勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

クラットス

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三部 反骨の国

35 ユウキとメイ対赤い模様の魔族

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「ファイアランス!!」

 その言葉が放たれると村人達の後ろから火の槍が扇状に広がる炎を塞き止めた、

「メイ様!!」

 ユウキは後ろを振り向いて彼女の姿を見ると、

「ユウキちゃん今よ!!」

 メイがそう言うと直ぐにユウキは前を向き赤い模様の魔族に対物ライフルになってる神器を向ける、

「はーふぅー」

 と、最初に大きく呼吸すると段々と呼吸を整えながらスコープから見える揺れを少なくしていくと赤い模様の魔族の眉間に合わせていく、

「ふむふむ、中々にやれる者がまだ居るとはな」

 赤い模様の魔族はユウキとメイを見ると同時にその場から消えた、

「どこ!?」

 ユウキはスコープ上で見ていたせいで赤い模様の魔族を見失うと、

「ユウキちゃん上!!」

 メイのその言葉を聞くと同時に神器を真上に向ける、

「さて、私の魔法とどちらが強いかな?」

「──ふぅ」

 ドン

 と、音がすると神器から銃弾が発射されると同時に火の槍がユウキに向かって放たれる。
 ユウキの銃弾は火の槍に当たると同時に一瞬で爆発すると火の槍はそのまま吹き飛ばす。

「まだ!!」

 ユウキは銃弾を直ぐに装填すると続けざまにもう一発撃つ、

 シュィーーーン

 と、音を立てながら爆発の中を通り赤い模様の魔族に向かって行く、

「なんだと!?」 

 赤い模様の魔族は火の槍を準備ができずに銃弾を右腕で受け止める、

「こんなので私が倒せるとでも!?」

 赤い模様の魔族は着弾した右腕を左腕で切断しすぐにその場から離れる、

 ボォーーン

 と、音を立つと右腕は爆散した。

「まだ殺れてない!?」

 ユウキはそれに気付くともう一度神器に銃弾を装填する、

「あと五発──マスター私に力を……」

 ユウキが願っている間に、赤い模様の魔族は空を自由に周りながらジワジワと右腕の再生を待つ、

「再生なんてさせないは!!」

 と、メイが火の槍を放つと空中を浮いていた赤い模様の魔族はそれを避ける、

「安静に再生を待てないか、初めてだぞこんな事」

 だが、悔しがってるような言葉を使うが赤い模様の魔族には笑みが溢れている。

「だがしかし、再生には魔力が必要だ無駄に魔力を使えば再生が遅くなる、だがこの火の槍は……!?」

「ファイアランス!!」

 メイは赤い模様の魔族の右肩を狙いを定め放つ、

「簡単に殺られるわけにはいかない」

 赤い模様の魔族は左肩を前に出して火の槍を受ける、

「今よユウキちゃん!!」

「はいメイさま!!」

 ユウキとメイの間に入っていた赤い模様の魔族はすぐにユウキの方を向く、

「こいつら!?」

 シュィーーーン

 と、音を立てる銃弾は赤い模様の魔族の額に向かう、

「まだだ、まだまだぁ!!」

 その瞬間、額に当たると思われた飛んでる銃弾の横から爆発が起きた。
 銃弾はその爆発により軌道が変わり赤い模様の魔族の額を掠めて空へと飛んでいくとやがて爆発した、

「ふふ、ふふふ、はははははは、楽しいぞ楽しいぞお前達!!」

 赤い模様の魔族は満足そうに高笑いをする。   
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