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薔薇の輸血パック
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「うっーお腹空いた」
「あー、奏太様は悪食な感じだな」
「うにゅ」
ソルさんがカサカサとポケットからクッキーを出すし、僕に渡す僕は首を傾けている。
「えっと」
「精霊の力を借りたり、聖獣と契約したんだ多分もう本格的に馴染んだろう」
ルナくんが僕の手から一つクッキーを掴み半分に割る。
そして、僕の口に入れる所謂あーんってやつだ。
「んっ、うわっ美味しい」
「良かったな」
「おいちー」
「うん」
ルナくんがにっこりと笑う、僕はあれっと思った、このクッキー爽やかなほんのり甘い味は。
「バラ」
「あたり」
「もしかしたら、薔薇が混じっていたら飲めるんじゃないか」
ふわふわと空中に浮かぶ輸血パックが僕の目の前に止まる。
「えっと」
「ありゅ」
「バラのエキスが混じっている輸血パックだ、これを好んで飲むのは余り居ないが、飲む人はかなり大量に飲むから廃盤にならないんだ」
僕は良い香りにクンクンと匂いを嗅ぐ、そして輸血パックに口を付ける。
「うわっ、美味しい」
パタパタと尻尾が振られるのが分かる。
ルナくんは満足そうに頷く。
「おっ、良い感じだな」
ガラガラッと何かが落ちる音に振り向くと、リルク君が驚愕な目を向けて、キーッとソルさんを睨み付ける。
「今日人間の時の飲み物と輸血パックも飲ませたと聞きましたが、本当に受け付けられたのですね、あれだけ受け入れられなかったのに」
ぎゅっと拳を握るリルク君に申し訳なく思うも、そう言えば水も今まで飲めなかったと思い出す。
「ごめんねリルク君」
「奏太様が悪いわけではありません、配慮不十分だったのが悪いんです」
「あー、奏太様は悪食な感じだな」
「うにゅ」
ソルさんがカサカサとポケットからクッキーを出すし、僕に渡す僕は首を傾けている。
「えっと」
「精霊の力を借りたり、聖獣と契約したんだ多分もう本格的に馴染んだろう」
ルナくんが僕の手から一つクッキーを掴み半分に割る。
そして、僕の口に入れる所謂あーんってやつだ。
「んっ、うわっ美味しい」
「良かったな」
「おいちー」
「うん」
ルナくんがにっこりと笑う、僕はあれっと思った、このクッキー爽やかなほんのり甘い味は。
「バラ」
「あたり」
「もしかしたら、薔薇が混じっていたら飲めるんじゃないか」
ふわふわと空中に浮かぶ輸血パックが僕の目の前に止まる。
「えっと」
「ありゅ」
「バラのエキスが混じっている輸血パックだ、これを好んで飲むのは余り居ないが、飲む人はかなり大量に飲むから廃盤にならないんだ」
僕は良い香りにクンクンと匂いを嗅ぐ、そして輸血パックに口を付ける。
「うわっ、美味しい」
パタパタと尻尾が振られるのが分かる。
ルナくんは満足そうに頷く。
「おっ、良い感じだな」
ガラガラッと何かが落ちる音に振り向くと、リルク君が驚愕な目を向けて、キーッとソルさんを睨み付ける。
「今日人間の時の飲み物と輸血パックも飲ませたと聞きましたが、本当に受け付けられたのですね、あれだけ受け入れられなかったのに」
ぎゅっと拳を握るリルク君に申し訳なく思うも、そう言えば水も今まで飲めなかったと思い出す。
「ごめんねリルク君」
「奏太様が悪いわけではありません、配慮不十分だったのが悪いんです」
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