メスオーガの進化先は美少女でした。

しゆ

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野盗討伐

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アタシが立ち止まって彼らを見ていたら、男達の一部がアタシに気がついたようだ。


まあ、街道上だし特に隠れていないしねえ。


アタシに気がついた男がこっちを指差しながら何か話しあってる。すると、3人がこちらに走り出してきた。


「あれって、盗賊なのかな?」

「そうかもねえ。なんか装備もバラバラだし、人相も悪いし。調べてみたらいいじゃない」


そうだ、全知検索があった!


アタシが早速スキルを使うと、彼らは「ランテルム街道の盗賊」と出た。ならば手加減は無用だね。


アタシは影空間から燕宿を取り出すと、回すように打ちすえる。ぶっ飛んだ彼らはあっさり気絶した。


続いて、影異相転移で影空間から木の上に誰が居るのか見てみる。


3D線画の世界を上に昇ると、そこにいたのは、耳の尖った小柄な女性……エルフ!?


アタシにも攻撃されると嫌なので、ちょっと挨拶してみるか。


樹上で弓を構えるエルフを刺激しないよう、幹の反対側の枝に着地するよう、現界に出て。


「こんにちは、エルフさん」

両手を上げて敵意が無いことを示しながらのアタシの突然の出現に、当然ビクリとして、エルフがこちらに向く。あ、弓こっちに向けないで~!


「誰だい?」


涼やかな声のエルフだ。声だけだと男性にも思えるけど、一応、細やかながら胸があるみたいだから、女性かな?


大丈夫、アタシ絶壁だから。下には下が居るよ、エルフさん。


「アタシはペネロッテ。ランテルムに行く旅の途中だったんだけど……この状況、何?」

「ボクもランテルムに行く途中立ったけど。野盗の群れに襲われてね。数が多いので、樹上から攻撃してたところさ。君もここまで良く登れたね」

「ちょっと特技があるからね~。アタシもアイツら倒すお手伝いして良い?」

「もちろんさ。ああ、ボクはスーリヤ。宜しくね」


アタシは影空間からナツコさんとマーニャ、黒騎士を呼び出す。


「ナツコさん、マーニャ、アイツら倒しちゃおう。黒騎士は下で暴れまわって」


2m近い白黒ストライプ模様の空魚、ナツコさんと、オレンジを基調に極彩飾のメッシュが入った極楽鳥のマーニャ、真っ黒で2m以上の巨体の黒騎士。


皆の出現にスーリヤは驚いた表情をちょっとしたけど、そのままクールに弓を射続ける。


ナツコさんの水の槍、マーニャの炎、黒騎士と下に降りたアタシの槍で、あっという間に野盗は殲滅。リーダーらしき男だけ生かしておいた。


アジトがあると思うから、吐いて貰おう。

沢山の野盗の死体と、最初にアタシが気絶させた3人を影空間にしまうと、アタシ達は野盗リーダーにアジトまで案内させるのであった。
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