メスオーガの進化先は美少女でした。

しゆ

文字の大きさ
26 / 97

オレ姉さんとの出会い

しおりを挟む
「何か良さそうな依頼があったら受けてみますね」


受付嬢のお姉さんにアタシはそう言うと、宿屋と服屋、と言うか、武具屋を紹介してもらい、まずは宿に向かうことにした。


宿屋の名前は若芽亭と言って、一泊銀貨3枚、朝食付きと、中々にリーズナブルだった。とりあえず、三泊予約して、それからは紹介された武具屋へ。ナツコさんとマーニャは宿で留守番してるってさ。


武具屋に入ると、店内は所狭しと、様々な防具や武器が陳列されていた。店番らしきおっちゃんと、お客らしい女性がいる。


女性はアタシより頭ひとつ大きいくらいだけど、骨格ががっしりした感じで太くもないけど細くもない。お胸は普通にあるな……もしかして、ドワーフなのかも?


とりま、それどころじゃないや。アタシは自分の目的を果たさなきゃ。


欲しいものは、服と防具一式。なにしろ、ウサ皮のブラとパンツに足袋、あとは熊皮ポンチョだけなんですよ、アタシの装備。


山ならいいけど町中でこの格好、ポンチョでごまかしてるけど、まだ痴女に見られてしまう。


焦げ茶色に黄色や黒の装飾が入ったシャツとキュロット、ソックスが結構良いな。これにカーキ色のブーツとすね当て、小手、ゴーグル付きの皮帽子のセットを組み合わせて。


「アンタ、なかなか良いチョイスするね」


ドワーフ?のお姉さんが声を掛けてきた。


「そう? このデザイン、結構好きかな~って」

「それさ、委託販売してて、作ったのオレなんだよ」


まさかの制作者でオレ姉さんキタ!


アタシはお店で選んだ装備を購入。全部で金貨1枚と大銀貨1枚。ソックスの替えと肌着、木綿のブラ、パンツそれぞれ3枚セットも追加してる。

本当は、胸当て、ベルト、腰鎧と短剣、鉈、槍も見たかった。体に合う商品がなかったのでこれ以上あそこで揃えるのは諦めたんだけど、そしたら、声をかけてくれたオレ姉さん(やっぱりドワーフだった)が話があると言う。



アタシはドワーフ姉さんに案内されて、喫茶店らしきお店に連れられて来た。


「商品買ってくれたお礼に、ここは奢るよ。ここはソーダ水とシナモンクッキーが旨いんだ」


炭酸あるの?!シナモンあるの?!

アタシは遠慮なくご馳走になることに!


クァアアー!久々のシュワシュワ爽快感!しかも、程好い甘さ!シナモンクッキーも美味しい!


「これ、ソーダ水とシナモンって、どこでも手に入るのかな?」
「気に入ったか?ソーダ水はドワーフ郷の名産だな。シナモンは露店でも売ってるけど、魔獣の森で手に入るみたいだね」


マジか!後で色々お店見なきゃ!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

処理中です...