勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

三部 反骨の国

34 キセル村の防衛

「はぁ゛ぁ゛ウィンドブロウ！！」

　一人の若い騎士が村の人達を守るために赤い模様をした魔族の攻撃を防いでいた、

「タイガ無理してはいけない！！」

　マルクはその若い騎士の名前を呼ぶとタイガは、

「だけど、今は僕しかマトモに戦えるのは僕だけしか！！」

「だが君は怪我をしている！！」

　二人が話しているもその間に赤い模様の魔族は右手を出しながら口角を上げてにやける、

「話しは終わったか下等生物ども」

　そう言うと、辺り一面に火の槍が降り注ぐ、

「こ、これはあの時に見た攻撃……」

「貴様は一度観ていると思うがこの攻撃を避けることは出来なかったよな」

　赤い模様の魔族にそう言われると、タイガは苦虫を噛み潰したような顔をし睨み付ける、

「だけど今は僕が殺るしかないんだ……」 

　声を低くしながらタイガは火を見つめながら右の地面に剣先を向け、

「はぁぁぁぁ」

　剣先に魔力を溜めると、その剣は光だす。

「ウィンドアロー！！」

　そう言うと共に剣を振り上げると上空に向けて突風が吹き荒れると共に無数にあった火の槍が消失した、

「ほうやるな……だが……」

　赤い模様の魔族はそう言うと、

「はぁ……はぁ……」

　息づかいが荒くなると共に倒れる。

「タイガ！！」

　マルクはタイガに近づくとその体を腕で抱える、

「くっくそ、スプラッシュカッター！！」

「ふん、この程度の魔力──」

　マルクの魔法は赤い模様の魔族に向かって飛んでいくが。
　赤い模様の魔族は小さな火によって水が全て蒸発した、

「こ、これが魔族と私の差……」

　マルクは愕然としながらもタイガを強く握りしめる、

「下等種族にしては今回よくやった方だ褒めてやろうだがもうここで終わりだ」

　赤い模様の魔族は先程と同様に火の槍を無数に作り出す。
　それを見たマルクは怒りの籠った顔で赤い模様の魔族は睨み付けながら、

「また同じ攻撃芸の無い奴ね」

「一番効率的何だ、この方法がね」

　だが、火の槍は先程よりも更に火の槍が増えていた、

「くっくそ！！」

　火の槍は各々の矛先を向けると。

　シュィーーーン

　という音を立てながら赤い模様の魔族の額に一つの銃弾が着弾すると爆発した。

「うっ！！」

　マルクとタイガはその爆発により生じた爆風で後方に吹っ飛んだ、

「一体……」

　転んでいたマルクは一瞬だけ見えた光の線の方向に顔を向けるとそこには一人の少女が立っており、

「無事ですかお二人とも！！」

「あ、貴方は？」

「私の名前はユウキです、マスターとメイ様の仲間です」

「あ、貴方があれを？」

「はいそうです」

「で、では貴方は魔族を倒せたり」

「ごめんなさいそれは無理なようです」

　そう言われるとマルクはユウキの視線が一向にこちらに向くことは無くある一転の方向を向いておりその先に視線を向けた、

「まさか……あの攻撃で生きているのか……？」

　銃弾によって生じた煙の中から一つの影があり、それが段々晴れてくると特徴的な赤い模様の顔が現れる、

「き、貴様……その体」

　赤い模様の魔族は体中が溶けていた。

「凄いな今の攻撃一瞬だけど守れなかったら殺られてたよ」

　赤い模様の魔族はそう言ってある間に体の破損部分は段々と再生していた、

「魔族はね毎日毎日強いものと戦えると思う気分が高まるんだだからさぁ楽しませてくれよぉ！！」

 　そう言うと扇状にの炎が広がる、それの先にはユウキがおりその後ろには未だにここから逃げれてない村人が居る。