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第1章
異世界転移先はまさかの日本でした
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日本にいる精霊視点です。
◇◇◇◇◇◇
「ここが、最初の異世界任務か......とりあえず俺達も無事に異世界転移出来たな!」
ここに、また私の世界に来た人達がいますね。申し遅れました。私はこの世界を見守っている精霊です。今回は少しだけこの者達が気になったので、こうして見ているわけでございます。
「おい! 諸星隊長! 勝手に異世界の扉に突進するんじゃない! もし帰る事が出来なかったらどうするつもりだったんですかね?」
「くるとくん......いつからこんなにハキハキと物申す事ができるようになったんだろうか? 俺はこの子の変わりように一種の脅威を感じている」
どうやらあの方たちは今、異世界転移の扉を開けて、この世界に来たようです。ちなみに私は人々から姿が見えないようになっています。だからこっそりと見ている事が皆さんに気がつかれないんですよね。
「大丈夫だろ! こんなに慎重にならなくても、どうせ今回は転移者をどうこうするわけじゃないし。なぁまなっち、歌ちゃん、君達からもなんか言ってくれよ」
なるほどなるほど、私の能力で素性を探ってみると、この真ん中にいるチャラ男がリーダー格のようですね。名前は諸星海斗というのかな? その隣に居るのは星野星夜さん? もしかして私の住んでいる日本の出身なのですかね?
この子達は次元の扉の道からして天界から来たらしく、目的はどのような件なのでしょうか? もう少し探ろうかと思います。
「てかさ、お前ら......もしかして観光しに来たわけじゃないだろうな?」
「何言ってるんだい諸星くん」
「この格好を見ても私達が旅行しに行ってると言えるの?」
いやバリバリ観光客となっている気がするのですが? あっ。そんなことを考察している内に、いきなり諸星さんが鼻血をドバドバ出して倒れた。
「隊長が誰かにやられた!? まさかもう襲撃にあうとは......安全だと思っていたけどここは危険だ! 少し移動しよう」
いや多分、十中八九お仲間さんのせいだと思います。真ん中にいるオッパイ大魔神の露出度が犯罪スレスレレベルですし......それに反応したとしか......とりあえず追いかけますか。
◇
「天界から異世界用のお金を配給されていたけど、まさかこんな風に役に立つとはね。たまには役に立つじゃない」
「本当ですね。まなかさん」
この人達がどういう任務を任命されているかは、少し読めないですけど、これだけは分かります。やっぱり半分観光しに来てますよね。ここって確か高級宿だし......
「くるとくんは今日も大変だねーー。一端の介抱担当になってるじゃん。いやーーそれにしても本場はいろんな物があるなーー! アハハ!」
リーダーが倒れた異常事態なのにこの空間は平和そのものだった。副リーダー格の星夜さんはもはや遊びに行こうとしているのを隠してないし、カバンの中にぎっしりとお土産が詰め込んであるし。
胸がデカくない方の女もいろいろ持ってきているがマイペース気味のよう。さっきまで外にお出かけしに行ってとにかく満喫中のようです。
日本に住む精霊としてはもちろん嬉しいのですが......動機が読めないので、もう少しこの人達を様子を探ってみようと思うのでした。
そんなわけで、あの団体の事を考察していたわたしだったのですが、突然、大きな怒声と雄叫びに怯んでしまいます。後ろを振り返ってみると、その声の正体はさっきまで倒れていた諸星さんでした。
「ウォォォォーー! お前らァァァ! なんでそんな観光気分なんだぁぁぁ!? 俺達には暴走した異世界人を止める役割があるだろうがぁぁぁ!」
「あっ......」
みんな一斉に我が帰ったようで、あっ、という驚きの声を上げる。それで今まで見ていた私もようやく状況を理解しました。
◇◇◇◇◇◇◇◇
次回に続く
◇◇◇◇◇◇
「ここが、最初の異世界任務か......とりあえず俺達も無事に異世界転移出来たな!」
ここに、また私の世界に来た人達がいますね。申し遅れました。私はこの世界を見守っている精霊です。今回は少しだけこの者達が気になったので、こうして見ているわけでございます。
「おい! 諸星隊長! 勝手に異世界の扉に突進するんじゃない! もし帰る事が出来なかったらどうするつもりだったんですかね?」
「くるとくん......いつからこんなにハキハキと物申す事ができるようになったんだろうか? 俺はこの子の変わりように一種の脅威を感じている」
どうやらあの方たちは今、異世界転移の扉を開けて、この世界に来たようです。ちなみに私は人々から姿が見えないようになっています。だからこっそりと見ている事が皆さんに気がつかれないんですよね。
「大丈夫だろ! こんなに慎重にならなくても、どうせ今回は転移者をどうこうするわけじゃないし。なぁまなっち、歌ちゃん、君達からもなんか言ってくれよ」
なるほどなるほど、私の能力で素性を探ってみると、この真ん中にいるチャラ男がリーダー格のようですね。名前は諸星海斗というのかな? その隣に居るのは星野星夜さん? もしかして私の住んでいる日本の出身なのですかね?
この子達は次元の扉の道からして天界から来たらしく、目的はどのような件なのでしょうか? もう少し探ろうかと思います。
「てかさ、お前ら......もしかして観光しに来たわけじゃないだろうな?」
「何言ってるんだい諸星くん」
「この格好を見ても私達が旅行しに行ってると言えるの?」
いやバリバリ観光客となっている気がするのですが? あっ。そんなことを考察している内に、いきなり諸星さんが鼻血をドバドバ出して倒れた。
「隊長が誰かにやられた!? まさかもう襲撃にあうとは......安全だと思っていたけどここは危険だ! 少し移動しよう」
いや多分、十中八九お仲間さんのせいだと思います。真ん中にいるオッパイ大魔神の露出度が犯罪スレスレレベルですし......それに反応したとしか......とりあえず追いかけますか。
◇
「天界から異世界用のお金を配給されていたけど、まさかこんな風に役に立つとはね。たまには役に立つじゃない」
「本当ですね。まなかさん」
この人達がどういう任務を任命されているかは、少し読めないですけど、これだけは分かります。やっぱり半分観光しに来てますよね。ここって確か高級宿だし......
「くるとくんは今日も大変だねーー。一端の介抱担当になってるじゃん。いやーーそれにしても本場はいろんな物があるなーー! アハハ!」
リーダーが倒れた異常事態なのにこの空間は平和そのものだった。副リーダー格の星夜さんはもはや遊びに行こうとしているのを隠してないし、カバンの中にぎっしりとお土産が詰め込んであるし。
胸がデカくない方の女もいろいろ持ってきているがマイペース気味のよう。さっきまで外にお出かけしに行ってとにかく満喫中のようです。
日本に住む精霊としてはもちろん嬉しいのですが......動機が読めないので、もう少しこの人達を様子を探ってみようと思うのでした。
そんなわけで、あの団体の事を考察していたわたしだったのですが、突然、大きな怒声と雄叫びに怯んでしまいます。後ろを振り返ってみると、その声の正体はさっきまで倒れていた諸星さんでした。
「ウォォォォーー! お前らァァァ! なんでそんな観光気分なんだぁぁぁ!? 俺達には暴走した異世界人を止める役割があるだろうがぁぁぁ!」
「あっ......」
みんな一斉に我が帰ったようで、あっ、という驚きの声を上げる。それで今まで見ていた私もようやく状況を理解しました。
◇◇◇◇◇◇◇◇
次回に続く
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