僕の義理兄弟

夜ト

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可愛い双子

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本になっていないラフ画だ、言い逃れが出来ない。
なにより、子供の無邪気な無邪気な笑顔にキラキラ付きだよ。
無理だよね、これ無理だよ隠すの。

「かいちゃいの」
「やりたいっ」

という訳でお絵描き始めますよ、はい。
賢那くんはワンが好きらしい、ワンは正義の警察(獣人)で莉那ちゃんニャンタはか弱いヒロイン(獣人)だ。

「ワンの書き方は大きな丸を描いて丸の中に大きなお目目が二つ有りましたとさぁ、お目目の上の大きな丸の上に小さな雫を二つ作ります」

絵描き歌を適当に考えて一緒に成って歌いながら絵を描いていく。
結構楽しい。



「うわっかわい」
「いいねいいねっ」

ギュッと小さな両手に紙を大切そうに握る、手がクレヨンだらけだがいい笑顔だ、クレヨンだらけの手で目を擦ろうとする賢那くんはワンが好きらし賢那くんと莉那ちゃんを促して手を洗う。

「おねむだね、お手て洗ってお部屋に行こう」
「うーいやっ」
「いやっいやーっ」

駄々をこね始めてしまった二人に童歌を歌いながら手を洗わせる。

「お手てキラキラキラキラお手ての汚れバイバイよバイバイよ」
「バイバイーっ」
「バイよバイよ」

キャッキャしながら今度はここで寝るといい出してしまったので、どのみち柚那ちゃんも寝ているから二人が増えても大丈夫でしょう。

「ねんねよねんね」
「うーねんね」
「そうねんね、ねんね」











「おはようございます、あらら」
「まぁまぁ…可愛らしい事」

んーっなんか、なんか騒がしい。
んんっ、なんだろう。

「んっーっふぁっ」
「まぁまぁ可愛らしい、おはようございます莉音ぼっちゃんま」

うえっ、ぼっちゃんって僕を呼ぶ人は一人しかいないメイド長さんだ。
パチッと今まで覚醒していなかった頭が覚醒する。

「うわっ」
「おはようございます莉音ぼっちゃんま、賢那ぼっちゃんまと莉那お嬢ちゃまに柚那お嬢ちゃままで、ここに要らしたんですね」

んんっと賢那くんと莉那ちゃん柚那ちゃんが起きそうだ、今日も学校があるので二人はもう起きないとならない。

「おはようございます賢那ぼっちゃんま、莉那お嬢ちゃま柚那お嬢ちゃま」
「んんっちゅみぇ」
「はい賢那ぼっちゃんますみれで御座いますよ」



「ここの所が違うだろう」

今井果林23歳リーダーと仁後杏23歳副リーダーが指示を出す、かりんとあんずなんて名前をしているが、れっきとした男性だ。
そもそもこのグループは果物で出来ている、社長の思い付きらしいが、10歳くらいの時…デビューが決まった日は嬉しかったがだんだんこのキラキラネームは痛いと思う今日このごろ。


「最後のみんな遅いな」
「…この歌はハケとデが激しいからね、タイミングずれるとちょっとなぁ」

ふーっと両手両足を柔軟していく、そしてガカッと時計に当り顔をしかめる、そうこの時計、青8プロダクションは所属しているタレント全員が自覚を持つ為に指輪、ネックレスわを常に身に付けさせている、学校や付ける事が出来ない者は指輪とネックレス以外に時計型とストラップとリストバンドとバンドが選べる。 つまり、青8プロダクションの借り物なのだ。

「ゲッ」
「又かよ」

下田胡桃がヒビが入った腕時計を外す、そして
仁後杏が呆れた声をだす。
そう、杏が呆れるのも当然だ、何故なら胡桃が腕時計を割るのは定期的だからだ。

「なんで、毎回ぶつかるんですか」

滝田林檎が胡桃に呆れながらも尋ねる、胡桃はう~んっと首をくねらせる。

「分からん分からん、なんやねんホンマ最近多いんよな」
「なんか憑いてるんじゃない」

釘宮柚子が言い出す、が沼倉菖蒲がにこやかに笑う。

「ハハハッ、まさかぁ胡桃がおっちょこちょいなだけだろうっ」
「ムッおっちょこちょいじゃないよ菖浦こそさっきの振り8個くらい間違ってるし」
「胡桃だってテンポ遅かっただろうっ」

パンパンッと今井果林が手を叩く、このメンバーがそろうと仲がいい為話が逸れたり、喧嘩したりかなりアットホームな中このメンバーを纏めるのが果林だ。


「なら、一番最初の曲団からやり直そう俺、杏、胡桃、ライチがやるから柚子、ライム、檸檬、梓、苺がチエックして……」
「団で大丈夫で夢で何度で・鳥 ・キラ・雪・黎明・リゾ・花・ふるふる・幸せ・僕・ブラック・吸血・虹・風・いっぱい・キス・LO・マス・go・でいくんだよな」
「ん……トークとか入れんの」


「芝居とか入れんの」

俺と雄太が余り企画しないトークと芝居を入れたいと言い出す、まさか雄太も入れたいと思っているとは思わなかった。

「芝居かぁ………もう3年やっていないかぁ」
「やる」
「やるなら台本と練習しないといけないし時間無くないか」

ライチの言っていることは正しい、時間がないまだ曲も上手くいっていないのにやれるはずがない。

「芝居入れたいならみんな考えといて、今は練習しょう、久しぶりに全員でレッスン出来るんだし」
「確かに、梓の言っている通りだなぁ…見学組は宜しく」




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