運命の番はイケメン美形様です

蔦

「ーっ誰」
「「「キューッ」」」

子白虎ちゃん達が威嚇状態になり、リルク君とクリス様が張った結界に子白虎ちゃん達が頑張って張った結界があるのに、子白虎ちゃん達は威嚇止まらない。

「「「ぐゎーっ」」」

コピークリス様はクリス様が居るのだから必要ないだろうという理由で今は居ないのだ。
居ない時に何かあったら多分又、クリス様のコピーが常に一緒に居る事になる、それは何としても避けたいと僕は強く思っていたら、蔦が僕を護るように囲む。
僕は悲鳴をあげる、誰だって悲鳴をあげるよね。
だって、いきなり生えたんだよ。
何もなくはないが、何もない寝室から、そうベッドの上からにょきにょきと生えたんだよ。
ちょっと違うかなり気持ち悪い。
逃げ出したいが、蔦は広がり部屋を蔦で埋め尽くしてしまう。
勢いが収まらない。

「うやーっキューッギャーキューッ」

声が余りにも怖くって黒豹の声しか出ない。

「「「キューッキューッ」」」

僕の肩と手に乗っていた子白虎達だけは一緒に居るが、蔦のせいで放り投げられた子白虎ちゃん達はコロコロと転がったのは蔦の隙間から見える。

「キューッキューッ」
「奏太様ーっ奏太様どうかなさいましたか、すごい音がしましたが」

半獣人になったり、人に成ったり、黒豹の姿に成ったり不安定な生活を送って行く中で、又多分力を使ってしまったんだろう。
そう気付き、蔦を触ると嬉しそうにうにょうにょする蔦に。

「ギャーッ無理無理無理ひーっ嫌ーっ」

このうにょうにょは足が何本もある雲じゃない方に似ている、あれは名前も言いたくない害虫だ。
はっきり言ってゴキブリの方がマシだ、本当にこの世からいなくなれば良い。
それにそっくりなんだ、何故か粘っているし、ウゲッ、無理、気絶しそうです。

「奏太様ーっ、クリス様を呼んできて下さい」
「おうっ」
「奏太様ーっ奏太様ーっ」

ドンドンと扉を叩き開けようとするがピクリともしない、力を使い扉を溶かす。