26 / 123
テスト
しおりを挟む「そうなんですね、大変だけど柚那ちゃんが頑張った成果をいっぱいお友達や先生達に伝わるといいね」
「せいかってなにりおちゃん」
賢那ちゃんがキラキラした目で訴えてくる。
すかさず、木村さんが説明してくれてありがたい、そんなこんなんで学園に着く。
「りおにーいってらっしゃい」
「りーちーばいばい」
「りおちゃんもがんばってね」
可愛い三人に見送られて、学園に入る。
テストの時の机は席順になっているから、ゆって後ろから三番目なんだよね。
吉岡さんと和谷くんの前になるんだ。
窓際だし、結構いい場所だよね。
テストが終わったら寝られるしね
「はいっ、おはようございます早速1時限目の国語から配ります、前の人後ろの席に用紙を置いてね、配られたら用紙は裏側に向けて…チャイムが鳴ったらはじめてね、ちゃんと名前を確認して、一度はかならず読み返して、終わったら静かにしていてね………はじめ」
チャイムの音がなり、一斉に書き始める。
シーンと静まる教室はペンの音と紙が捲られる音に紙と腕の摩擦の音しかしない、時々時計の針の音もするが、公立より全く気にならない流石お金持ち学園だ。
「………はーい、そろそろ名前や問題を確認して」
「んっ」
教師の声でハッとなり、とりあえず名前だけは確認して、難しくって飛ばした問題を解く。
教師は寝ている生徒を起こしにかかる、本当に熟睡中らしくぴくりともしない、周りの生徒も少しだけ気付く人がいてピクピク肩が揺れている。
「もーっ」
教師が何か思ったか、耳に息を吹き掛ける。
「ぴひああぁっ」
「「「「「「ぶっ、はははははは」」」」」
寝ていた生徒の声に絶えられなくなったクラスの全員が大爆笑を起こす。
「あー面白かった、1限」
佑美は腹を抱えて涙まで浮かべている、丞は苦笑いをして思い出したのか顔色が悪い。
1限で大笑いをしたクラス全員がそんな笑い声が隣の部屋に届かないはずはなく、昼休みに怒られたんだよね。
「アイツ1限全然ダメだったみたいじゃない、二人はどうだった」
「どうにか、満点はいかないかなぁ」
「そういえば、普通の一般教科はオールだったんだよな」
佑美が思い出したのか言うが、丞は信じられない顔をして僕を凝視している。
「外部入学試験はね」
「明日の音楽のテスト大丈夫なのか…悪目立ちしそうだけど」
点数がいいのばかりだと下手な教科は目立つんだよね。
僕はため息を着く、ピアノはまぁまぁだがバイオリンはダメだろうし、明日は社交ダンスにテーブルマナーに家庭科もあるんだよね。
正直無謀すぎる、賭けに乗るしかない。
「全力投球して打ち破るね」
「全力投球はいいけど」
「破れちゃだめじゃないのかなぁ」
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件
ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。
せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。
クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom ×
(自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。
『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。
(全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390
サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。
同人誌版と同じ表紙に差し替えました。
表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる