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直輝と別れと小さな夢
なろう3.2万PV&カクヨム4000PV 記念回
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「……えー、皆様いつも僕のお母さんは△▽女優を応援いただきありがとうございます。」
「佐々木先生?」
佐々木先生が紙を淡々と読み上げる。
お互いにドレスを着ていてライトアップまでされている。
「……皆様のお陰で小説家になろうでは3.2万PV、カクヨムでは4000PVを突破して、無事に修学旅行編を終了しました。」
「ちょっとーーー!説明を、なにこれ!?」
私だけが置いてけぼりだったので流石にツッコミを入れる。あまりにも事前情報不足だし、私こと宮島彩乃は混乱していた。
それに対して同僚である佐々木結愛先生は淡々と読み上げている。
「……何って記念回。今回たくさんの節目があったので今回は記念回として私と宮島先生がMCに抜擢された。」
「ええ……私たち、結構脇役の脇役な気がするんだけど、良いんだ。」
「……宮島先生、でもこれはチャンス。前回のMCはあの飯田蓮、そして彼はその後外伝の主役を貰っている。」
「確かに……つまり、期待されてるって事かしら?」
「……そう、ということで次回は私が男を食い荒らす回で。」
「それはR指定されるからNGよ。」
それを聞くと佐々木先生はショックで悶えていた。
いや、どんだけ飢えてるのかしら。
「……というわけで、MCやって貰ってもいい?」
「あー、わかったわよ!きちんと役割をこなすのが私のポリシーだからね!」
「……さっすが宮島先生。さて、3万PVを突破するまでにも色々あった。」
「ねえー!振り返ると……飯田蓮の下呂温泉回や大井川、松本先生の婚活日記に、最後は修学旅行ね!」
実際私達は3番目の回にしか登場してないけど感慨深い。松本先生の成長を見守るこちらの身としては暖かくなるようなこともあった気がする。
「……ふふん、私は修学旅行でも速攻で出番あった。」
「いや、なんですかそのドヤ顔は……出番数行だったじゃないですか。」
「……それは言わないお約束。」
たまーにこの人は謎のマウントをとってくる。
いや、それはいいんだけど比較ポイントがたまに謎なのだ。
まあ、私も負けず劣らずの変人だからなんとも言えないんだけどね。
「……そして、恒例の作者からの手紙も頂いてる。」
「おお、そういえば今回記念回でしたね。」
「……うおっほん。」
佐々木先生は咳払いをする。
いや、身長140cmで可愛らしいのにやっぱりこの人中身おっさんな時がある。
「……皆様、いつも僕のお母さんは△▽女優を応援いただきありがとうございます。3月からこのタイトルだけでもネタのような小説をほぼ毎日書き始めて9ヶ月が経ちました。文字数では70万文字以上、話数では280話と小説未経験の私がここまで書けるとは思いませんでした。」
「すごいわね、私もそんなに努力したことないわよ。もっと結果出したりしてる人も沢山いるかもだけど、継続は力なりね。」
「……時に結果が出せず、思うように筆が進まずに折れそうな時は何度もありましたけど、応援コメントをしてくださる方や、毎日見てくださる方がいたりしてその人に楽しんだり、喜んでもらう一心で書き上げてました。」
「そうなのね?毎日書いてるから大丈夫だと思ったけど本人なりには苦悩もあるのね。」
「……少しわかる。私も博士号取るために研究してたけど、石を投げて結果がでるか分からないことを毎日やってるようなものだから。」
ああ、そうだった。
この人もこの人なりに結構大変な過去を持っているんだった。
私は……学費稼ぐためにキャバ嬢やるとか、そんなことばっかだったな。なにか頑張れることがあったかと言われたら自信がない。
「今回、直輝が医者を目指すのは1話から考えてましたが本当に彼に目標を持たせるためにずっと修学旅行編を温めて数ヶ月、やっと彼に目標を見出させることができました。」
「うんうん、両親の死を感じて……直輝くんには夢を追いかけて欲しいものね。」
「……そして、私は今後について考えました。私の作品は280話の20章と大きくなりましたが、初見さんが読みづらい点などの課題を多く孕んでいます。あとは登場人物が増えすぎてついていけない方もいるのではと考えています。」
「全くの未経験スタートだもんね。最初はがむしゃらにやってて、あとから見えてくるものもあるかも。」
「……でも、あえて宣言します。きっと、この作品の読者は拙作のキャラの繋がりとか、家族愛と成長が好きで見てくれてる。そんな気がします。なので……小説家2年生になりましたが、来年も今の調子で継続しようと思います。私も直輝が夢を叶える姿とか見たいので。」
「続けるのね!?まあでも……こんだけ書いたら、もう別の作品書くとかそうはならないか。」
「……なので来年も引き続き、僕のお母さんは△▽女優をよろしくお願いします。直輝たちの物語を暖かく見守ってください。」
パチパチ……と周りから拍手が響き渡る。
私と佐々木先生は深いお辞儀をして、作者の手紙を締める。
「……そして、発表があります。」
「え、まだあるの?」
MCに抜擢は嬉しいけど報告連絡相談が致命的に欠けすぎてないかしら!?
もう心臓がバクバクでちょっと胃が痛いんだけど……。
「……次回の外伝は、私佐々木結愛が主人公をやらせて頂きます。(ふんす!)」
「今日1番の声が出たな!おい!」
この人、静かな割に本当に目立ちたがり屋なところがある。
これが承認欲求モンスターなのか。
「……次回、カオスと白衣とAV女優。是非ともお楽しみください。」
「展開が見えないわよ!?」
これにて、記念回は終わり。
想像以上にグダグダだったけど、どうやらほかのMCも同じ感想が多いとの事だった。
今後のことを考えるとまた思いやられるけど、それはそれで……退屈しないなと、少し冷えた足とよく晴れた天気で大空を見上げた。
次はどんな物語が、待っているのだろう。
「佐々木先生?」
佐々木先生が紙を淡々と読み上げる。
お互いにドレスを着ていてライトアップまでされている。
「……皆様のお陰で小説家になろうでは3.2万PV、カクヨムでは4000PVを突破して、無事に修学旅行編を終了しました。」
「ちょっとーーー!説明を、なにこれ!?」
私だけが置いてけぼりだったので流石にツッコミを入れる。あまりにも事前情報不足だし、私こと宮島彩乃は混乱していた。
それに対して同僚である佐々木結愛先生は淡々と読み上げている。
「……何って記念回。今回たくさんの節目があったので今回は記念回として私と宮島先生がMCに抜擢された。」
「ええ……私たち、結構脇役の脇役な気がするんだけど、良いんだ。」
「……宮島先生、でもこれはチャンス。前回のMCはあの飯田蓮、そして彼はその後外伝の主役を貰っている。」
「確かに……つまり、期待されてるって事かしら?」
「……そう、ということで次回は私が男を食い荒らす回で。」
「それはR指定されるからNGよ。」
それを聞くと佐々木先生はショックで悶えていた。
いや、どんだけ飢えてるのかしら。
「……というわけで、MCやって貰ってもいい?」
「あー、わかったわよ!きちんと役割をこなすのが私のポリシーだからね!」
「……さっすが宮島先生。さて、3万PVを突破するまでにも色々あった。」
「ねえー!振り返ると……飯田蓮の下呂温泉回や大井川、松本先生の婚活日記に、最後は修学旅行ね!」
実際私達は3番目の回にしか登場してないけど感慨深い。松本先生の成長を見守るこちらの身としては暖かくなるようなこともあった気がする。
「……ふふん、私は修学旅行でも速攻で出番あった。」
「いや、なんですかそのドヤ顔は……出番数行だったじゃないですか。」
「……それは言わないお約束。」
たまーにこの人は謎のマウントをとってくる。
いや、それはいいんだけど比較ポイントがたまに謎なのだ。
まあ、私も負けず劣らずの変人だからなんとも言えないんだけどね。
「……そして、恒例の作者からの手紙も頂いてる。」
「おお、そういえば今回記念回でしたね。」
「……うおっほん。」
佐々木先生は咳払いをする。
いや、身長140cmで可愛らしいのにやっぱりこの人中身おっさんな時がある。
「……皆様、いつも僕のお母さんは△▽女優を応援いただきありがとうございます。3月からこのタイトルだけでもネタのような小説をほぼ毎日書き始めて9ヶ月が経ちました。文字数では70万文字以上、話数では280話と小説未経験の私がここまで書けるとは思いませんでした。」
「すごいわね、私もそんなに努力したことないわよ。もっと結果出したりしてる人も沢山いるかもだけど、継続は力なりね。」
「……時に結果が出せず、思うように筆が進まずに折れそうな時は何度もありましたけど、応援コメントをしてくださる方や、毎日見てくださる方がいたりしてその人に楽しんだり、喜んでもらう一心で書き上げてました。」
「そうなのね?毎日書いてるから大丈夫だと思ったけど本人なりには苦悩もあるのね。」
「……少しわかる。私も博士号取るために研究してたけど、石を投げて結果がでるか分からないことを毎日やってるようなものだから。」
ああ、そうだった。
この人もこの人なりに結構大変な過去を持っているんだった。
私は……学費稼ぐためにキャバ嬢やるとか、そんなことばっかだったな。なにか頑張れることがあったかと言われたら自信がない。
「今回、直輝が医者を目指すのは1話から考えてましたが本当に彼に目標を持たせるためにずっと修学旅行編を温めて数ヶ月、やっと彼に目標を見出させることができました。」
「うんうん、両親の死を感じて……直輝くんには夢を追いかけて欲しいものね。」
「……そして、私は今後について考えました。私の作品は280話の20章と大きくなりましたが、初見さんが読みづらい点などの課題を多く孕んでいます。あとは登場人物が増えすぎてついていけない方もいるのではと考えています。」
「全くの未経験スタートだもんね。最初はがむしゃらにやってて、あとから見えてくるものもあるかも。」
「……でも、あえて宣言します。きっと、この作品の読者は拙作のキャラの繋がりとか、家族愛と成長が好きで見てくれてる。そんな気がします。なので……小説家2年生になりましたが、来年も今の調子で継続しようと思います。私も直輝が夢を叶える姿とか見たいので。」
「続けるのね!?まあでも……こんだけ書いたら、もう別の作品書くとかそうはならないか。」
「……なので来年も引き続き、僕のお母さんは△▽女優をよろしくお願いします。直輝たちの物語を暖かく見守ってください。」
パチパチ……と周りから拍手が響き渡る。
私と佐々木先生は深いお辞儀をして、作者の手紙を締める。
「……そして、発表があります。」
「え、まだあるの?」
MCに抜擢は嬉しいけど報告連絡相談が致命的に欠けすぎてないかしら!?
もう心臓がバクバクでちょっと胃が痛いんだけど……。
「……次回の外伝は、私佐々木結愛が主人公をやらせて頂きます。(ふんす!)」
「今日1番の声が出たな!おい!」
この人、静かな割に本当に目立ちたがり屋なところがある。
これが承認欲求モンスターなのか。
「……次回、カオスと白衣とAV女優。是非ともお楽しみください。」
「展開が見えないわよ!?」
これにて、記念回は終わり。
想像以上にグダグダだったけど、どうやらほかのMCも同じ感想が多いとの事だった。
今後のことを考えるとまた思いやられるけど、それはそれで……退屈しないなと、少し冷えた足とよく晴れた天気で大空を見上げた。
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