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三部 反骨の国
43 戦闘準備
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カンカンカン
王都より少し離れた場所に小高くい丘で陣を張っているのはコル達だった。
「王都の方に何かいるのか情報をなるべく時間が開かないぐらいの報告を入れてくれ」
コルは一人の騎士にそう指示を出す、
「了解しました!!」
騎士は騎士団長にお辞儀をして陣から出て丘から降りていく。
一人の騎士が走って降りていくのを見送るとコルは陣の進捗状況を確認するため見渡す、
「魔族は来ないか……陣も順調にできている、奴らが王都の中心である屋根の無くなった王城に居るならばこの丘は見えるとは思うが反応は無しか」
そう思案をし、奴らの攻撃がどう来るのかを考えていると、
「騎士団長!!」
と、一人の騎士が走ってこちらに来る、
「どうした?」
「西側の森、陣を敷き終わりました!!」
「そうか……わかった、ではその場で待機、周囲に異常が出た場合は速やかに狼煙を上げること」
「はっ、では私はこれで!!」
騎士はすぐに反転し森の中へと戻っていった。
「コル団長!!」
すると、すぐに背後から声が聞こえるとコルは振り向く、
「こちら東側、準備が出来ました!!」
「東側か、そちらは平地だったな確か、準備が出来たのなら異常が起きたら狼煙を上げるように」
「はっ!!」
東側にも同じような事を指示すると、その騎士はすぐに戻っていった、
「騎士は数十人、戦えるものはせいぜい百人ほどの規模で陣は三つ、そして敵は魔族、現在数は不明か……」
コルは丘の上から王都を見下ろしながら呟く。
─────
「やれやれ向こうの人達は準備が早い、なぁレッド君」
「ふぅーーふぅーー」
「まぁ、その口じゃマトモには話せないね」
ソラは白い布で身体中に巻かれている魔族を見る。
ソラは魔族を見ながら自分達の現状を伝えるため口を開く、
「総大将の君はこの状態だし、魔王に報せを送ったのも一昨日だから仲間はまだ来ないし、まぁこのままここに居て回復を待つしかないけどね君は明後日になれば君もマトモに動けるようになるでしょ」
「ふが!! ふが!! ふが!!」
「なに言ってるのか解らないけど、まぁ、早くやりたいという意気込みだけは感じるよ、でもさ、今の君に重要なのは休むことさ。 そして何よりあの武器がまだ残っているとはね、だから君にね」
ソラはそう言うと服のポケットに手を入れ飴玉を出した、
「これを食って君の力を見せてくれ──でもまぁ、この世界の人間は使いこなせる人間は居ないけどまぁ、君に期待するよ」
ソラはそう言うとレッドという魔族の口にその飴玉を無理やり突っ込み食べさせた、
「ガフッガフッ!!」
「そうそうそして体を癒すんだよ」
黒い空間の中で、ソラとレッドは時が来るのを待っているながら、ソラは小高い丘を見て小さく、
「君たちも、その間に精々力を付けてくれ僕のためにも」
呟いた。
王都より少し離れた場所に小高くい丘で陣を張っているのはコル達だった。
「王都の方に何かいるのか情報をなるべく時間が開かないぐらいの報告を入れてくれ」
コルは一人の騎士にそう指示を出す、
「了解しました!!」
騎士は騎士団長にお辞儀をして陣から出て丘から降りていく。
一人の騎士が走って降りていくのを見送るとコルは陣の進捗状況を確認するため見渡す、
「魔族は来ないか……陣も順調にできている、奴らが王都の中心である屋根の無くなった王城に居るならばこの丘は見えるとは思うが反応は無しか」
そう思案をし、奴らの攻撃がどう来るのかを考えていると、
「騎士団長!!」
と、一人の騎士が走ってこちらに来る、
「どうした?」
「西側の森、陣を敷き終わりました!!」
「そうか……わかった、ではその場で待機、周囲に異常が出た場合は速やかに狼煙を上げること」
「はっ、では私はこれで!!」
騎士はすぐに反転し森の中へと戻っていった。
「コル団長!!」
すると、すぐに背後から声が聞こえるとコルは振り向く、
「こちら東側、準備が出来ました!!」
「東側か、そちらは平地だったな確か、準備が出来たのなら異常が起きたら狼煙を上げるように」
「はっ!!」
東側にも同じような事を指示すると、その騎士はすぐに戻っていった、
「騎士は数十人、戦えるものはせいぜい百人ほどの規模で陣は三つ、そして敵は魔族、現在数は不明か……」
コルは丘の上から王都を見下ろしながら呟く。
─────
「やれやれ向こうの人達は準備が早い、なぁレッド君」
「ふぅーーふぅーー」
「まぁ、その口じゃマトモには話せないね」
ソラは白い布で身体中に巻かれている魔族を見る。
ソラは魔族を見ながら自分達の現状を伝えるため口を開く、
「総大将の君はこの状態だし、魔王に報せを送ったのも一昨日だから仲間はまだ来ないし、まぁこのままここに居て回復を待つしかないけどね君は明後日になれば君もマトモに動けるようになるでしょ」
「ふが!! ふが!! ふが!!」
「なに言ってるのか解らないけど、まぁ、早くやりたいという意気込みだけは感じるよ、でもさ、今の君に重要なのは休むことさ。 そして何よりあの武器がまだ残っているとはね、だから君にね」
ソラはそう言うと服のポケットに手を入れ飴玉を出した、
「これを食って君の力を見せてくれ──でもまぁ、この世界の人間は使いこなせる人間は居ないけどまぁ、君に期待するよ」
ソラはそう言うとレッドという魔族の口にその飴玉を無理やり突っ込み食べさせた、
「ガフッガフッ!!」
「そうそうそして体を癒すんだよ」
黒い空間の中で、ソラとレッドは時が来るのを待っているながら、ソラは小高い丘を見て小さく、
「君たちも、その間に精々力を付けてくれ僕のためにも」
呟いた。
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