運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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クオンと荷物

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「種の中で外の様子が分かったんですか、興味深いお話ですね」
「あっ、えっと」
「クオンと申します番様、神獣様もう少しお話を聞いても宜しいですか」

クリス様と一緒にいた人が一人でここに来る何て、なんでだろう。

『嫌、なの』
「神獣様お願いがいしますっと言いたいですが仕方ないですね、奏太様此方を返却させて頂きますね」
「ーっこれっ」

僕は僕の荷物に飛び付く、クリス様やリルク君には話をそらされて僕の答えに答えてくれなかったけれど、多分クリス様はこの荷物を僕に渡したくなかったんだろう。

「はい、人の時の荷物です」
「ありがとうございます、スマホ電源入るかなぁ、あっ隠しておきますね」
「・・・そうしてくださると有難いです、良く分かりましたね」

クオンさんは驚いた風に僕を見て言う。

「はい、何となくリルク君やクリス様の態度で」
「素晴らしい事です、クリスは貴殿に夢中な感じでしたから、これを返したくない気持ちも分かりますけれど」

僕は首を傾ける。

「スマホで連絡を取り人に接触しょうと、考えましたね」
「ーっ」

僕は両親や弟はどうでもいいけれど、唯一気になるのは親友と親友の家族。
会いたい、死ぬ事も老いる事もないのなら、今しかない。
所詮は友達だ、いずれ時の流れに抗えず、忘れてしまうだろう。
だから、最後に最後くらいは会いたい。

「吸血鬼の身体に成った人間は全員が誰かしらに会いたいと思ってしまう」
「ーっ親友に会いたいです」
「結論から言うとまだ、会う事は出来ません」

きっぱり断言する、やっぱり会う事は出来ないんだ。
あれっ、まだって言った、この人まだって言ったよね。

「まだって」
「クリスが落ち着き、奏太様が神獣、聖獣、精霊を完璧に制御出来、吸血鬼として完璧に変化がコントロール出来たら、私の名に掛けて誓います、奏太様に必ず会わせます」
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