魔王討伐のために何度も勇者を召喚した世界ついにその付けを払うときが来ました 【戦女神の救世】

異世界観光編

6 ハイネ頑張る！

 ハイネはオーガを眼前にし剣を構えた、

｢倒せない敵だがここでやらないと、今行った一彩そしてここにいる美希と悟の命が無い｣

 ハイネは次の瞬間、剣をオーガの方にに投げた、ハイネは自分が投げた剣より早く走ってオーガの懐に入った。

 オーガの腹部に飛び蹴りを浴びせ、飛んできた剣を掴み斬りかかった。

 飛び蹴りを食らったオーガ深くは入っておらず、すぐに体勢を立て直し、オーガはハイネに向かって回し蹴りを入れた、

｢そう来るのですね！｣

 ハイネの目の前に来たオーガの脚を避けきれないと思ったハイネは、その瞬間に剣を盾にし蹴りの直撃を避けた、だがハイネはそのまま吹っ飛び、木に激突した。

 オーガは吹っ飛ばしたハイネを追いかけ、木にめり込んでいるハイネに殴りかかった。

｢これを直撃で食らうと死ぬ｣

 ハイネはその攻撃を見た瞬間、頭を引っ込めた、その瞬間オーガのパンチは木にぶつかりその木を折った。

オーガはその瞬間ハイネを見失っていた。

｢このチャンスは見逃さない！｣

 ハイネはその隙を狙いもう一度飛び蹴りを浴びせた、オーガは真上に吹っ飛んだ、ハイネの飛び蹴りはしっかりオーガに入って、オーガは体勢を戻すことが出来なかった、

｢ここで！｣

 ハイネはオーガの方向に剣を投げたと同時に垂直跳びをした、跳んだハイネは飛ばした剣を踏み台にしオーガに回し蹴りをお返しした。

｢これで気絶したか？｣

 オーガはその蹴りにより吹っ飛んだ、しかしオーガはすぐに体勢を戻しハイネに向かって右手を伸ばしていた、

｢今のでもダメなの？｣

 ハイネは空中におり体勢を戻せずにいた、

｢これはやばい！｣

 その瞬間ハイネはオーガに鷲掴みされ地面に擦りつけられた、

｢痛い痛い痛い｣

 ハイネは痛みを堪えながらオーガに掴まれた腕を思いっきり殴った、オーガはその衝撃により手を離した。

 ハイネはすぐに顔を上げて右手に剣をだしそれを地面に差しながら立った、

｢これが魔王の因子と単騎で対決するって事なんですねお父様｣

 ハイネは自分がボロボロなのに相手は傷一つつかない事に愚痴をこぼした、そこにオーガは近づきハイネを蹴りあげた。

｢戻ってくるのが早いです｣

 蹴り上げられたらハイネだが、すぐにオーガの方向に顔を向け持っていた剣を投げた、投げられた剣はオーガが振り払った、その瞬間オーガの眼前にはハイネが剣を構えていた。

｢っ！？｣

 ハイネはもう一本剣を手に出現させていた、その剣は月をしっかり映したおかげか刀身が全く見えず、剣先だけが反射していた、次の瞬間、反射した部分が弧を描くようにオーガを斬った、

｢やった｣

 手応えはあったが、オーガは少し怯んだ、だけであり、地面に着地し悠々としていた。

｢ちょっと、強すぎませんか？｣

 オーガはそのままハイネの頭を掴んだ、その瞬間、ハイネから聞こえてはいけない骨の音がした、

｢ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ｣

 ハイネが頭を握り潰されいた瞬間、オーガの足に剣が突きつけられていた。

｢・・・｣

 突き刺さされた剣は悟のよるものであった。

悟に意識が向いたオーガはすぐにハイネを離した、

｢・・・｣

 悟はオーガの気を引くことに成功した、無言の悟はオーガの蹴りを後ろに飛び、それをオーガが追いかけた。

 オーガが悟を追いかけたのを見越し、美希がハイネの近くに寄った。

｢ハイネさん！｣

 ハイネは息が途切れ途切れになり今でも死にそうな状態だった、すぐに美希が回復魔法を唱えはじめた。

｢今、治します｣

 悟はオーガの攻撃を避けるだけでオーガに攻撃をせず避けていた、オーガの連撃を紙一重に避けつつ当たりそうな攻撃は剣で捌いていた。

 しかしその回避もオーガのフェイントには対応出来ず直撃を食らいそのまま悟はハイネ達の方に飛んできた。

 悟が飛んでくる前にハイネが美希の回復魔法を受け、負傷していた傷を治したところだった、

｢すまない美希、もう私は立てるすぐに隠れるんだ｣

｢はっ、はい｣

 その瞬間悟がこちらに飛んできたのが見えたハイネはすぐに立ち悟をを受け止めた、

｢悟、大丈夫か！｣

 呼び掛けたハイネだったが、悟は息はあるものの既に気を失っていた、

｢気を失っている、美希、悟を頼めます？｣

｢はっ、はい！｣

 そしてハイネはすぐに悟を美希の方に預けた。

｢さて、オーガ、第2ラウンドといきましょうか！｣

 ハイネはオーガがこちらに来るのを見て剣を構えた、オーガは剣を構えているハイネを視認したが先程の男を探していた。

｢悟を探しているのか｣

 そのオーガにハイネは一瞬に距離を縮め剣を下から上に斬りあげた、

｢私が近くにいる間は悟達には手を出させません！｣

 オーガはその攻撃を受けるも仰け反ることはせず直ぐに標的を目の前にいるハイネに変えた。

｢これで、私に意識が向いたわね｣

 しかし、ハイネは今のままでは気絶に持ち込むことが出来ないことを先程の戦いでわかっていた。

｢全力を出すしかないですわね｣

 そして、ハイネは父バルターに一つ、近づく時がきたと感じ自分の扱える能力をフルに使おうと決心した。

｢ハイネ頑張る！｣

 ハイネが手に持っている剣を地面に突き刺した、

｢私の剣達よ今ここに私の剣つるぎとして応えよ！｣

 ハイネが何かを言い始めると一本の剣を支点にオーガの周りに幾つもの剣が地面に突き刺さった状態で現れた、

｢いきます！｣

 ハイネが自分の目の前にある剣を地面から抜き、そのままオーガに向かって飛ぶように走った、

｢はぁぁぁぁ｣

 そのままオーガに突っ込むハイネをオーガが掴もうとした、しかし、ハイネはオーガの手から消えた、その瞬間オーガは大きく仰け反った、

｢私の全力はこれだけじゃない！｣

 次の瞬間、地面に突き刺さった他の剣達に何人ものハイネが現れた。

 何人ものハイネがオーガに向かって突っ込み沢山のハイネがそのままオーガを蹴り上げ。

 その瞬間ハイネが一人になりオーガに向かって飛んだ、オーガを越したあたりでそのまま剣を振り下ろした、

｢このまま気絶して、私はもう疲れたわ！｣

 オーガとハイネはそのまま地面に突っ込んだ、

｢はぁはぁ｣

 大きく息を着く声がした、土煙が晴れるとそこにはオーガが気絶していた、その上にハイネの影があった、ハイネは空に浮かぶ月を見て疲労感を感じていた。