ってアドレナリンが出てるのか逆に元気が漲る様でもあった。
「ことねさん、大丈夫かな。」
「大丈夫よ、あの人メイドのカリスマだし。」
あの、舞衣さん……そのカリスマさん今この山道でダウンしてるんですけど。
次に掛かるのは「宮沢橋」俺はそれを見て足がすくんでしまう。
この橋……長く綺麗なU字を描いており、太陽の光を反射するほどツルんとしていた。
きゅ……急だし滑りそうだ。
俺が脚がすくんでいるが女子高生2人は淡々と進んでいた。
「ふ……2人とも度胸あるね。」
「え、だってここ階段だよ。」
「え?」
橋についてわかったのだが滑り台のようなツルツルとした斜面に見えるのだが、目の錯覚で実際にはU字の橋の両端には階段があり、絶妙に高さが調整されていた。
うっかり騙されてしまったもので拍子抜けだった。
最後は足がすくむほど急なのぼり階段の「犬返り橋」があった。
名前の通り犬が通るのを嫌がりそうな坂である。
これも女子高生組は難なく突破。
俺も若いはずなのだけど、比較的不摂生な生活のせいか体力は一段と低かった。
「ラブロマンスロード……渡りきったー!」
橋を渡り終えた俺たちは1時間半も進んでいたことに気がつく。
その先に神社があったので、私たちはお参りを済ませてから喉がカラカラに乾ききっていることに気がつく。
「あ、あそこに自動販売機あるじゃん!」
「俺サイダー飲みてえな。」
「行きましょ!直輝くん!」
抜けた先で自動販売機の売ってある銭湯があったのでそこで俺たちは飲み物を購入してしばらく遥香さんとことねさんが来るのを待っていた。
「……久しぶりに誘ってくれてありがとね、直輝くん。」
「ああ、全然!」
誘ったのも、彼女がこういう場所をアニメを経由して好きなのを知ってたからだ。
とはいえ、ここ最近彩奈との接点が減っていたことに気がついた。
「そういえば、文化祭の時は俺たち若干距離あったもんね。」
「まあね~。」
そういえばあの時の彼女は舞衣の味方をしていて、少し距離を置かれてるような気がした。
とはいえ、俺も文化祭の準備で精一杯だったとこもあるけど。
「だって、私はね……舞衣の親友だもん。きっと関係は良くなるとは思ったけど、あの時の舞衣を1人にする訳には行かなかったし。」
「ほんと……あの時は浮気されたと思って悲しかったんだからね~。」
「ご……ごめんて。」
ちょっとあの頃のズキズキと心を痛めるような記憶がフラッシュバックした。
仲良い友達が離れるのは最初に嫌われてるよりも遥かにダメージがあるからかもしれない。
「でも、だからこそ誘ってくれたの嬉しかった。私舞衣を優先したけど、そんな私をまた友達だと思ってくれて。」
彼女のカラーコンタクトで青く染まった瞳が少し優しく見つめているのがわかった。
俺たちの精神はまだまだ若い。
小さなきっかけで近づいたり、離れたりもする。
でも、そんな時でも尊重心を持てばまた縁は巡ってくる。
このラブロマンスロードで結ばれた縁は、まるで少し離れた俺たちの友情に対する架け橋だったのかもしれない。
そんなことを、この険しい道は教えてくれた。
「直輝ー!ごめん待たせた!」
「……はぁ……はぁ。」
やっとの事母ちゃんたちとも合流する。
特にことねさんは両手に膝をつき地面を見つめ息をあげていた。
川の不安定に揺らぐ音が、俺たちの心を癒してくれる。
自然と言うのは険しくも美しさを表していてかけがえのない経験を恵んで貰えた。
「あれ?そういえばここ橋が8つだよね?」
急に母ちゃんが難しい顔をする。
え、8つ渡ったよね?
「栃の木橋」、「桜橋」、「水楢橋」、「椿橋」、「桑の木橋」、「宮沢橋」、「犬返り橋」……。
「あれ?もうひとつは……どこにあるんだ?」
帰り道の平坦な道を進みながら、8つ目の橋を見つけた人は、誰も居なかった。
俺たちは、どこで見落としていたのだろうか?
天気は晴天の晴れであり、木々はまだ紅葉が始まってないのか青く茂っていた。
大井川のせせらぎが気まぐれに水音を立てここは自然の中だと再認識させられる。
「ねえ、彩奈ちゃん?なんでラブロマンスなの?」
ちょっと気になっていた。
いくらたくさんの吊り橋があるとはいえ吊り橋効果で好きになるとしては理由が弱いと思ってしまった。
「あ……その……えーっと。」
彩奈ちゃんは目が泳いでいた。
あ……そこはアニメとかで出てないのかな?
すると、彩奈ちゃんはるるぶをみてはあった!なんて声を上げていた。
「橋を渡った向こうには男の神様、私たちが車を停めたあたりに女の神様がいるから、橋を経由して縁を結ぶという由来でそういうらしいです!」
「そ……そうなんだ。」
勢いがすごいな。そしてすぐ調べるあたりは最近の世代の特徴なのかもしれない。
まずは小さな橋の「栃の木橋」を渡る。
比較的揺れが少なく、すぐに通る。
次は「桜橋」といえ同じくらいの吊り橋がある。
ここからの景色は大きく開けており、さっき私たちが通った大吊橋も見えてきた。
「直輝くーん!はいチーズ!」
「え、ちょっ!?」
直輝と舞衣ちゃんは二人で写真を撮っている。
どうやらこの2人は最早縁結びという概念は必要ないくらい仲睦まじかった。
そして、しばらく歩いてわかる。
この道……結構疲れる。
急な坂はあるし、道も別に舗装してる訳じゃないから足に力が入る。
ちなみに舞衣ちゃんと彩奈ちゃんがピンピンしていて、私とことねさんのアラサー組がぜえぜえと息を荒らげていた。
「ちょ……けほっ……早い。」
「…………はぁはぁ。」
2人に少し待ってもらう。
高校生とアラサー、年齢差は15程度でまだまだ若い部類にはあると思うのだが、体力の低下がここで著しく伺えた。
気がついたら下着のキャミソールの背中辺りが蒸れているのを感じる。
「ふぅ~……疲れるな、これ。」
よかった、うちの息子もこっち側……いやいや!もう少し鍛えた方が良いかもしれない。
すると、高校生組が次の「水楢橋」を真ん中を避けて進んでいた。
昨日雨降ったから、橋が水で満たされて太陽を映すほど水はけの悪い橋だった。
これも女子高生2人は難なく突破する。
彩奈ちゃんは少し息が切れてたけど、舞衣ちゃんは全くものともしない表情だった。
「ま……舞衣、体力おばけすぎるでしょ!あんなに食べてからすぐ運動してるのに、お腹とか痛くならないの!?」
「え?全然……、なんかお腹すいたな。」
舞衣ちゃんのお腹から空腹の音が渓谷に鳴り響く。
先程のダムカレーとパフェと豚串とソフトクリームを食べてからまだ1時間経ってないのだけれど……もしかしたら消費カロリーが高いのかもしれない。
そうしてるうちに、朱色に縁取られた和風の「椿橋」が現れる。
まるで京都にいるような見事な橋だった。
「……こんな橋もあるんですね。」
「ほんと!めっちゃ綺麗じゃん!」
下を見ると断崖絶壁がみえる。対岸からみると接岨湖との風景がマリアージュして、日本の風景が凝縮されているようでもあった。
その後はまた小さな橋の「桑の木橋」が階段のようにかかっていて、そろそろ足が悲鳴をあげて乳酸が溜まるのを感じる。
私たちは一気に上昇して木々が真下に見えて深緑のカーペットがあるようでもあった。
ちなみに私はぜぇぜぇと体力が上がり景色に見とれるほどの余裕はなかった。
「……遥香さん、大丈夫ですか……。」
「大丈夫……じゃあないかも……はぁ。」
ことねさんも普段は運動をしないのかこういった体力は残っていなかった。
「あれ、でもことねさんメイド喫茶でダンスとかしてませんでしたっけ?」
「……はぁ、あれは……同じ動きを毎日してるから、最小限で済むんですよ。こっちは、予想外の階段とか、高低差で膝に負担が……げほっ!」
ことねさん、ここでしばらくダウンする。
高校生組は前へ前へと進んで行った。
「ごめーん!3人とも、ちょっとことねさんと休み休みに行くから後で合流しよ!」
「了解!気をつけてな!」
高校生組は、木々に隠れて1分もしないうちに見えなくなってしまった。
若いと体力が有り余るのかも知れない。
昔自分にもあったものを私は、少し懐かしく……羨ましく眺めていた。
☆☆
俺は直輝だ。
母ちゃんを少し置いてきたことに若干の引き目を感じつつも俺たちは目の前のアクティビティを楽しむことに力を注いでいた。
ちょっと彩奈が息を上げてきたけど、楽しさが勝ってアドレナリンが出てるのか逆に元気が漲る様でもあった。
「ことねさん、大丈夫かな。」
「大丈夫よ、あの人メイドのカリスマだし。」
あの、舞衣さん……そのカリスマさん今この山道でダウンしてるんですけど。
次に掛かるのは「宮沢橋」俺はそれを見て足がすくんでしまう。
この橋……長く綺麗なU字を描いており、太陽の光を反射するほどツルんとしていた。
きゅ……急だし滑りそうだ。
俺が脚がすくんでいるが女子高生2人は淡々と進んでいた。
「ふ……2人とも度胸あるね。」
「え、だってここ階段だよ。」
「え?」
橋についてわかったのだが滑り台のようなツルツルとした斜面に見えるのだが、目の錯覚で実際にはU字の橋の両端には階段があり、絶妙に高さが調整されていた。
うっかり騙されてしまったもので拍子抜けだった。
最後は足がすくむほど急なのぼり階段の「犬返り橋」があった。
名前の通り犬が通るのを嫌がりそうな坂である。
これも女子高生組は難なく突破。
俺も若いはずなのだけど、比較的不摂生な生活のせいか体力は一段と低かった。
「ラブロマンスロード……渡りきったー!」
橋を渡り終えた俺たちは1時間半も進んでいたことに気がつく。
その先に神社があったので、私たちはお参りを済ませてから喉がカラカラに乾ききっていることに気がつく。
「あ、あそこに自動販売機あるじゃん!」
「俺サイダー飲みてえな。」
「行きましょ!直輝くん!」
抜けた先で自動販売機の売ってある銭湯があったのでそこで俺たちは飲み物を購入してしばらく遥香さんとことねさんが来るのを待っていた。
「……久しぶりに誘ってくれてありがとね、直輝くん。」
「ああ、全然!」
誘ったのも、彼女がこういう場所をアニメを経由して好きなのを知ってたからだ。
とはいえ、ここ最近彩奈との接点が減っていたことに気がついた。
「そういえば、文化祭の時は俺たち若干距離あったもんね。」
「まあね~。」
そういえばあの時の彼女は舞衣の味方をしていて、少し距離を置かれてるような気がした。
とはいえ、俺も文化祭の準備で精一杯だったとこもあるけど。
「だって、私はね……舞衣の親友だもん。きっと関係は良くなるとは思ったけど、あの時の舞衣を1人にする訳には行かなかったし。」
「ほんと……あの時は浮気されたと思って悲しかったんだからね~。」
「ご……ごめんて。」
ちょっとあの頃のズキズキと心を痛めるような記憶がフラッシュバックした。
仲良い友達が離れるのは最初に嫌われてるよりも遥かにダメージがあるからかもしれない。
「でも、だからこそ誘ってくれたの嬉しかった。私舞衣を優先したけど、そんな私をまた友達だと思ってくれて。」
彼女のカラーコンタクトで青く染まった瞳が少し優しく見つめているのがわかった。
俺たちの精神はまだまだ若い。
小さなきっかけで近づいたり、離れたりもする。
でも、そんな時でも尊重心を持てばまた縁は巡ってくる。
このラブロマンスロードで結ばれた縁は、まるで少し離れた俺たちの友情に対する架け橋だったのかもしれない。
そんなことを、この険しい道は教えてくれた。
「直輝ー!ごめん待たせた!」
「……はぁ……はぁ。」
やっとの事母ちゃんたちとも合流する。
特にことねさんは両手に膝をつき地面を見つめ息をあげていた。
川の不安定に揺らぐ音が、俺たちの心を癒してくれる。
自然と言うのは険しくも美しさを表していてかけがえのない経験を恵んで貰えた。
「あれ?そういえばここ橋が8つだよね?」
急に母ちゃんが難しい顔をする。
え、8つ渡ったよね?
「栃の木橋」、「桜橋」、「水楢橋」、「椿橋」、「桑の木橋」、「宮沢橋」、「犬返り橋」……。
「あれ?もうひとつは……どこにあるんだ?」
帰り道の平坦な道を進みながら、8つ目の橋を見つけた人は、誰も居なかった。
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