僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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第2章 僕のクラスメイトは托卵女子

11話

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※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です

いつもの朝が流れる。
天気は少し曇っていて、桜もほとんど花びらが散りきっていた。春というのは儚くも草木がこれから生い茂る日本特有の季節だそうだ。だからこそ外国人は珍しくいもの見たさで来るし、日本人も1000年以上前から桜が咲く度には俳句やら詩やらで表現していた。

その季節が……もう少しで終わる。
4月ももう少しで月末なのでニュースではゴールデンウィークの話で持ち切りになっていた。
さて、ゴールデンウィークはゲームと……あとは自分の学習だと難しいので塾とかも考えてみようかな。
なんて、ぼんやりと朝ごはんを食べていたら飯田がいつも通り家に迎えに来た。

「おっぱよーございます!遥香さん、今日もメイクバッチリで綺麗ですね!」
「あら、飯田くんお上手ね~。」

昨日無断で家出していたとは思えないくらい普通だった。しかし、朝コーヒーを飲むのが習慣だったのでブレンディースティックのカフェラテが死ぬほど美味い。

「そういえば昨日も飯田来たの?」
「いつも通り来たぜ!お前居ないからびっくりしたわ今回のはなんでか理由も分からなかったから心配したよな~。」
「ほんと……あんたはもう少し連絡をするくせをつけた方がいいわよ。」

2人がため息を着くので相当心配をかけたのだろう。
次から事前にLINEをする癖を付けるとしよう。

「うい~、了解。じゃあ飯田行こうか。」
「あいよ!てかさ~この前あのアニメ見たか?」
「あ~、あれな。エルフの魔法使いの話だっけ。」
「そー!直輝、自害しろ。」
「いや唐突すぎるだろ、やめなさい。」
「あの剣で髪の毛が少しずつ切れる描写が何とも……へへへ。」

そんな他愛もない話をして平和な日常が戻ってきた……はずだった。

☆☆

なんてことだろう、こんなにカオスな朝は初めてだった。
俺は絶句をしていた。
なんでかって?そんなの簡単だ。
舞衣さんの机が……落書きをされていた。
しね、人間ダッチワイフ、精子タンク、淫売、魑魅魍魎など誹謗中傷と言うにはあまりにもボキャブラリーに富んだ恐ろしいものだった。

まだ舞衣さんは来ていない。
どうしてこんな酷いことが出来るのだろうか?
これは油性だから……激落ちくんで落ちるのかな?しかし、油性は油が浮き出るんだよななど消し方を考えていたら、ドアが空く。

「おはようー!」

舞衣さんが来た。
挨拶は誰も返す様子がなかった。
しかし、表情は依然としてにんまりとした不気味な笑顔をしていた。
俺は悲しむとは真逆の表情でゾッとする。

「おはよう、舞衣さん。」
「おはよう……佐倉。」

彼女は落書きに関して無関心だった。
気づいてないのだろうか?いや、そんなことは無いはずだった。

俺は誰がやったのか周りを見るけどみんな目を逸らした。なんてことだろう、きっと密告をしたものがいたらそいつが異端扱いされるのを嫌っている。
まったく、いじめをするなんて幼稚な連中であると思い俺は舞衣さんの落書きを消した。

違和感は少しづつ加速をしていった。
なぜか俺の上履きも無くなっていてトイレのゴミ箱に捨てられていた。
俺は冷静にため息をついて履こうとすると更なる隠し罠に気づく……。
いや、靴の中に砂も有るけどセミのぬけがらも入ってるんですけど。
ちょっとトリッキーで面白かった。

☆☆
「なあ、直輝?」
「どうしたの、飯田よ。」
「なんというか……以前に増して佐倉さんのいじめが過激化してるのとお前もターゲットにされてないか?」

正直俺もいじめられているという自覚はあった。
しかし、佐倉さんの攻撃に比べたらやや弱い印象だったのと、居心地の悪さは感じるものの俺は周りに無頓着だったのでそこまでのダメージはなかった。

「この件は冷静に諏訪先生に相談するから大丈夫だ。」
「おまえ、少し大人になったな……。でも辛くなったら俺にも相談してくれ。」

飯田は一軍にも二軍にも属することのできる独立した陽キャなのできっと標的になることは無いのだろう。
だからこそ、周りとは違って同調圧力に屈しないところは友人としてはさすがの一言に尽きるばかりだった。

さて、どう動くべきか考えよう。
このままやり過ごすのは些か危険である。
人間というのは弱者に対して攻撃がエスカレートする傾向にあるからね。
じゃあ、立ち向かう?それには犯人の特定が必要だ。
大人の力を借りるのも実は根本の解決になりにくかったりするから1番は主犯と話し合うことが大事なのである。

さて、どう洗うべきか……。

☆☆

俺は舞衣さんを飯田と一緒に尾行をして様子を伺うことにした。
恐らくその本人は舞衣さんを特に嫌っているとみていた。
そして、本人にバレるかバレないかのチキンレースを行っている可能性があるのでそこを着く。
こう言ったいじめをすると快楽物質がでるから思考力の落ちた人間がやってしまうのだ。要は隙だらけなのである。

「なんか、ストーカーみたいだな俺たち。」
「やめなさい、思ってもそんなこと言うなって。」
「でも本当にこんなことして意味あるのか?」

飯田の言うことはご最もであるが犯人はいつも舞衣さんの動きを察知して攻撃をしている傾向にある。
つまり、舞衣さんへ攻撃してるのは極小数の特定の人物ということだ。

舞衣さんがトイレに行くと、一人の女性がなぜか大急ぎで水の入ったバケツをもって入っていった。

「おい!あれって!」
「クロだな……あいつが犯人だ。」

バシャンッと音を立てるとその犯人が急いでトイレからバケツを持って走る。

「おい、待てやコラ。」
「なっ!」

犯人と思わしき人物はふんわりとしたウェーブがかった、ゆるふわのギャルでありながら柔らかい声質をしていていかにもモテそうな女子だった。
しかし、普段のその女子から読み取れない攻撃的な表情がする。

「君は……川崎彩奈(かわさきあやな)さんだったね。どうして君は佐倉さんがトイレに入った瞬間にバケツを大忙しではいってバシャンって音を立てて捨てたのかな?」
「なにかしら、身に覚えがないんだけど……。」

俺は急いでその場を去ろうとしている彼女の手首を掴む。なんて酷いやつなんだろう。

「離しなさいよ!こんなことして許されると思ってるの?」
「許されないのは君の方だよ。」
「まさか、お淑やかで通ってるお前が主犯だったとはな……マヌケにもほどがあるぜ!」

俺たちは2人がかりで彼女に詰め寄ると……トイレのドアがあいた?

「彩奈ちゃん?それに……直輝君たちも……なんで……。」

舞衣さんは、俺たちの様子を見てぱちくりとさせた。
なんと舞衣さんと彩奈さんは……友達同士だった。
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