僕の義理兄弟

夜ト

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18禁

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あーそうなんだよね、18禁なんだよね。
正し皆さん、知っての通り僕が書いた、18禁の小説。
流石に18禁だから、携帯小説で妄想した者を投稿したらまぁ、お陰さまで見事にヒットしてくれて、書籍化されたんだよね。
流石に書籍化させて頂きたいとオファーが来た時は、困った。
幹35歳に恥ずかしながら、言ったんだよ。
デビュー時からの担当編集者だし、携帯小説はお金を頂いていない、普通の趣味だったしね。
ただし、一応調べたよ。
小説家・飛鳥海斗として絵本作家・小鳥遊小鳥として、いっもお世話になっている出版社のアマの方々が活躍するサイトがあるかなぁと。

ほんのりとだが当時、14歳の僕のお話し。

「……うはっぽっ」

携帯を見ながら、変な声が出るのも仕方ないだろう。
僕は趣味でアマスの二次創作をBLという小説に書き起こしている。
勿論、アマスの二次創作ではない、アマスは聖なるものだからなぁ。
いくら僕が腐男子でも、犯してはならない領域、聖地がある。

「嘘だよね」

僕は単なる13人のアイドル同士やらプロデューサー×アイドルやらマネージャー×アイドルやら、ファン×アイドル、弟×兄のアイドルやら、兄のアイドル×弟やら父×子アイドル、獣×獣アイドルやらを書いただけだ。
それが、結構僕の妄想した物を読んでくれているかたがいるなぁ。
とは、うん……思っていたが………思っていたが……。

「どっ、どうしょうーっ」






当時の話アポイント

これは引き続き僕の14歳の時のお話し。

僕は鞄を持ち、駅に向かって走る。
走る、走る、走る、そして目的地に到着して身なりを整える。
僕は一年目のまだ新人小説家と言ってもいいのか、分からないが……小説を書いている。
有り難い事に担当編集の方が付いて下さっている、その人は幹さんと言って僕が応募した小説を一番始めに読んでいただいて、応援して下さった方だ。
その幹さんは、担当編集に成ってくれた。
小説家の担当は結構長く担当してくれるらしく、安心しているが。
今回は危機だーっ、ヤバイ、本当にヤバイんだよ。

「ーっ、〇〇〇の幹さんいらっしゃいますか」
「……申し訳ありません、アポイントは在りますでしょうか」

うっ、どうしょうーっ。
アポイントって連絡をしているかって事だよねっ、僕はさーっと青ざめる。

「えっと、そのっ……僕、幹さんにお伺いしたい事があってっ」



「申し訳ありませんが、アポイントをお持ちではない方は……」
「あのっーっこれーっ」

ハッとして僕は幹さんに貰った初めての名刺を差し出す。
名刺を貰った上に、個人の連絡を貰っている作家は認められたという事らしい。
漫画情報だから、確かなことは分からないが、僕は名刺の伝説を信じている。

「………………お名前をお伺い致します」
「ーっ結城莉音です」
「……………………………5階にお上がりください」

僕は来客用名刺ホルダーを首にぶら下げる、と5階のボタンを押す。
かなりドキッとするが、僕にはやらなければならない事がある。

「……あれっ、君勝手に………来客用カード…誰に用だい」
「あっ、えっとーっ幹さんですーっ」

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