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匂いに関してはもう全てが美咲とお揃いになってしまった夏弥だった。
入浴と洗濯を済ませ、乾燥機を回してから夏弥はキッチンに立った。
買ってきた食材は、調理台の上に乗せられている。
先ほど、美咲の手によってビニール袋から出されたのだろう。
それらの食材を眺めつつ、夏弥はハッと思い出したように口を開く。
「そういえば美咲ちゃ、美咲、苦手な食べ物とかある?」
夏弥の中に、少しでも気を抜くと「美咲ちゃん」と呼んでしまいそうになる自分がいた。
「え? いや特にないけど」
「そっか。よかった。作った料理が食べられないんじゃあんまりだよな」
「別に。なんでも食べるよ」
美咲からの言葉は淡々としている。
喜びの黄でも、怒りの赤でも、悲しみの青でもない。
一言で何色とも言えない美咲の気持ちが、その短いセリフや口調を通して夏弥に伝わっているようだった。
これならまだ「あんたの作る料理なんて全部苦手だから!」と、わかりやすく突っぱねられたほうが、いろんな意味でマシなのかもしれない。
さっさと野菜を切り始める。
多少勝手のわからない場面もあったけれど、夏弥はほとんど労せず料理を進められた。
普段料理をしない鈴川家のアパートだけあって、それほど調理器具でゴタついてなかった点が逆によかった。
全ての手順を終え、夏弥の予定していたカレーライスが出来上がる。
変わったところなんて何一つない、豚ひき肉と野菜を使った一般的なカレーライスだ。
カレー自体が冴えないオーラをまとっている気がしなくもないが、まぁ気のせいだろうと夏弥は思った。
「さ、できたよ」
夏弥は、リビングのローテーブルにカレーライス二皿を置いた。
そこから湯気とスパイシーな香りがほやほやと立ちのぼっている。
「うん。カレーだね」
美咲は、ソファに寝ころんでいた体勢を起こしながらその皿を見た。
「中辛だけど。辛いの大丈夫?」と、今更ながら夏弥はうかがってみる。
「いや。それなら作ってる時に言うし。カレーって匂いですぐわかったから」
「それもそうか」
今日は初日で、カレーしかない寂しい食卓だった。
夏弥としては、もっと色々な料理を振る舞ってあげたいとも思っていた。でも今日は時間も遅めだし、急ごしらえで用意も何もあったもんじゃない。
それに、これからの暮らしの中で、料理を振る舞うタイミングは何度もあるはずで。
料理の皿をテーブルに置いた夏弥は、どこに座ろうか一瞬悩んだ。
ソファに二人座るくらいの余裕はあるけれど、美咲のあの肩にこの肩を並べるのは違う気がする。
そう感じた夏弥は、テーブルの横のこげ茶色のクッションに逃げ込んだ。
「いただきます」
夏弥はカレーを前にして、両手を合わせながらそう言った。夏弥だけが言った。
美咲はすでに、カチャカチャと高い音を立てながら、夏弥お手製のカレーライスを口に運んでいる。
夏弥がそばに居ても居なくても変わらないといった雰囲気だった。
その顔は、無表情というより静的だった。
本当に綺麗な顔のまま、流麗な手つきで食している。
そこから、人の感情と呼べるだけの何かを夏弥がうかがい知ることは難しい。
カレーを、すくって食べる。ただそれだけの単一な動きの繰り返し。
そんな美咲の姿を見ていると、夏弥はふと、あの二人の姿を思い出してしまうのだ。
藤堂家のアパートで、コンビニ飯をつついていたあの二人の姿を。
(例え横着して夕食をコンビニ弁当で済ませたところで、あいつらの方が自分と美咲よりも楽しんでいるんだよな……なんだか無性に悔しく感じる)
夏弥の視線に気が付いたのか、美咲がパッと顔を上げて見つめてくる。
「何?」
「え、ああ。なんていうか、俺達カレーを食べてるだけだなって思って。さ、寂しいというか」
「カレーだけでも十分じゃない? 色々作ってもらってもたぶん食べきれないだろうし」
「いや、料理の数の話じゃなくて」
夏弥のその言葉から、美咲は夏弥が言おうとしている事を察したらしい。
透き通るようなその瞳に、夏弥の顔が小さく映っている。
それまでなめらかに動かしていたスプーンをぴたりと止めて、彼女はこう言った。
「あたしは夏弥さんの事、嫌いじゃないけど、好きにもなれないと思うから。仕方ないじゃん。お互い、求めるものは最低限にしておいた方がいいでしょ」
「そうだね。いや、今のは失言だったな。――まぁ、わかってた事だわ」
「あたしもわかってた」
「ああ。久しぶりに顔を見た時から、俺は別に期待なんてしてなかった」
「期待?」
「強がりとかじゃなくてね? 仲良くしようとか、楽しく過ごそうとか。そういう平和でのどかな、ふわわっとした期待。期待してなかったから美咲の反応もそこまで不思議じゃないし、むしろ言葉に出してもらえたことではっきりした感じ」
「そういう期待なんだ。今はっきり言ったけど、言わないままじゃわからなかったよね。……その、ごめんなさい」
「ううん。いいよもう」
いたずらに美咲との距離を詰めなければ、自分が傷付く事はない。
改めて話してみて、夏弥はお互いに意識している距離感の差を均すことができた気がした。
「――でも」
美咲の口から、静かに続きのセリフがこぼれだす。
止まっていた美咲の口が動き出すそのさまは、でたらめに小さいアートみたいだった。
完成された絵の美しさを崩した時の美しさみたいな、貫けた青い新しさを夏弥はそこに感じる。
「洋平の代わりに来たのが、夏弥さんでよかったって思ってるよ」
「そっか」
そう返事をした夏弥だった。けれど、期待していない事と、欲求が湧かないかどうかという問題は、別だとも感じていた。
形ばかりのセリフを口にしているのは、案外夏弥の方なのかもしれない。
◇ ◇ ◇
夕食後、美咲はすぐ自分の部屋にこもった。
「そんなに洗い物もないから俺がやっておくよ」と夏弥が伝えると、「そ」という誰もが知ってる五番目の音名だけを彼にプレゼントして行ってしまったのである。
食器を洗った後、洋平からラインで『インスタントコーヒーとか飲みたかったら、適当にあるやつ飲んでいいよ。俺もこっちで飲ませてもらう!』と元気に送られてきていた。
(美咲を誘ってもおそらく断られるだろうし、一人で飲もうかな……)
好きでも嫌いでもない夏弥とは、食後のまったりとしたティータイムも共に過ごせないかもしれない。
ただ、夏弥としても、美咲の気持ちはよくわかるつもりで。
友達が洋平しかいないので、学校では夏弥も一人でいる時がままあるし、同居していた秋乃もアパートでは自室に引きこもりがちだった。
むしろ夏弥も、一人の方が落ち着くと感じる時さえある。
スマホとイヤホンがあれば、割とどんな空間でぼっちになってもエンジョイできるのだから、夏弥も冴えないなりに逞《たくま》しく生きている。
(あ、ずとまよの新曲あがってるし。最近投稿のスパン短いな)
夏弥は、スマホをいじりながらソファの上で寝そべっていた。
そんな時、美咲の部屋の方からくぐもった話し声が聞こえてくる。
引き戸一枚隔てたその声は、無論、美咲の声だ。
物音を立てなければ、割とはっきり聞こえてしまう声のボリュームだった。
「――あ~、だよねぇ。わかりみの鎌足~。うん、うん。そうそう。だからあたしも――」
夏弥と会話している時とはまるで異なったしゃべり方だった。
さっきまでの美咲がエスキモーばりの重装備だとすれば、今の彼女は水着と裸足で駆けだしている状態だ。なんて軽快な口ぶりなんだと夏弥は関心すらした。
おそらく相手は同級生。
スマホを片手にきゃわわんと話しているに違いなくて、その美咲の姿を夏弥は簡単に想像することができる。
隔てている引き戸なんて、まるで透けてしまっているかのように。
美咲が高校に進学して、約一か月がたっている。
とっくに新しい友達だって出来ているだろうし、中学時代の友達や顔見知りなんかもいるだろう。
電話の相手はそのあたりの子が妥当なところだ、と夏弥は予想する。
(それにしても、すでに藤堂家と鈴川家の格差は、いろんな意味で兄妹共々開いてしまっているらしい。まったく。俺達もがんばろうな秋乃……)
夏弥は無言で嘆くしかなかった。その場に居もしない妹を想った。
平安時代の歌詠みもかくやあらん。
「――へぇ、なるほどね。まぁでもしょうがないんじゃない? うん。え? 洋平⁉ いやいや、あいつはやめといた方が良いって。マジでおすすめしないよ?」
それ以上美咲の会話を盗み聞きするつもりはなくても、1LDKの間取り的に、自然とその話し声が夏弥の耳には届いてしまう。
美咲が話してる内容は、片耳に聞いていた夏弥でもわかるくらいJKお得意の恋バナだった。
「うん。うん。え、いや、やめたほうがいいよ。これ冗談とかじゃないからね? いや、悪い噂聞かないのは確かにそうかもしれないけど」
鈴川洋平という男子は、やっぱりとんでもないモテ男なのだと夏弥は実感していた。
高校生になっても、平気で学年の枠を飛び越えてその手の話題に名前があがっているようで。
本人不在のこんな場面ですら、『鈴川洋平プレゼンツ☆アオハルストーリー』の傍聴席が自分には用意されているらしいと感じ、夏弥は聞き入っていた。
入浴と洗濯を済ませ、乾燥機を回してから夏弥はキッチンに立った。
買ってきた食材は、調理台の上に乗せられている。
先ほど、美咲の手によってビニール袋から出されたのだろう。
それらの食材を眺めつつ、夏弥はハッと思い出したように口を開く。
「そういえば美咲ちゃ、美咲、苦手な食べ物とかある?」
夏弥の中に、少しでも気を抜くと「美咲ちゃん」と呼んでしまいそうになる自分がいた。
「え? いや特にないけど」
「そっか。よかった。作った料理が食べられないんじゃあんまりだよな」
「別に。なんでも食べるよ」
美咲からの言葉は淡々としている。
喜びの黄でも、怒りの赤でも、悲しみの青でもない。
一言で何色とも言えない美咲の気持ちが、その短いセリフや口調を通して夏弥に伝わっているようだった。
これならまだ「あんたの作る料理なんて全部苦手だから!」と、わかりやすく突っぱねられたほうが、いろんな意味でマシなのかもしれない。
さっさと野菜を切り始める。
多少勝手のわからない場面もあったけれど、夏弥はほとんど労せず料理を進められた。
普段料理をしない鈴川家のアパートだけあって、それほど調理器具でゴタついてなかった点が逆によかった。
全ての手順を終え、夏弥の予定していたカレーライスが出来上がる。
変わったところなんて何一つない、豚ひき肉と野菜を使った一般的なカレーライスだ。
カレー自体が冴えないオーラをまとっている気がしなくもないが、まぁ気のせいだろうと夏弥は思った。
「さ、できたよ」
夏弥は、リビングのローテーブルにカレーライス二皿を置いた。
そこから湯気とスパイシーな香りがほやほやと立ちのぼっている。
「うん。カレーだね」
美咲は、ソファに寝ころんでいた体勢を起こしながらその皿を見た。
「中辛だけど。辛いの大丈夫?」と、今更ながら夏弥はうかがってみる。
「いや。それなら作ってる時に言うし。カレーって匂いですぐわかったから」
「それもそうか」
今日は初日で、カレーしかない寂しい食卓だった。
夏弥としては、もっと色々な料理を振る舞ってあげたいとも思っていた。でも今日は時間も遅めだし、急ごしらえで用意も何もあったもんじゃない。
それに、これからの暮らしの中で、料理を振る舞うタイミングは何度もあるはずで。
料理の皿をテーブルに置いた夏弥は、どこに座ろうか一瞬悩んだ。
ソファに二人座るくらいの余裕はあるけれど、美咲のあの肩にこの肩を並べるのは違う気がする。
そう感じた夏弥は、テーブルの横のこげ茶色のクッションに逃げ込んだ。
「いただきます」
夏弥はカレーを前にして、両手を合わせながらそう言った。夏弥だけが言った。
美咲はすでに、カチャカチャと高い音を立てながら、夏弥お手製のカレーライスを口に運んでいる。
夏弥がそばに居ても居なくても変わらないといった雰囲気だった。
その顔は、無表情というより静的だった。
本当に綺麗な顔のまま、流麗な手つきで食している。
そこから、人の感情と呼べるだけの何かを夏弥がうかがい知ることは難しい。
カレーを、すくって食べる。ただそれだけの単一な動きの繰り返し。
そんな美咲の姿を見ていると、夏弥はふと、あの二人の姿を思い出してしまうのだ。
藤堂家のアパートで、コンビニ飯をつついていたあの二人の姿を。
(例え横着して夕食をコンビニ弁当で済ませたところで、あいつらの方が自分と美咲よりも楽しんでいるんだよな……なんだか無性に悔しく感じる)
夏弥の視線に気が付いたのか、美咲がパッと顔を上げて見つめてくる。
「何?」
「え、ああ。なんていうか、俺達カレーを食べてるだけだなって思って。さ、寂しいというか」
「カレーだけでも十分じゃない? 色々作ってもらってもたぶん食べきれないだろうし」
「いや、料理の数の話じゃなくて」
夏弥のその言葉から、美咲は夏弥が言おうとしている事を察したらしい。
透き通るようなその瞳に、夏弥の顔が小さく映っている。
それまでなめらかに動かしていたスプーンをぴたりと止めて、彼女はこう言った。
「あたしは夏弥さんの事、嫌いじゃないけど、好きにもなれないと思うから。仕方ないじゃん。お互い、求めるものは最低限にしておいた方がいいでしょ」
「そうだね。いや、今のは失言だったな。――まぁ、わかってた事だわ」
「あたしもわかってた」
「ああ。久しぶりに顔を見た時から、俺は別に期待なんてしてなかった」
「期待?」
「強がりとかじゃなくてね? 仲良くしようとか、楽しく過ごそうとか。そういう平和でのどかな、ふわわっとした期待。期待してなかったから美咲の反応もそこまで不思議じゃないし、むしろ言葉に出してもらえたことではっきりした感じ」
「そういう期待なんだ。今はっきり言ったけど、言わないままじゃわからなかったよね。……その、ごめんなさい」
「ううん。いいよもう」
いたずらに美咲との距離を詰めなければ、自分が傷付く事はない。
改めて話してみて、夏弥はお互いに意識している距離感の差を均すことができた気がした。
「――でも」
美咲の口から、静かに続きのセリフがこぼれだす。
止まっていた美咲の口が動き出すそのさまは、でたらめに小さいアートみたいだった。
完成された絵の美しさを崩した時の美しさみたいな、貫けた青い新しさを夏弥はそこに感じる。
「洋平の代わりに来たのが、夏弥さんでよかったって思ってるよ」
「そっか」
そう返事をした夏弥だった。けれど、期待していない事と、欲求が湧かないかどうかという問題は、別だとも感じていた。
形ばかりのセリフを口にしているのは、案外夏弥の方なのかもしれない。
◇ ◇ ◇
夕食後、美咲はすぐ自分の部屋にこもった。
「そんなに洗い物もないから俺がやっておくよ」と夏弥が伝えると、「そ」という誰もが知ってる五番目の音名だけを彼にプレゼントして行ってしまったのである。
食器を洗った後、洋平からラインで『インスタントコーヒーとか飲みたかったら、適当にあるやつ飲んでいいよ。俺もこっちで飲ませてもらう!』と元気に送られてきていた。
(美咲を誘ってもおそらく断られるだろうし、一人で飲もうかな……)
好きでも嫌いでもない夏弥とは、食後のまったりとしたティータイムも共に過ごせないかもしれない。
ただ、夏弥としても、美咲の気持ちはよくわかるつもりで。
友達が洋平しかいないので、学校では夏弥も一人でいる時がままあるし、同居していた秋乃もアパートでは自室に引きこもりがちだった。
むしろ夏弥も、一人の方が落ち着くと感じる時さえある。
スマホとイヤホンがあれば、割とどんな空間でぼっちになってもエンジョイできるのだから、夏弥も冴えないなりに逞《たくま》しく生きている。
(あ、ずとまよの新曲あがってるし。最近投稿のスパン短いな)
夏弥は、スマホをいじりながらソファの上で寝そべっていた。
そんな時、美咲の部屋の方からくぐもった話し声が聞こえてくる。
引き戸一枚隔てたその声は、無論、美咲の声だ。
物音を立てなければ、割とはっきり聞こえてしまう声のボリュームだった。
「――あ~、だよねぇ。わかりみの鎌足~。うん、うん。そうそう。だからあたしも――」
夏弥と会話している時とはまるで異なったしゃべり方だった。
さっきまでの美咲がエスキモーばりの重装備だとすれば、今の彼女は水着と裸足で駆けだしている状態だ。なんて軽快な口ぶりなんだと夏弥は関心すらした。
おそらく相手は同級生。
スマホを片手にきゃわわんと話しているに違いなくて、その美咲の姿を夏弥は簡単に想像することができる。
隔てている引き戸なんて、まるで透けてしまっているかのように。
美咲が高校に進学して、約一か月がたっている。
とっくに新しい友達だって出来ているだろうし、中学時代の友達や顔見知りなんかもいるだろう。
電話の相手はそのあたりの子が妥当なところだ、と夏弥は予想する。
(それにしても、すでに藤堂家と鈴川家の格差は、いろんな意味で兄妹共々開いてしまっているらしい。まったく。俺達もがんばろうな秋乃……)
夏弥は無言で嘆くしかなかった。その場に居もしない妹を想った。
平安時代の歌詠みもかくやあらん。
「――へぇ、なるほどね。まぁでもしょうがないんじゃない? うん。え? 洋平⁉ いやいや、あいつはやめといた方が良いって。マジでおすすめしないよ?」
それ以上美咲の会話を盗み聞きするつもりはなくても、1LDKの間取り的に、自然とその話し声が夏弥の耳には届いてしまう。
美咲が話してる内容は、片耳に聞いていた夏弥でもわかるくらいJKお得意の恋バナだった。
「うん。うん。え、いや、やめたほうがいいよ。これ冗談とかじゃないからね? いや、悪い噂聞かないのは確かにそうかもしれないけど」
鈴川洋平という男子は、やっぱりとんでもないモテ男なのだと夏弥は実感していた。
高校生になっても、平気で学年の枠を飛び越えてその手の話題に名前があがっているようで。
本人不在のこんな場面ですら、『鈴川洋平プレゼンツ☆アオハルストーリー』の傍聴席が自分には用意されているらしいと感じ、夏弥は聞き入っていた。
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