双葉莉奈といとこな君と〜僕は重い女の子。彼には懐かれてるのか、性癖がぶっ壊れてるだけなのか分からない

まちゃかり

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安達大樹と双葉莉奈

同人誌を書くとちらつかせたら、大抵いとこは飛び起きる

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 清明、早朝。俺こと安達大樹(あだちたいじゅ)は日課の筋肉ちゃんを鍛えるため、トレーニングに励んでいた。

 朝はまだ筋肉ちゃんは起きていない。それに加えて朝は身体全体が冷えている関係で関節や筋肉ちゃんが硬く、ケガをしやすくなっているのだ。

 なのでトレーニング前には必ずウォーミングアップやストレッチを入念にやっている。

 朝は、軽めの負荷で下半身(スクワット、グッドモーニング)や体幹(クランチ、プッシュアップ)を主にやっている。

 股関節周りも大事なので、ロッキングスクワットを欠かさない。股関節を大きく動かすことで、股関節周りの可動域を広げ、他のトレーニングの効果を高める効果がある。

 トレーニングをしてると時間の流れが早い。あっという間に始業式が始まる時間だ。

 午前七時。双葉莉奈の自宅に乗り込む。俺の家とは数百メートルだから気軽に起こしに行けるのだ。

「おら起きろ莉奈! 遅刻するぞ!」

「うう……もう少しだけ寝かせて~。三十分、いや三時間~……スピ~」

「三十秒以内に起きないと双葉莉奈が主役の総受けハーレム同人誌描くぞ?」

 瞬間、彼女は『はい! 僕、起きたよ~!』と言って飛び起きた。総受けハーレムは嫌らしい。俺も嫌だ。一対一の純愛しか勝たん。

「よろしい」

 ラブコメとかで、可愛らしい幼馴染のヒロインの女の子が、寝坊した主人公を起こすシーンが俺は好きだ。

 いきなりベッドで寝ている身体に飛び込んで、『起きろ~!』って感じの。一度は誰もが夢見ることだろう。

 実際に起きたらいいなとは思うが、そんなシチュエーションは早々起きない。似たような経験は毎日あるのだが。

 俺こと安達大樹が男で、『幼馴染ですらないいとこの女の子』双葉莉奈を毎朝起こしているという。そう、逆である。

 本来、そんなことをする義理も無い、わけではない。義理の内訳は善意50%と恋心48%、下心2%に割り振られている。

 まったく、恋は盲目とはよく言ったものだ。惚れた弱みとも言う。いとこなのに。

 いとこだから、女性としては見てはいけない。毎朝、そう念じて、莉奈に接している。

 俺のいとこは可愛い。父さんの妹の子供が双葉莉奈。銀髪翠眼でスタイル抜群、胸はないけど、とにかく奇跡の子である。

 ああ、神様。このような子を産んでくれてありがとう。

「それより今は学校に行く支度を……」

 気を取り直して莉奈に目を向けると、目の前にゴキブリが居た。

 否、幻である。そんな都合よく黒光り最恐生物がいるわけ……

「あっ、ゴキブリさんだ~。また侵入してきたんだね~」

 彼女からゴキブリという単語が出て現実に戻ってきた。黒光り最恐生物、名前を聞いただけで震えて、慄き、戦慄する。さながら人類の敵である。

 そうか、やっぱりいるのかー。

 気づいた時には莉奈の布団の中に包まっていた。良い匂いがすると同時に、眼前にゴキブリが居るという恐怖。

 まるで天国と地獄ではないか。一歩出たら地獄という現状。天照大神の如く、立てこもって、閉じこもってしまおうか悩んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁ!? 大樹がいきなり布団を奪った! なに、どゆこと?」

 彼女はさらに続けて『まさかお誘いだったりする!?』と勝手に色めきたった。あいにくだが全然違う。

「莉奈……そこにゴキブリが居るんだ。何とかしてくれ……」

「……あ~はい。そうだったね。大樹はゴキブリさんがダメなんだったよね~。そうだよね~」

 呆れた声でそう言うと、莉奈はベットから降りた。大丈夫、彼女ならゴキブリを何とかしてくれる。

 そう信じて、布団の中から応援した。

 野球観戦のノリで。

「かっとばせー莉~奈! 大リーガーの如く投げ飛ばしてくれ!」

 彼女は俺に対して冷ややかな眼差しで見つめている。『また、なにかくだらないことやってるね~』的な感じのことを考えてる表情だ。

「俺は真面目だ。お前、もしかしてまだ自分が死なないと思ってるのか。黒光りモンスターと数多の激戦を繰り広げた俺の経験からみて、お前に足りないものは危機感だ!」

「ゴキブリさんで人はそうそう死なないよ?」



☆あとがきみたいなもの

 新作です。

 作者の性癖がはみだしたり、話の脱線がちょくちょく起きるラブコメですが、頑張りますのでよろしくお願いします。

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