12 / 69
第1章 旅路
1-6 受付が職権濫用してやがる
しおりを挟む
「はぁ? よつば•パレンラトス? ハハハお客様、ご冗談はやめていただきたい。不敬罪になりますよ?」
ギルドに着いたはいいものの、受付の男はまったく受け付けてくれなかった。そりゃあパレンラトス王国の第二王女様が冒険者登録してくるなんて想像だってできないだろうし、当然と言ったらそうか。
「オホホホホ......この国の皆の衆はなっておりませんわ」
「よつばちゃん。流石に偽名を貫き通すのは無理があるよ。いい加減本当の名前を僕にも教えて」
マールは悲しい子を見る目でこんなことを言ったんで、よつばは軽い疑心暗鬼に陥ってしまった。
「えっ......!? 私の名前は偽名......なんですの?」
ていうかさっきからこの男はさっきからよつばを見つめているのが気になる。すると何を思ったのか、いきなり気色悪い笑顔をよつば含む俺達に向け、こんなことを言いはじめた。
「君はそんなに冒険者登録をしてカードが欲しいんだね。なら今ここで服を脱いで君が王女様だと証明したまえ! 仮にも王女様なんなら脱げるよなぁ~! 脱いだら手続きでもなんでもしてやるよ!」
な、なんだと!? やばい真面目に見......いや待て、理性を抑え込むんだハルト! ほらこの男が言ってること支離滅裂じゃないか!
にしても唐突だな!? 完全に性獣の眼をしていやがる。
「女の子に何言ってるの! ていうか昨日の受付の人は親切にしてくれたのに、貴方は最低ね!」
「oh......君も素晴らしい身体をしているな! 最高じゃないか! ちょうどオラは腹が減っていた。女は食べ物だから夜にでもゆっくりと食べるとしようかな! あっ、男には興味ないから帰っていいよ」
ダメだこいつ、早くなんとかしないと......流石に性欲が尽きないハルトでもわかる。コイツは何か格が違うと。とにかくわかることはこのままいくと最悪な展開になりそうなことだ。
今ギルドには男の人一人しか人はいないけど、万が一騒動起こしたりしたら今後確実に悪目立ちしてしまいそうだ。
「オホホホホ......私は何度も言いますが本物ですけど、話を聞かないこの子豚様は不敬罪に処されたいのですね」
よつばの背後にドス黒いオーラが出現している。この子変に権力持ってるから下手したらあの受付不敬罪どころか、最悪処刑されるぞ。いやセクハラを仕掛けてきたのは受付の人だけども。
慌てて俺が両者に割って入ったが、すぐに後悔することとなる。
「オラの邪魔をするなぁ! オラの覇道を邪魔する奴め! どうやらこれから死にたいようだなぁぁぁ!」
「アンタ本当に受付の人か!? ここまできたら正気を疑うぜ!?」
「私の魔法のサビになりたくなければ今すぐどきなさい。私が身の危険を感じてるのにハルトがあの子豚をかばう行動をすれば貴方はいろいろな界隈から怒られますわよ?」
「そーだそーだ!」
完全に板挟み状態で辛いです......こんな思いをするならあの時一人でスローライフしたかった......
「すみません! うちの若い者が大変ご無礼を!」
ほっ、よかったギルド関係者の人なのかは知らんけど、ピリピリムードの中この騒動を止めに来てくれた。
「やっぱり君はクビだ! 今回たまたま私がここにいて、君が犯行をおこなってることが確実に分かったからなぁ! いったい貴様はこれまで何人の女の人を襲ってきてたんだ!」
「ああうるさいよ! もういい、オラは今日付けでこのパワハラ受付辞めてやる! そして夢の女漁りの旅に出かけてやるよ!」
分が悪いのを察したのかこんな捨て台詞を吐いてアイツはギルドを出ていった。
「すみませんうちの者が、いつもあんな感じなんですよ。困ったものです」
「いえいえ......たとえ貴方が介入してこなくても私達がなんとかしてましたわ。あらゆる力を使っても......ね?」
やっぱりよつばは敵に回したらダメなタイプだ。例えばの話、もしも俺がよつばを裏切ったら、よつばは手段を選ばす全力で叩き潰しにいきそうで怖い......
気を取り直していい加減よつばに冒険者登録をさせよう。占い婆さんとかいう人を待たせてしまって申し訳なくなる。
◇◇◇◇◇
次回に続く
ギルドに着いたはいいものの、受付の男はまったく受け付けてくれなかった。そりゃあパレンラトス王国の第二王女様が冒険者登録してくるなんて想像だってできないだろうし、当然と言ったらそうか。
「オホホホホ......この国の皆の衆はなっておりませんわ」
「よつばちゃん。流石に偽名を貫き通すのは無理があるよ。いい加減本当の名前を僕にも教えて」
マールは悲しい子を見る目でこんなことを言ったんで、よつばは軽い疑心暗鬼に陥ってしまった。
「えっ......!? 私の名前は偽名......なんですの?」
ていうかさっきからこの男はさっきからよつばを見つめているのが気になる。すると何を思ったのか、いきなり気色悪い笑顔をよつば含む俺達に向け、こんなことを言いはじめた。
「君はそんなに冒険者登録をしてカードが欲しいんだね。なら今ここで服を脱いで君が王女様だと証明したまえ! 仮にも王女様なんなら脱げるよなぁ~! 脱いだら手続きでもなんでもしてやるよ!」
な、なんだと!? やばい真面目に見......いや待て、理性を抑え込むんだハルト! ほらこの男が言ってること支離滅裂じゃないか!
にしても唐突だな!? 完全に性獣の眼をしていやがる。
「女の子に何言ってるの! ていうか昨日の受付の人は親切にしてくれたのに、貴方は最低ね!」
「oh......君も素晴らしい身体をしているな! 最高じゃないか! ちょうどオラは腹が減っていた。女は食べ物だから夜にでもゆっくりと食べるとしようかな! あっ、男には興味ないから帰っていいよ」
ダメだこいつ、早くなんとかしないと......流石に性欲が尽きないハルトでもわかる。コイツは何か格が違うと。とにかくわかることはこのままいくと最悪な展開になりそうなことだ。
今ギルドには男の人一人しか人はいないけど、万が一騒動起こしたりしたら今後確実に悪目立ちしてしまいそうだ。
「オホホホホ......私は何度も言いますが本物ですけど、話を聞かないこの子豚様は不敬罪に処されたいのですね」
よつばの背後にドス黒いオーラが出現している。この子変に権力持ってるから下手したらあの受付不敬罪どころか、最悪処刑されるぞ。いやセクハラを仕掛けてきたのは受付の人だけども。
慌てて俺が両者に割って入ったが、すぐに後悔することとなる。
「オラの邪魔をするなぁ! オラの覇道を邪魔する奴め! どうやらこれから死にたいようだなぁぁぁ!」
「アンタ本当に受付の人か!? ここまできたら正気を疑うぜ!?」
「私の魔法のサビになりたくなければ今すぐどきなさい。私が身の危険を感じてるのにハルトがあの子豚をかばう行動をすれば貴方はいろいろな界隈から怒られますわよ?」
「そーだそーだ!」
完全に板挟み状態で辛いです......こんな思いをするならあの時一人でスローライフしたかった......
「すみません! うちの若い者が大変ご無礼を!」
ほっ、よかったギルド関係者の人なのかは知らんけど、ピリピリムードの中この騒動を止めに来てくれた。
「やっぱり君はクビだ! 今回たまたま私がここにいて、君が犯行をおこなってることが確実に分かったからなぁ! いったい貴様はこれまで何人の女の人を襲ってきてたんだ!」
「ああうるさいよ! もういい、オラは今日付けでこのパワハラ受付辞めてやる! そして夢の女漁りの旅に出かけてやるよ!」
分が悪いのを察したのかこんな捨て台詞を吐いてアイツはギルドを出ていった。
「すみませんうちの者が、いつもあんな感じなんですよ。困ったものです」
「いえいえ......たとえ貴方が介入してこなくても私達がなんとかしてましたわ。あらゆる力を使っても......ね?」
やっぱりよつばは敵に回したらダメなタイプだ。例えばの話、もしも俺がよつばを裏切ったら、よつばは手段を選ばす全力で叩き潰しにいきそうで怖い......
気を取り直していい加減よつばに冒険者登録をさせよう。占い婆さんとかいう人を待たせてしまって申し訳なくなる。
◇◇◇◇◇
次回に続く
0
あなたにおすすめの小説
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
異世界ランドへようこそ
来栖とむ
ファンタジー
都内から車で1時間半。奥多摩の山中に突如現れた、話題の新名所――「奥多摩異世界ランド」。
中世ヨーロッパ風の街並みと、ダンジョンや魔王城を完全再現した異世界体験型レジャーパークだ。
26歳・無職の佐伯雄一は、ここで“冒険者A”のバイトを始める。
勇者を導くNPC役として、剣を振るい、魔物に襲われ、時にはイベントを盛り上げる毎日。
同僚には、美人なギルド受付のサーミャ、エルフの弓使いフラーラ、ポンコツ騎士メリーナなど、魅力的な“登場人物”が勢ぞろい。
――しかしある日、「魔王が逃げた」という衝撃の知らせが入る。
「体格が似てるから」という理由で、雄一は急遽、魔王役の代役を任されることに。
だが、演技を終えた後、案内された扉の先にあったのは……本物の異世界だった!
経営者は魔族、同僚はガチの魔物。
魔王城で始まる、まさかの「異世界勤務」生活!
やがて魔王の後継問題に巻き込まれ、スタンピードも発生(?)の裏で、フラーラとの恋が動き出す――。
笑えて、トキメいて、ちょっと泣ける。
現代×異世界×職場コメディ、開園!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる