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ようこそ魔法学校へ 3
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新設する魔法学校の目的として『すべての生徒が主属性以外の属性魔法を使いこなし、社会に寄与するための新しい手法を確立する』というものがある。要するに、“お前は色んな種類の魔法が使えるようになるぞ”“今使ってる魔法以外の人生の選択肢を選べるようになるぞ”ということを言っているわけだ。
おさらいになるが、この異世界における魔法は6種類+2種類だ。火・水・風・土・光・闇、上位の時・空間属性が存在している。基本的には1人1つの属性を持っており、生涯それ以外の属性魔法は習得できないとされていた。しかしながら、ザザの日頃の特訓の成果もとい行政改革ギルドの発表により他属性の魔法を会得できることが判明し、その情報自体は世間に公表されている。しかし、他属性の魔法を扱うための手法は秘密裏にされており、各国はその手法を知らないのが現状だ。ザザ曰く、他属性の魔法はメインで使用する魔法よりは数段性能が落ちるが、長く使い続けることで練度が増し、メインの属性と大差なく使えるようになるとのこと。
「とりあえず、入学にあたっては国内の人材をメインにしよう。他国の人を受け入れるのはやぶさかでないけど、今はまだ独占事業でやらせてもらうのがいいよね。闇魔法で守秘義務契約でも結んで、数年の間は秘密を漏らしたら呪い殺されるようにするか」
何やら物騒なことを言っているが、ザザは勿論、大日本帝国にとっても他属性の魔法の使い方は機密事項だ。他国にアドバンテージを作るためにも、もうしばらくは大日本帝国内だけでの話にしておきたい。これまで他属性の魔法は使えないという常識が世界に溢れていたし、先刻の国営放送で周知した“魔法学校を作る、別の属性魔法が使える”という情報だけでは、魔法の使い方を発見してザザ程の魔法練度になる、ということはないだろう。
さて、目下の問題は肝心の授業の方法であるのだが、これが中々決まらない。万人向けに教えるのか、より専門的な人たちであるスペシャル向けに教えるのか。
「うーむ、コースを分けてもいいな。全員色んな属性が使えるようになるに越したことはないけど、人によっては2属性使えれば満足ってパターンもあるし」
ザザは2属性コース、3属性コース、4属性コースとメモしていく。業務改善提案は死ぬほどやってきたが、授業の内容を考えるなんて生まれて初めてだ。それなりに知見のある人物にカリキュラム作成を依頼するのが一番なのだろうが、この世界においてザザ以外に複数の魔法を使える人物はいない。ザザ自身が一生懸命考えるしか――。
「――いや、いるな」
「それで僕らを呼び付けたってわけか」
「いかにもです」
会議室。そこには、いつもの行政改革ギルドメンバーが集結していた。というより、ザザの一声によって集められているわけだが。彼ら行政改革ギルドメンバーは、1年に亘る訓練の末に他属性の魔法を習得していた。ザザに次ぐ他属性の使い手(ということにされている)であり、今回の質問をするのにもってこいの相手である。
「俺のメインは火魔法です。火魔法を使う上では多少の心得がありますが、それ以外の魔法についてはかじった程度の知識しかなくて……正直人に教えられるってレベルにあるとは思わないんです」
「素直な子は好きよ、ザザちゃん。多少のノウハウくらいなら教えてあげるわ」
「ありがとうございます。やっぱり、自分の属性以外のことって基本的には全然知らないじゃないですか。ですから、基礎魔術学って名前で共通科目として勉強させないとまずいかなって思ったんです。皆さんの話を元に、それぞれの属性魔法の学んでおくべき基礎をカリキュラムに入れたいと思います」
「って言っても、僕たちだって魔法工学の専門じゃないよ?」
「ある程度内容を補完したら、それを魔法工学の専門家に依頼して片っ端から修正してもらいます。最初っからお願いしてもいいですが、彼らも授業を行っている人間ではありませんし、ベースのたたき台があった方がいいでしょう」
「いいわよ。それなら私から説明しようかしら。私の魔法の注意点は――」
おさらいになるが、この異世界における魔法は6種類+2種類だ。火・水・風・土・光・闇、上位の時・空間属性が存在している。基本的には1人1つの属性を持っており、生涯それ以外の属性魔法は習得できないとされていた。しかしながら、ザザの日頃の特訓の成果もとい行政改革ギルドの発表により他属性の魔法を会得できることが判明し、その情報自体は世間に公表されている。しかし、他属性の魔法を扱うための手法は秘密裏にされており、各国はその手法を知らないのが現状だ。ザザ曰く、他属性の魔法はメインで使用する魔法よりは数段性能が落ちるが、長く使い続けることで練度が増し、メインの属性と大差なく使えるようになるとのこと。
「とりあえず、入学にあたっては国内の人材をメインにしよう。他国の人を受け入れるのはやぶさかでないけど、今はまだ独占事業でやらせてもらうのがいいよね。闇魔法で守秘義務契約でも結んで、数年の間は秘密を漏らしたら呪い殺されるようにするか」
何やら物騒なことを言っているが、ザザは勿論、大日本帝国にとっても他属性の魔法の使い方は機密事項だ。他国にアドバンテージを作るためにも、もうしばらくは大日本帝国内だけでの話にしておきたい。これまで他属性の魔法は使えないという常識が世界に溢れていたし、先刻の国営放送で周知した“魔法学校を作る、別の属性魔法が使える”という情報だけでは、魔法の使い方を発見してザザ程の魔法練度になる、ということはないだろう。
さて、目下の問題は肝心の授業の方法であるのだが、これが中々決まらない。万人向けに教えるのか、より専門的な人たちであるスペシャル向けに教えるのか。
「うーむ、コースを分けてもいいな。全員色んな属性が使えるようになるに越したことはないけど、人によっては2属性使えれば満足ってパターンもあるし」
ザザは2属性コース、3属性コース、4属性コースとメモしていく。業務改善提案は死ぬほどやってきたが、授業の内容を考えるなんて生まれて初めてだ。それなりに知見のある人物にカリキュラム作成を依頼するのが一番なのだろうが、この世界においてザザ以外に複数の魔法を使える人物はいない。ザザ自身が一生懸命考えるしか――。
「――いや、いるな」
「それで僕らを呼び付けたってわけか」
「いかにもです」
会議室。そこには、いつもの行政改革ギルドメンバーが集結していた。というより、ザザの一声によって集められているわけだが。彼ら行政改革ギルドメンバーは、1年に亘る訓練の末に他属性の魔法を習得していた。ザザに次ぐ他属性の使い手(ということにされている)であり、今回の質問をするのにもってこいの相手である。
「俺のメインは火魔法です。火魔法を使う上では多少の心得がありますが、それ以外の魔法についてはかじった程度の知識しかなくて……正直人に教えられるってレベルにあるとは思わないんです」
「素直な子は好きよ、ザザちゃん。多少のノウハウくらいなら教えてあげるわ」
「ありがとうございます。やっぱり、自分の属性以外のことって基本的には全然知らないじゃないですか。ですから、基礎魔術学って名前で共通科目として勉強させないとまずいかなって思ったんです。皆さんの話を元に、それぞれの属性魔法の学んでおくべき基礎をカリキュラムに入れたいと思います」
「って言っても、僕たちだって魔法工学の専門じゃないよ?」
「ある程度内容を補完したら、それを魔法工学の専門家に依頼して片っ端から修正してもらいます。最初っからお願いしてもいいですが、彼らも授業を行っている人間ではありませんし、ベースのたたき台があった方がいいでしょう」
「いいわよ。それなら私から説明しようかしら。私の魔法の注意点は――」
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