出来損ないの私

結紬

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ごめんなさい

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母に泣きついた日から数日が経ちました

私は春や優との縁が切れました。耐えられなかったのです

あれからきっと私は彼女たちに嫌われ始めているのだろうと思い小さなことで確かめてみようとしました

それがいけなかったのです。私の心はそれによりもっと傷ついていきました

自業自得です。気づかずにいれば楽だったのですから。気づかずに入れば傷つかずに入れたのですから

まず私が試したのは挨拶でした

私ちは基本朝の挨拶はそこそこにしていたのです。距離を置き始めてからは一切していなかったのですが

私がおはようと言うと優は私の方をちらっと見てから話をしていた友人の方に向き直り会話を進めました

無視、されたのです。

そこで私は、ああやっぱりと思いました

春は挨拶は返してくれるもののその後すぐに気まずそうな顔をしました

隠しきれていない嫌悪、どうせなら表向きにしてくれた方が楽だと思いました

善意なのかは分かりませんが、あからさまに気を使われるとこちらも嫌悪感をかなり感じてしまうのだということを初めて知りました

春と優との縁が切れました

その頃から私はよくお腹が痛くなりました

そのせいで授業を抜けてしまったり、テストの最中に抜けてしまったりしました

それを先生から聞いた母は精神的ものなのではいかと言いました

調べに行った訳では無いので事実は分かりませんが

それか少したち私たちの部活ではやる気が皆の中で燃えていました

しかし、博がそのやる気に水を指しました

2年女子が苦手に思っている1年男子と一緒にコソ練をし始めたのです

1年男子とやったことには何も思っていませんがコソ練をしたことについて私たちは激怒しました

1つ前の大会で紗良が個人戦で5位になり全国大会への切符を掴んだことで許された朝練がなくなってしまうかもしれない

そもそも隠れて練習するのはどうなんだ

という女子たちの意見は博には聞きいれて貰えず懲りずにその後も何回もコソ練をしていました

さらに博はよく紗良を煽っていて普段怒ることの少ない紗良がかなり怒っていました

これは良くないと思いもしかしたら彼女という立場である私の言葉なら聞いてくれるかもしれないというバカみたいな考えで私は忠告しました

紗良を煽りすぎではないか

コソ練を繰り返していれば嫌われてしまう、と

しかし、博はそんな言葉も聞き入れず大丈夫大丈夫と根拠の無い自信を持っていました

我慢の限界でした

梨衣や紗良たちにも別れた方がいいのではないかと言われていたし、私自身この人とは今後やっていくことは出来ないだろうと思っていました

私は博に別れを告げました

楽しかったことも多いので友人としてやってはいけないかという内容のLINEを入れたのですがその頃にはもう彼のLINEで私のLINEは消されていました

善意で入れてあげたのにそれすら見ずに被害者ヅラをしているのに私はムカつきました

こういうのが私のダメな部分でしょう

して''あげたのに''や、被害者ヅラをしてという考えが出てくる時点でダメな人間なのです

私はなぜこうなのかとこの時も1人反省会をしました

そんなことしたところで変わることは出来ないのに

春や優と縁が切れた私はクラス内で所属しているグループが無くなりました

高校生、多くの人間がグループに所属し、教師は授業中人と会話をさせたがる

そんな中1人でいるのは周りからの視線を過剰に気にしてしまう私にとって苦痛でした

人間関係が苦手なくせに1人にはなりたくない

なんて面倒くさい人間なのでしょうか

そこで比較的仲のいいクラスメイトに頼みその子のグループに入れてもらうことになりました

ごめんなさい、ごめんなさい

急に自分たちのグループに部外者が入ってきたことに他の子達は驚いていたと思います

他の子達にも隠しながら事情を伝えました

そんな私という名の部外者を受け入れてくれた彼女たち

優しすぎて申し訳なくなります

私がいることで不便が生じたはずなのに

私がいることで不快に思うこともあるはずなのに

ごめんなさい、ごめんなさい

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