魔王討伐のために何度も勇者を召喚した世界ついにその付けを払うときが来ました 【戦女神の救世】

クラットス

文字の大きさ
20 / 103
異世界観光編

7 オーガ対戦後そして一彩の剣

しおりを挟む
 ハイネがオーガを気絶まで持ち込むことに成功した、

「もう駄目、立てないわ」

ハイネはそのまま倒れオーガの横に落ちた、

「おーい、誰かいるか」

声がした、その声の正体は一彩が呼んだ冒険者達だった。

「なんだ、この地面が抉れた感じはこの嬢ちゃんがやったのか?」

 冒険者の誰かがそう呟いた。

 そして、そのままハイネ達は冒険者達に担がれながらホケナに予約していた宿に連れてこられた。

オーガと戦い二日が過ぎた

 二日が過ぎたが悟が目を覚まさなかった、

「なかなか、目覚めないな」

 一彩が悟の部屋に居た、ハイネと美希は別の部屋であの時の悟がオーガに攻撃していた時、何が起きていたのか美希と話していた、

「美希、悟がオーガに剣をつき刺した時何が起きたんだ?」

 ハイネが美希に問いかけた、

「わかりません、隠れていたら悟が突然起き上がって、そのまま剣を突き立てながらオーガの方に」

 美希がそう説明した、

「そうか、わかった」

 二人はいろいろ話していた。


 二人の話が一段落すると、一彩が悟の部屋から来て「目を覚ました!」と来たのでさのいる部屋に来た、

「悟!」

 美希が近づいて悟に抱きついた、

「美希・・・」

 悟は自分の身に何が起きているのか分かっていないようだった、

「悟、ここは宿だ」

「宿?そうだ、オーガは!?」

「私が気絶させたその間に私達はここに連れてこられた、しかしオーガは昨日目を覚ましてすぐに森の方に逃げていったようだ」

 悟に説明したハイネ、剣幕とした顔つきで悟が、

「そ、それじゃあオーガを今から!」

「まてまて、悟は今起きたばかりだ、それにオーガがどこに行ったのか、分かっていない、それに聞きたいことがある」

 一息し、悟がハイネの問いが分からないという顔で応えた、

「聞きたいことって?」

「私は一度オーガに握りつぶされ戦闘不能になった、その時に悟が私を助けに来たがなにか覚えているか?」

 それに対して、悟は何を言っているのか分からない顔をした、

「ハイネさんが握りつぶされた、なんのことですか、それに生きてるじゃないですか」

 悟はなんの事なのかさっぱりと分かっていなかった、

「そうか、覚えていないか、いや気にしないでくれ」

 そう話を終えるたら、怪我と聞いた悟は自分の体を見て怪我が無いことを確認した、

「怪我が何一つ無い」

「それは、私が治したよ、便利だよね魔法って」

 怪我は美希の回復魔法により治っていた。
 ハイネはその回復魔法の効力に少し疑問を持っていた、

(普通ここまでの回復力は無いはず、私が握りつぶされた骨まで治すほどの力は)

 そう思っていたハイネだったが、その時、悟のお腹が鳴った。

「お腹空いてるんだね、悟、食堂に行こ!」

 美希が悟の空腹に気づき食堂に行くことを促した、

「そうだな、丁度昼頃だ食べに行こう」

 ハイネがそう言うと四人は宿の食堂で腹を満たすことにした、

「そういえば、これからどうするんだ?」

 宿の食堂で腹を満たしたハイネがこれからどうするかと聞いた、

「こ、これから」

 悟達はこれからと問われ顔を俯かせた。

その中で一彩が、

「やつらを倒すために強く」

 言いかけた所にハイネが、

「そうじゃない、観光に来てるんだそれを聞いているんだ時間はある、今は休む時だ」

 ハイネは観光の事だと言い、せっかく来たのに楽しもう思っていた、

「それに、ここに来た時一彩は武器が欲しいのだろう」

 それを聞いた一彩がハイネに自分も戦えるようになりたいと言う目で訴えかけた、

「私は一彩と一緒に、一彩の武器を見繕う、それで悟と美希はどうするの?」

 話を振られた悟は自分の体を心配した

「僕は起きたばかりなので宿で休むことにします」

「じゃあ、私も宿屋に居ます、悟がまた気絶したら大変ですから」

 美希と悟は安静を摂るため二人で宿に一緒にいることを告げた。

 これで、ハイネと一彩、悟と美希の観光と宿待機に分かれた。

 ハイネと一彩はホケナの町を観光しながら、武器を物色していた、

「俺に合う武器はどういうのだと思いますかハイネさん」

「うーん、わからない、実際に持ってみないと分からないし何せ私は自分で出せる」

「そういえば、どうして中級剣士になると剣が出せるようになるんですか?」

「普通は出せるようになるんだ、逆に出せない方が滅多に無い」

「えっ、それってつまり俺には才能が」

「そういうことでは無い、実際剣を出せなくても強いやつはいる。」

「じゃあ、どうして」

「一説によると魔剣もしくは聖剣と呼ばれるものに選ばれる者が出せない、そういう物語の主人公や伝承が多くに散らばっている、実際我が国の王は剣を出すことは出来ない」

「えっ、王様は魔法使いでは実際に魔法を見せてもらいましたよ」

「簡単な魔法なら誰でも出来る、ほら」

 そう言いながら、ハイネは水を出しそれを三角錐にしたり四角柱にして見せた。

「牽制に扱えるレベルまでは相当適性が無い限りはできるようになるよ」

「それなら、誰でもできるなら、魔法書なんて要らないのでは?」

「魔法書は模擬戦で皆が使っていたように、戦う場所を自分の優位に立てるようにするのが目的で扱われるは」

「じゃあ魔法使いは何を」

「強力な攻撃魔法を扱かえるようになる、魔法書は場を整えたりして、魔法使いは相手を倒すというふうに使い分けられてるよ」

 一彩はそれを聞いて話を王様に戻した、

「魔法がどういうものかはある程度はわかりました、それで王様の剣は?」

「城の地下にある地面に刺さった抜けない剣がある、それを抜ける者は王様か、もしくは」

 そうしていると一つの武器屋に到着した、

「あっ、ついたは、ここが私達、騎士団御用達の武器屋よ!」

 ハイネは自分が所属している騎士団達がよく来る武器屋に連れてきたのであった、

「ここが、武器屋」

「そういえば一つ言い忘れた事があるは、別に剣を自由自在に出せないということは無いは」
「どういう事ですか?」

「魔力を帯びた剣は自分の意思で出したり消したりできる」

「そうなんですか!」

「でも珍しい物だからそうそうないけどね」

「そうですか」

 しょんぼりした一彩は武器屋を物色し始めた、それを見ながらハイネと武器屋の店主と世間話をしていた。

 一彩はその武器屋を歩き回っているとひとつの鞘に入った剣を見つけた。

「ほう、その武器に目が止まるとは」

店主が一彩が目に着けた剣について語り始めた、

「その剣は巡り巡ってワシのところに来た、誰にも鞘から抜けなくてな」
「そうなんですか」

一彩はその鞘に入った剣を手に取った、

「おいおい、それを選ぶんか兄ちゃん」

店主は一彩にそう言った、一彩はその剣を鞘から抜こうとした

「ふっ!」

顔を赤くしながらその剣を抜こうとした、

「無理じゃな、別の剣に」

店主がそう言おうとした瞬間、一彩はその剣を抜いた、
「抜きおったこやつ」
「こっこれは、何か暖かい気がする」
「それにするのか一彩?」

ハイネが一彩の目を見て聞いたが、

「違うな一彩それにするんだな」
「はいっ!」 

そして一彩は不思議な剣を手に入れ二人は悟達が待つ宿に帰宅した。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...