異世界ギルドで業務効率化 ―残業なし、年間休日130日、有給消化率100%の職場です―

のちのちザウルス

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お前のトイレは大通りなのか 4

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『来期の行政改革ギルドの活動指針について』

「はいアウト」
「何がアウトなのよおおおおおおおお!!!!アタシの化粧がアウトなのおおおおおおおおおおおおお!!!?!?」
「ぎゃああああああ!!!!」



「で、ザザ君。結局何がアウトだったのかな」

翌週。行政改革ギルドでは、今後のギルドの活動方針を決定する会議が開かれていた。のであるが。

「話すとめっちゃ長くなるんで簡単に。まず、いくら定型業務がないからといって、今頃活動指針を決めてるんじゃ論外です。年間の予算ってどうやって決めてるんですか。『今期これだけ活動したから、来期も大体同じで良いかな!』とかやってないですよね?嘆願書の意見があれだけあるんだから、じゃあ来期の何月には何々をしよう、何月にはあれこれしようとか普通考えるはずなんですよ。じゃないと、予算もへったくれもありませんから。まして、基本的な活動資金が税収頼りなのに、収益でいくらか見込みもせずに行動しようなんてとんだうんち野郎です。
 ということで、今からだと死ぬほど遅いですがやらないよりマシです。単なる行政改革ギルドの活動指針ではなく、年間の活動計画、ひいては来年以降の活動計画もざっくり立てましょう」
「カイリキさん、死んでいる場合じゃなくってよ」

お嬢が慰めるも、既に1人は虫の息。かといって会議をしないわけにもいくまい。

「今回の会議も30分でいきましょう。終わらない可能性が多分にありますが、とりあえず叩き台くらいにはしなければなりません。今回は俺が司会やるので、お嬢さんに書記をやってもらいます」
「構わないわ」
「では早速いきましょう。まず、これまでに届いた嘆願書のデータ集計を行いました。特に要望の多かったものが、道路の修繕工事、高速通信網の整備、そして昨年の大型台風によって川の氾濫被害を受けた地域の堤防増強です。公園や、公園のモニュメントをどうするか、なんて話は出てきていません」
「「「え?」」」
「モニュメントは、俺が配属された初日の会議の内容でしたね。一体いつの嘆願書を読んでいたのかは知りませんが、時代は刻一刻と移り変わっています。今市民が欲しているのは、主にインフラ整備ということです」
「「「そ、そうなんだ……」」」

行政あるある。行政が行う事業と、市民が欲しているものは乖離かいりしている。
行政だって忙しく、かといってすぐに今望まれているものを提供することはできないのだ。

「他にも色々意見はありますが、今期はこれらを主軸にやるのはどうかと考えています」
「あら、でも公園作りだって大事よ?市民のウケが良いから、すぐ税収になるんだから」

答えたのはマカオ。彼女は公園作りを多くこなしており、その辺りのノウハウを持っている。行政改革ギルドの金銭的不安を解消するためにも、公園の作成をすべきだと提案したのだ。

「勿論理由あってのことです。せっかくですのでプレゼンさせていただきましょう。上の人間を説得するのも、下の人間の仕事ですから」
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