僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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第4章 クラスの不良は優等生

11話

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※こちらの作品は小説家になろうでも投稿させて頂いてます。

「今日……泊まってもいいかな?」

俺は、正直喉の奥が詰まりそうだった。
舞衣と付き合った日以来こんなこと初めてだった。

しかし、ここは真摯に対応すべきだろう。
そう、彼女は帰り道が無くなっただけ、そして僕と彩奈はただの友達。
何もやましいことは無いはずだ。

「わかったよ。ちょっと服とか用意しとくね。」
「ありがとう!」

こうして見ると、彩奈は舞衣と比べると綺麗系の可愛さを持っている。
なんというか……舞衣はイエベの可愛い系。
彩奈はブルベのスレンダー系と言った感じだ。

「あ、服どうしよっか……母ちゃんのか俺のやつしかないけど。」

そう、泊まるとなると制服では居心地も悪い。
シャワーも浴びると考えると……そこも聞いた方が良さそうだ。

「じゃあ……直輝君の服にしようかな。」
「おっけー!了解!」

そうか、母ちゃんの服はさすがに嫌か。
まあまあ……確かに中年の服を着させられるのも嫌に決まってる。
俺はあまり使わないパーカーとスウェットを彩奈に差し出した。
まあ、これなら女子でも不潔に感じないものだから大丈夫だろう。

「ありがとう、直輝くん……。そしたら、次はシャワー借りてもいいかな?」
「湯船に浸からなくて大丈夫?疲れ取れるよ。」
「あ、じゃあお願いしようかな。」
「おっけー。」

俺は淡々と風呂の掃除を済ませ、15分くらいかけてお湯を沸かすことにした。
夕食は置いてあったカップ麺だった。

「ごめん、こんなのしかなくて。」
「ううん、全然!だって泊めてもらって側だし。」
「そうだよね!それなら良かった!」

なんとなく……会話がぎこちないように感じるのはおそらく俺も彩奈も一緒だった。
そして、彼女にお風呂に入ってもらうとしばらく1人になる。

……………………。
やばいやばい!何も考えられない!
やっぱりこれあんまり良くないんじゃないかと焦り出す。

こういう時は……瞑想しよう。
心頭滅却すれば火もまた涼し……、俺はソファーの上で座禅を組んで瞑想を始めた。

そう、確か瞑想は何も考えずに呼吸に集中するのだ。
余計なことは考えず……とにかくリラックスに持っていく。

こういう時は家族の異性を思い出すとドキドキも落ち着くのだ。
母ちゃん……そう、母ちゃんならやましいことも……って違う!あの人も元セクシー女優だった。

こんな、不毛な葛藤を繰り返していると足音が聞こえてきた。

「お風呂出たよ~、直輝くんもどうぞ?」

お風呂から出た彩奈は、いつもの巻いてある髪はストレートになって少し濡れており、メイクはナチュラルメイクだがすっぴんは少し幼く感じたが顔が整っていて……俺の服を着て目の前にいた。

あれ?これ普通に母ちゃんの服着てもらったほうが良かった気がする。
どんどん行けない方向に行ってる気がするよ。

「じゃ……じゃあ……お風呂次行くね。ネトフリとかはこのリモコンで見れるから。」
「うん!」

俺は逃げるようにバスルームへと向かった。
そして、服を脱いでお風呂に入ろうとする。
お風呂に入ると……体が自然とリラックスしていった。
あー、落ち着く。

お風呂に入ると自律神経が整うのを感じる。
そう、彼女とは何も無い。ただの友達……。
そして、今入ってるお風呂はさっき彼女が入っていたお風呂……。
じゃない!どうしてこうなっちまうんだ!

思春期真っ盛りの童貞の俺にとってはこのシチュエーションは魔境そのものだった。
直ぐにお風呂から出てシャワーを浴びて俺はリビングに戻る。

「はやい!男子って10分くらいで出るのね……!」
「ま……まあ、そんなもんだよ。」

改めて見ると彩奈は女性としてはあまりにも魅力的だ。彼女と同棲したらこんな感じなのかと思う。
あ、違う……俺は既に彼女いるんだよ、バカ!
いつもより思考のボキャブラリーが貧困なのもおそらく動揺しているので俺は手短にこの時間をやり過ごすことにした。

「じゃ……じゃあ俺はこのソファーで寝るから、彩奈はベッドで寝てね。」
「えー!ソファーで休まるの?」
「や……休まるって!」
「あはは……直輝ってやっぱり面白い。もう少し一緒にいようよ。そうだ!あのアニメ見ない?」
「……え?」

俺たちは、2人でソファー座りアニメを視聴する。
以前借りた、あのゆるくキャンプをする女子高生たちのアニメだ。

「四尾連湖こうしてみると、再現度めっちゃ高いわね!」
「そうだな……あ!あそこ俺たちが泊まったサイトだわ!」
「ね!あの時はカレーだったけど……今度ジャンバラヤでも作ってみようかな!」
「おー!いいじゃん!彩奈って普段は料理するの?」
「お菓子なら得意よ!」
「そうなんだ!バレンタイン楽しみにしてるね。」
「えー!わからないよ~もしかしたらあげないかも。」

2人の共通点はアニメだ。
こうして好きな物を2人で見るとリラックスをするのを感じた。
そう、これが友達というものだ。
自然と……俺たちはそこからずっと見続けてしまい、気がついたらソファーの上で2人で寝てしまっていた。

☆☆

チュン……チュン……。

あ、やばい……寝落ちしていたか。
いかんいかん、何があったかと冷静に現状を分析して言った。

朝起きると俺はソファーの上で寝転んでおり、彩奈も一緒にソファーで寝ていた。
そして、さらに言うと彩奈は俺に密着して眠っていた。

「……!」

いかん、ビックリしてでかい声出るとこだった。
大丈夫、これは偶然だ。
しかし、彩奈は細い腕を俺の腰に回して抱きついてるような体制であり。
彼女の華奢な体をダイレクトに感じていた。
なんで……こんなことに……。

時刻はまだ朝の7時である。
こういう時どうすればいいのかな……引き剥がせばいいのかな。すこし、声をかけてみるか。

「彩奈……彩奈!」
「んぅ……朝?」
「ちょっと……近い気がするんだけど。」
「あ……ごめん。私普段抱き枕がないと寝られ無いから直輝にくっついてたみたい。」
「そっか、じゃあ動くね。」

俺が離れようとすると……彩奈は力を強めて離そうとしなかった。

「落ち着くからさ……もう少しこうしない?」
「ん~……仕方ないな。」

なんというか、初対面から彩奈は気が強い子だったのだけれどこういう時も意外と譲らないのだ。
大丈夫……大丈夫だぞ、冷静になれ。

しかし、なんというべきか……人肌は落ち着く。
猿は相手のノミを取ってボディタッチをするのをグルーミングというのだけれどそうすると幸せホルモンのセロトニンというのが分泌されるのだ。
そう、この幸福感はセロトニンによるもの。

と、無駄に頭を働かして分析をするのだが、彩奈はなんというか……この状況で遊んでるように感じた。

「くんくん……直輝の匂いって落ち着く。いつも柔軟剤の香りするもん。」
「な!」
「それに……お腹の辺りに違和感が……。直輝……ちょっと興奮してる?」
「し……してないしてない!何言ってのマジで!?」

朝の彩奈はなんというか……色っぽかった。
なんと危険なのだろう。

「ねえ、直輝は……どうしたい?」
「え、どうしたいって……。」

彩奈は少し息が乱れていた。
いや、そっちも落ち着いてくれ。
俺はもう頭がごちゃごちゃだった。
助けてくれ……母ちゃん。


「おーい……若造たち。朝から盛っとりますなー。」
「「ぎゃああああ!!!」」

そんな思いに答えるべく……母ちゃんがいつの間にかリビングにいた。

「か……母ちゃん?いつから……。」
「え、あんたLINEみてないの?」

俺は急いでLINEをみる。

「ごめん!東京には着いたけど雨がすごいからカプセルホテルで泊まってから帰るね!」

「ほんまや……。」
「ちょっと!直輝!?」
「遂に私の息子も童貞を……。」

「「してないから!(です!)」」

俺は母ちゃんに貞操を助けてもらったのだが……その代わり大事なものを失ってしまった気がする。

そして、飯田に誤解を生まないためにも今日は遅れる旨を伝えたので今日は飯田の迎えはなかった。

その代わり、二人で登校をする。

「なんか……どっと疲れたな。」
「そうね、びっくりしたわよ。」
「彩奈もからかうのも限度ってのがなー。」
「からかってないよ?」
「え?」
「だって……気がついちゃった。私直輝が好きなんだもん。」
「え……。」

俺は、朝イチで彩奈に告白をされる。
なんとカオスな朝なのだろうか。
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