僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

文字の大きさ
22 / 369
第2章 僕のクラスメイトは托卵女子

10話

しおりを挟む
※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です

俺は恐る恐る家に帰る。
いつもはただいまー!ってでかい声で堂々と帰るのにコソコソしてたのは、母親の着信に対してまともに返信をしてなかったことに気がついたのが帰路の半ばであったことがより恐怖心を強めいていたからだ。

俺はゆっくりと自分の部屋に戻り、久々の自室に座りほっとした。

「直輝~?なんで連絡返さないでコソコソしてるの~?」
「ぎゃあああ!」

母ちゃんは音もなく後ろにいたのでびっくりした。
恐らくビックリさせようと足音を消してドアも気付かれないようにしてたのだろう。
ちょっと表情もムッとしている。
しかし、安心したのか母ちゃんはケラケラと笑いだした。

「ぶっ、ちょっと……ビックリしすぎだって……はは……うわははは!」
「ちょっと母ちゃんそれは心臓に悪いって……寿命が5年ほど縮まったよ。」
「じゃあ直輝は母ちゃんと同じタイミングで死ぬかもね、17しか離れてないし。」

そういえば母ちゃんとはそこまで離れてない。
姉ちゃんでも違和感がない年齢差であった。

「ごめん、ちょっと佐倉さんが体調崩したみたいでその介抱とかしてたら帰るの忘れてた。」

母ちゃんは別に驚きもしなかった。
予想の範囲内だったのか、そして俺が嘘をつけない性分なのを知ってるのか母ちゃんにとってはそこまで大きなことではなかった。

「まあ、母ちゃんも直輝くらいの頃はめちゃくちゃ家出してたからな~。」
「そうなの?」
「うん!沖縄でめっちゃヤンチャしててさ、親と喧嘩してはすぐに家を出てったかな。」

珍しく謎の多い母ちゃんの過去が少しだけ明らかになった。そうだったのか……昔の母ちゃんは家出してたのか。

「そうなんだね……じゃあ祖父母の方々も大変だったんだろうね。」
「そうね、まさかその家出が最後のお別れになるなんて思いもしなかったけど。」
「え?」
「え、あ……気にしない気にしない!まあでも帰ってきて何よりよ!」

今少しだけ母ちゃんの過去の重要なピースだったような気がしたけど母ちゃんはどこかその部分は触れて欲しくなさそうだった。
まあ、知らぬが仏という言葉もあるから今は無理に聞くこともないだろう。

そうだ、今は佐倉さんの話をしていた。
もし母ちゃんが同じ立場だったらどうなのか、少し気になったことを聞いてみることにしよう。

「ねえ、母ちゃん。」
「なあに?」

母ちゃんは少し首を傾けて話を聞く姿勢になる。
いつもこうやって俺の小さい悩みを聞いてくれるのでそこが頼もしく感じる。

「もし、俺と母ちゃんが血が繋がってなかったら……どうする?」
「いや、私とあなたは親子よ?遺伝子検査してもヒットするし。」

そして、たまにこうやってズレた解答をするので軌道修正するのもいつもの流れである、

「いや、そういうことじゃなくって……ifだよもしも!」
「あー!そゆとこ!」

母ちゃんは手をポンッと叩いてやっとピンと来たような表情をしていた。

「そんなの、今と変わらないくらい愛してるに決まってるじゃない。」
「綺麗事じゃなく?」
「当たり前よ、私にはあなたしかいなかったのよ。
死んでも……AV女優になってでも守ると決めたもの。」

母ちゃんの皮肉はより一層の母ちゃんの覚悟を際立たせていた。そりゃあそうである、普通じゃないからこそ……恥ずかしい過去があるからこその今である。

「俺、母ちゃんの子でよかったよ。」
「もしかして、佐倉さんはちがうの?」

母ちゃんは急遽……確信を突いてきた。
抜けてるようでどこかのらりくらりと本質を貫く母ちゃんはやはり俺には叶わなかった。
そして、母ちゃんは全てを理解したように続けた。

「そっか……、佐倉さんかなり苦しんでるのね。直輝は、そんな彼女をどう思うの?」
「わからない……わからないけどなんかほっとけない。」
「じゃあ直輝のやれることはひとつよ!別に救うとか守るとかそんなかっこいいことはしてやらなくてもいい……彼女は今ね、なにか心の支えとか必要だと思うの、そして彼女なりの答えを見い出せるまではそばに居てあげなさい。話も無理にアドバイスしなくてもいい、聞いてあげるだけにしな。」
「聞くだけ?」
「うん、女の子はね……話したがりだけど話すと自分で整理できるの。母ちゃんもそうよ!」

母ちゃんの言ってることは分かるようで分からない。
どうやら男と女では根本的に思考のロジックが違うようだった。それを汲んだ上で母ちゃんはシンプルな行動を教えてくれている。意味を理解してない俺に答えを教えてくれてるみたいだ。あとの解き方は自分で覚えろとも言っているようである。

しかし、ヒントはそこで終わってしまった。

「さ、じゃあご飯にしましょう!今日のご飯はビーフシチューよパイ包みよ!」

母ちゃんは部屋を出て、俺は少しだけ棒立ちをしてしまって少しだけ思考をした後に俺は1度思考を止めて部屋を出た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...