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第1章 旅路
1-2 ぶっ倒れエルフが仲間になった
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「僕の名前はマール•ジュリエッタ! 気軽にマールとでも呼んでってね!」
「へーー! マールさんか。素敵な名前だね! 俺はハルト。これからよろしく!」
俺達と目的地が一緒だったこともあり、少なくともアリシアまで同じ旅をすることになった。とは言ってもすぐそこなんだけどもね。
ちなみによつばは、今心身体にあらず状態になってしまっている。そんなにショックならわざわざ旅しに出かけなきゃよかったのにって思う。
......それより気になることはやっぱり荷物など持ち物を何も持ってないマールさんなんだよね。俺はそれとなく荷物状態を聞いてみる。
「......少し話長くなるよ。あれは確か3日前ぐらいの夕方の頃なんだけどね。首都の用事が終わって故郷に帰ろうとしてたら、倒れている人達がいたんだよね」
思いの外話が長かったので、気になったところを要約するとマールさんは首都から故郷に帰る前に例の草原で休んでいた。そしたら何やかんやあって全部失ってしまったと。
一応追ってはみたらしいけど、素早すぎて逃してしまったらしい。
「あの人達、病気とか怪我とか大丈夫だったのかな......」
健気やなぁ......あんな酷い目に遭って尚且つそれが原因で死にかけてたのに、盗賊の心配をする。ぐう聖人やん。
やっぱり見捨てておけない。俺の方から言うのも不思議な気分だけど悪い人でもないだろうし、大丈夫だろう。
「そうだ、アリシアまでじゃなくても、よかったら旅仲間にならない? いい人そうだしいい友人になれそう」
マールは俺のおでこを貫通してるかのようにもっと遠くの景色を見ているようだった。まるで何かに感動してるかのように優しく笑っている。
「フフフッ......本当にこんな僕と友達になってくれるのかい? いいね......これからマールは君達の旅仲間になるよ」
よし、これで決まりだな! そう思った矢先、これに物申す奴が現れた。慌てふきながらこう言っている。
「いやいやお待ちなさい! 何勝手に決めているのですの! 仲間作るって聞いてませんわ!」
なんか知らんがよつばの顔が青ざめていないか? 明らか何かを危惧してるかのように。どうしたんだろう?
「いやいや、どうした? いきなり大声あげて」
マールさんはしきりによつばのことをチラチラと見ている。これは一つでも判断間違えてしまったら不味いやつだ。
「ほ、ほら、旅仲間は多いほうがいいし、友人になった人が酷い目に遭ってるわけで......別に何も変わらないよ」
「な、ならいいんですけども。何も旅仲間とかいう存在ができるの良さそうですし、むしろ私は大歓迎なんですけどね」
ならなにを反対したんだろう? 考えてることが分からん。
◇
「一応予備用として剣はあるけど、盗賊から取り返すまでこれ使う?」
荷物から剣を取り出して渡してみる。まさかこれが役に立つ時がきたのが驚きだ。だってよつばも俺も今後使うことはないだろうと思ってたから。ひとまず荷物を重くしている不良債権がなくなってよかったと捉えるべきかな。
こうして新たな仲間を迎え、目的地のアリシアも目と鼻の先に迫ってきている。15分くらい歩いたら着く予定だから案外短い歩きだ。とりあえず着いたら一回休もう。
◇◇◇◇◇
次回に続く
「へーー! マールさんか。素敵な名前だね! 俺はハルト。これからよろしく!」
俺達と目的地が一緒だったこともあり、少なくともアリシアまで同じ旅をすることになった。とは言ってもすぐそこなんだけどもね。
ちなみによつばは、今心身体にあらず状態になってしまっている。そんなにショックならわざわざ旅しに出かけなきゃよかったのにって思う。
......それより気になることはやっぱり荷物など持ち物を何も持ってないマールさんなんだよね。俺はそれとなく荷物状態を聞いてみる。
「......少し話長くなるよ。あれは確か3日前ぐらいの夕方の頃なんだけどね。首都の用事が終わって故郷に帰ろうとしてたら、倒れている人達がいたんだよね」
思いの外話が長かったので、気になったところを要約するとマールさんは首都から故郷に帰る前に例の草原で休んでいた。そしたら何やかんやあって全部失ってしまったと。
一応追ってはみたらしいけど、素早すぎて逃してしまったらしい。
「あの人達、病気とか怪我とか大丈夫だったのかな......」
健気やなぁ......あんな酷い目に遭って尚且つそれが原因で死にかけてたのに、盗賊の心配をする。ぐう聖人やん。
やっぱり見捨てておけない。俺の方から言うのも不思議な気分だけど悪い人でもないだろうし、大丈夫だろう。
「そうだ、アリシアまでじゃなくても、よかったら旅仲間にならない? いい人そうだしいい友人になれそう」
マールは俺のおでこを貫通してるかのようにもっと遠くの景色を見ているようだった。まるで何かに感動してるかのように優しく笑っている。
「フフフッ......本当にこんな僕と友達になってくれるのかい? いいね......これからマールは君達の旅仲間になるよ」
よし、これで決まりだな! そう思った矢先、これに物申す奴が現れた。慌てふきながらこう言っている。
「いやいやお待ちなさい! 何勝手に決めているのですの! 仲間作るって聞いてませんわ!」
なんか知らんがよつばの顔が青ざめていないか? 明らか何かを危惧してるかのように。どうしたんだろう?
「いやいや、どうした? いきなり大声あげて」
マールさんはしきりによつばのことをチラチラと見ている。これは一つでも判断間違えてしまったら不味いやつだ。
「ほ、ほら、旅仲間は多いほうがいいし、友人になった人が酷い目に遭ってるわけで......別に何も変わらないよ」
「な、ならいいんですけども。何も旅仲間とかいう存在ができるの良さそうですし、むしろ私は大歓迎なんですけどね」
ならなにを反対したんだろう? 考えてることが分からん。
◇
「一応予備用として剣はあるけど、盗賊から取り返すまでこれ使う?」
荷物から剣を取り出して渡してみる。まさかこれが役に立つ時がきたのが驚きだ。だってよつばも俺も今後使うことはないだろうと思ってたから。ひとまず荷物を重くしている不良債権がなくなってよかったと捉えるべきかな。
こうして新たな仲間を迎え、目的地のアリシアも目と鼻の先に迫ってきている。15分くらい歩いたら着く予定だから案外短い歩きだ。とりあえず着いたら一回休もう。
◇◇◇◇◇
次回に続く
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