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四月一日真緋琉
しおりを挟む「四月一日真緋留です、宜しく莉音様」
「……」
「んーっ、久しぶり……真緋琉……」
真緋琉がニコニコしている、絶対に不味い、確実に不味すぎる。
真緋琉は鬼畜だ、金の亡者だ、真緋琉は元々ピアノの神童と呼ばれていたが、ある理由からピアノを辞めたのだが、ある時僕と会ったんだよね、それからは付きまとって来たんだよなぁ。
「知り合いなのか、莉音君」
「…………あ……はい、一応」
「つれないねぇ莉音、嫌……花菖蒲菖蒲」
うっ、真緋琉には逆らえないんだよね……ピアノを教えてくれたのが真緋琉で色々と助けてくれたのは、真緋琉だしね。
「……はぁーっ、護衛って本当にやるつもりなの」
「当たり前だよ、莉音の為に頑張ったんだから」
「莉音君の気が知れている人なら安心だね」
四月一日真緋琉(わたぬき、まひる)菖蒲のマネージャー権プロデューサーそして作曲家は莉音の護衛である………………今日から。
「莉音、美和子さんの為にCD出さないか、生まれてくる新しい命の芽というタイトルだ」
「……」
「花菖蒲菖蒲の新曲を待っている人々が沢山いるからな……」
真緋琉がニコニコして、楽譜を見せてくる。
楽譜を軽く眺める、うぁいい曲なんだよね。
「真緋琉と連弾なら」
「……」
「どのみち、花菖蒲菖蒲は顔を出さないんだから、二人の連弾ならいいよ、久しぶりにやりたい」
真緋琉は顔を背けて、カタリッと椅子に座り鍵盤を広げる、綺麗なハーモニーが響き渡る。
「……まだ衰えてないじゃない」
「……現役時代からは落ちた……花菖蒲菖蒲の為に作った曲だ、花菖蒲菖蒲が弾かなければ意味がない、要らない曲になる」
ハァーと吐息を付く、鍵盤に触れる。
「…………指が鈍っているぞ」
「……」
「この家に来てからピアノに触れたか」
「一応、瑠依って分かる……本名麗鷲瑠依」
「……あー…瑠依かあの菖蒲大ファンか」
にっこりと笑う、その笑みは笑いを堪えている顔だ。
「……なに」
「嫌……ぶふふふっ、俺がお前の師匠って知ってぶはははっ」
涙を浮かべながらヒハーヒハーと笑いだす真緋琉に呆れた顔をしながら、ピアノを奏でる。
「……ひーふーっ、あー面白い」
「……そんなに、何をしたのあの子」
「……嫌……言わないよ、絶対に怒るからなぁ…で指動いたか」
:*o♪∠※。.:*:・'°☆★*○o。.☆♪
「んー取り合えずは、モシュコフスキーやハノン……あっ月光、エレーゼのために、子犬のワルツとか一通り早め早めにやってみたけど……大丈夫みたいだから、えっと、聞いて」
「おー」
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