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第4章 クラスの不良は優等生
12話
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※こちらの作品は小説家になろうでも投稿させて頂いてます。
キーンコーンカーンコーン……
チャイムが流れる。
遂に試験の日前日になった。
「みんな、2年生初の期末試験だと思うがしっかりとやるようにな。」
「はーい!」
「ちなみに今回は下位の2割は赤点とみなし追試をするからよろしく。」
諏訪先生がそう説明をする。
俺の学校は地味に偏差値が高く進学校になるためこうして追試も一定層は受けなきゃ行けないという特殊なルールを作られている。
さて……、ここ1ヶ月は頑張った。
みんなで試験課題の問題なども解いていった。
キャンプもしたり家に集まったりしたけど、1番はこの試験を受けることだ。
俺は前回500満点中185点という下位成績をとってきた。
だけど今回は仲間と勉強の習慣をつけるようになった。
あとはやることは一つだ、寝る前に試験範囲をある程度おさらいをしてみて……睡眠をしっかり取ることだ。
そうすれば、何とかやって行けるはずだ。
よし!完璧だ。
ピロリロリーン
そんな思いとは別に後ろから着信音が聞こえる。
「あ?もしもし、エリカ?え、今日デートだっけ?んだよめんどくせえなー了解。」
「ホームルーム中だぞ、虎ノ門。」
「さーせん。」
ぬぅぅ……天才め。
龍はどうやら歳上の彼女が3年ほどいるらしく、時折このようにデートがあったら優先するのだ。
ひ……人は人、自分は自分……、ストイックに頑張るんだ。
「じゃあ、ホームルームを終わる。」
「ありがとうございました。」
ザワザワ……。
みんなが下校の準備をして、試験について話したりしている。
「お前勉強してる?」
「おれ?してないな~?」
こんなテンプレのような会話が沢山流れてくる。
ちなみに龍は既に飛び出していった。
「あれ?飯田今日は一人で帰るの?」
「ああ、試験前に水泳でもしようかと思ってな。」
「いや、怖すぎるわ。勉強に集中したら?」
「ああ、泳ぐとさ……頭がスッキリして勉強捗るんだよ。」
どうやら飯田も飯田で特殊な過ごし方をするらしい……
結局、あとのメンバーも試験に集中するかと思いきや舞衣は配信をしなきゃ行けなかったり、彩奈も夏のコミケに向けてのコスプレと化粧品選びをするということで試験前とは思えない自由っぷりだった。
なんか、こうして見ると僕の友人は尖ってるけど優れた人物が多くて劣等感に襲われてしまう。
何も無いな……俺って。
敢えて言うなら、母ちゃんが、AV女優としか特徴がないよな。
☆☆
「ただいまー。」
「おかえりー!今日はカツカレーよ!」
「おー、なんか気合入ってるね。」
「華麗に勝つ!(かれーにかつ)。」
「ダジャレかよ~。」
いや、俺にもこうした素晴らしい母ちゃんがいる。
俺にも誇るべき個性があるじゃないか。
家の中からカレーの香ばしい香りと、衣がバチバチと上がるような子気味の良い音がする。
それだけで食欲がそそられる。
「今日はみんな居ないのね。」
「そうだね。みんなそれぞれの事で忙しいみたいでさ……。」
「もしかして、俺だけ何も無いなとか思ってたり?」
「な!?」
なんて事だろう。
俺の思ってることが母ちゃんに手に取るようにわかってしまった。
そりゃあそうか……365日一緒いるんだから何考えてるか分かるよな。
「でもあんた変わったね。前回のテストの時は前日までゲームしてなかった?」
「確かに。」
「学校だってよく休んでなかった?」
「そうじゃん、おっしゃる通り。」
言われてみれば、俺も確実に行動に成長が顕著に現れてる。
そうだ、焦る必要は無い。
自分だって1歩ずつだが進んでいるのだ。
だからこそ、素敵な仲間に巡り会えたのだから。
「直輝……羨ましいな。私はね……目の前のことでいっぱいで友達らしい友達を作らなかったから、本当に羨ましい。」
「んな事……だって母ちゃんが頑張ったからこそ俺もこうして前向いてるんだし……絶対結果残すよ。」
「……!」
母ちゃんは俺をハッと凝視した。
「直輝~!成長したなこのやろう!」
そして、母ちゃんは愛おしそうに俺を抱きしめる。
ちょ、無理……無理……!
「やめろって!もう高校生なんだからそういうの!」
「あはは、つい抱きしめちゃった!」
そういえば母ちゃんと2人きりなのも久しぶりだ。
なんかこんなやり取りしてるだけで俺って愛されてるんだなって実感をする。
その後のカレーも死ぬほど美味しかった。
カレーは野菜の旨みが聞いてたし、カツもロースを極厚にかっとしていて、衣は薄く下味がしっかりしていて俺は気合十分だった。
「じゃあ、テスト勉強頑張るね。」
「うん!目指せ400点台!」
「いや、それは無理だよ!段階を踏ませて。」
「あはは……おやすみ。」
「うん、おやすみ。」
俺は10時まで試験勉強に望んでぐっすりと眠りについた。
今日は……いい夢が見られそうだ。
キーンコーンカーンコーン……
チャイムが流れる。
遂に試験の日前日になった。
「みんな、2年生初の期末試験だと思うがしっかりとやるようにな。」
「はーい!」
「ちなみに今回は下位の2割は赤点とみなし追試をするからよろしく。」
諏訪先生がそう説明をする。
俺の学校は地味に偏差値が高く進学校になるためこうして追試も一定層は受けなきゃ行けないという特殊なルールを作られている。
さて……、ここ1ヶ月は頑張った。
みんなで試験課題の問題なども解いていった。
キャンプもしたり家に集まったりしたけど、1番はこの試験を受けることだ。
俺は前回500満点中185点という下位成績をとってきた。
だけど今回は仲間と勉強の習慣をつけるようになった。
あとはやることは一つだ、寝る前に試験範囲をある程度おさらいをしてみて……睡眠をしっかり取ることだ。
そうすれば、何とかやって行けるはずだ。
よし!完璧だ。
ピロリロリーン
そんな思いとは別に後ろから着信音が聞こえる。
「あ?もしもし、エリカ?え、今日デートだっけ?んだよめんどくせえなー了解。」
「ホームルーム中だぞ、虎ノ門。」
「さーせん。」
ぬぅぅ……天才め。
龍はどうやら歳上の彼女が3年ほどいるらしく、時折このようにデートがあったら優先するのだ。
ひ……人は人、自分は自分……、ストイックに頑張るんだ。
「じゃあ、ホームルームを終わる。」
「ありがとうございました。」
ザワザワ……。
みんなが下校の準備をして、試験について話したりしている。
「お前勉強してる?」
「おれ?してないな~?」
こんなテンプレのような会話が沢山流れてくる。
ちなみに龍は既に飛び出していった。
「あれ?飯田今日は一人で帰るの?」
「ああ、試験前に水泳でもしようかと思ってな。」
「いや、怖すぎるわ。勉強に集中したら?」
「ああ、泳ぐとさ……頭がスッキリして勉強捗るんだよ。」
どうやら飯田も飯田で特殊な過ごし方をするらしい……
結局、あとのメンバーも試験に集中するかと思いきや舞衣は配信をしなきゃ行けなかったり、彩奈も夏のコミケに向けてのコスプレと化粧品選びをするということで試験前とは思えない自由っぷりだった。
なんか、こうして見ると僕の友人は尖ってるけど優れた人物が多くて劣等感に襲われてしまう。
何も無いな……俺って。
敢えて言うなら、母ちゃんが、AV女優としか特徴がないよな。
☆☆
「ただいまー。」
「おかえりー!今日はカツカレーよ!」
「おー、なんか気合入ってるね。」
「華麗に勝つ!(かれーにかつ)。」
「ダジャレかよ~。」
いや、俺にもこうした素晴らしい母ちゃんがいる。
俺にも誇るべき個性があるじゃないか。
家の中からカレーの香ばしい香りと、衣がバチバチと上がるような子気味の良い音がする。
それだけで食欲がそそられる。
「今日はみんな居ないのね。」
「そうだね。みんなそれぞれの事で忙しいみたいでさ……。」
「もしかして、俺だけ何も無いなとか思ってたり?」
「な!?」
なんて事だろう。
俺の思ってることが母ちゃんに手に取るようにわかってしまった。
そりゃあそうか……365日一緒いるんだから何考えてるか分かるよな。
「でもあんた変わったね。前回のテストの時は前日までゲームしてなかった?」
「確かに。」
「学校だってよく休んでなかった?」
「そうじゃん、おっしゃる通り。」
言われてみれば、俺も確実に行動に成長が顕著に現れてる。
そうだ、焦る必要は無い。
自分だって1歩ずつだが進んでいるのだ。
だからこそ、素敵な仲間に巡り会えたのだから。
「直輝……羨ましいな。私はね……目の前のことでいっぱいで友達らしい友達を作らなかったから、本当に羨ましい。」
「んな事……だって母ちゃんが頑張ったからこそ俺もこうして前向いてるんだし……絶対結果残すよ。」
「……!」
母ちゃんは俺をハッと凝視した。
「直輝~!成長したなこのやろう!」
そして、母ちゃんは愛おしそうに俺を抱きしめる。
ちょ、無理……無理……!
「やめろって!もう高校生なんだからそういうの!」
「あはは、つい抱きしめちゃった!」
そういえば母ちゃんと2人きりなのも久しぶりだ。
なんかこんなやり取りしてるだけで俺って愛されてるんだなって実感をする。
その後のカレーも死ぬほど美味しかった。
カレーは野菜の旨みが聞いてたし、カツもロースを極厚にかっとしていて、衣は薄く下味がしっかりしていて俺は気合十分だった。
「じゃあ、テスト勉強頑張るね。」
「うん!目指せ400点台!」
「いや、それは無理だよ!段階を踏ませて。」
「あはは……おやすみ。」
「うん、おやすみ。」
俺は10時まで試験勉強に望んでぐっすりと眠りについた。
今日は……いい夢が見られそうだ。
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