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始まりの勇者編
4 現状
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「えっ?」
美希は『同郷』と聞くと彼女も同じ日本人なのかと思い「あなたも日本人ですか?」と聞き返した。
「そうかい、そうかい、あんたも日本人なんだね」
彼女は大きな声を出しそう言った後、美希には聞こえない声で「あいつら他にも召喚したのか」と呟いた。
美希はなにか言ったように聞こえたが何て言ったのかはわからなかったので、
「なにか気に触ること言いましたか?」
「いやいや何でもないさ」
彼女は返した。
「あっそうだ、私の名前を言ってなかったね私の名前は松田トウカっていうんだ皆からはハツねぇさんとの呼ばれてるね。で、あんたの名前は何て言うんだい」
自己紹介を促された美希はトウカに自分の名を名乗った後、美希の後ろにいる眠っている一彩に気がついた、
「彼はどうして寝てるんだいあんたは襲われてるていうのに」
美希は一彩の事を話すと少し考えたような顔をすると、
「そうかい、ここで立ち話もなんだ近くの村で話をしようじゃないか」
言われと美希は近くに村があると聞いて少し明るくなった、
「おっ、明るくなったね、相当色々あったようだ」
美希は昨日のオーガに魔王、ゴブリンに追いかけられ洞窟に逃げ込んで突然扉に吸い込まれて右も左もわからず一彩を引きずり回しようやく開けた場所で休むために木材を集めてそして狼に襲われていた事を思い出すとどっと体に疲れがのしかかっていた。
────
「よいしょっと、じゃあいこうか美希、皆もいくよ!」
トウカは一緒に来ていた仲間にそう言うと「おぉー」と帰ってきた。
村に向かうため一彩はトウカに担がれるのを見た美希は、
『どうして高校生男子をそんな簡単に担げるの』
とずりずり引っ張ってそこそこの距離を歩いていた美希には悶々に思っていた。
「それで、二人はどうしてあんなところに?」
と、聞かれるた美希は、
「気づいたらあそこに……」
答え自分の経緯を話し始めた。
その話を聞いたハツネだったが、美希の話をしをした。美希はその中で悟とハイネの行方がわからないとハイネに話した、
「見たことないね、まぁどこかで会えるんじゃないか一緒に入ってきたんなら」
と、言われると少しショボンとした美希。
ハツネと話をしていると前の方が少し灯りが見え始めると目映いばかりの村が現れた。
「む、ら?」
美希はその光景を見て明らかに村というよりも町と言った方がしっくりする村が目の前に現れた。
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「そうかい、そうかい、あんたも日本人なんだね」
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────
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