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第11話 とある魔王の悩み事⑥
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結局のところ街づくりに関しては予定通り進むことになった。
吾輩が決めた事柄は何一つない街づくり。
なのに最終責任者は吾輩という無慈悲さ。
人間達も中間管理職の立場は肩身が狭いと訊いたことがあるが、吾輩も似たようなものであるな。
魔王が中間管理職なのかは気にしたら負けだと思うが。
とにもかくにも街づくりが始まって早くも一週間が過ぎようとしていた。
現場指示の責任者は牛魔王が率先して行っており、計画の立案を吸血鬼(真祖)が行っている訳で。
はっきり言おう。
吾輩、何もすることがないのだ。
なので、視察という名目で城の裏手に赴いてみた。
頭には黒猫を乗せて。
あれだな。最近は黒猫から発する謎の力に慣れてきたのか少しピリピリする程度でこれが意外に気持ち良かったりする。
だが吾輩の角で爪とぎを行うのは止めてくれぬか? ガリガリと削られる音がするのは心臓に悪いのだ。
「に、してもだ。この状況は一体どういうことなのだ?」
「あ、魔王様。いらっしゃっていたのですね。
ですが何か問題がありますでしょうか?」
牛魔王よ。これでも吾輩は一週間前にも一度この場所を見ているのだが?
その時は吸血鬼が会議で漏らしていた通り、数種類の野菜等の作物や麦、各種薬草等が育つ畑が広がっていたさ。
吾輩の知らぬところでという問題は置いておいてな。
だが、その時はそれだけだったのだ。
それが今の現状はどうだ?
目の前にある我が居城と開拓中の街(予定地)との間に横切る深い堀とその中を流れる河川。
そして堀の上に架けられた見事な出来の跳ね橋。
え、ちょっと待って。
こんなの一週間前にはなかったよな?
「この堀と下に流れる河川は何時出来たのだ?」
「四日前ですね」
「では、この橋は? これ跳ね橋だよな?」
「この橋は一昨日出来たばかりですね。
魔王様のおっしゃる通り、跳ね橋になります。
無いとは思いますが、人間達に魔王城を落とされた時を考えて跳ね橋を街側から跳ね上げる事で街への進行を防ぐ予定になっています」
言っている意味は分かるが、普通逆だよな。
街を占拠された時に城側から跳ね橋を跳ね上げて城を守るのが吾輩の知る運用方法なのだが。
人間達の領土⇒死の大地⇒樹海⇒魔王城⇒魔物の街(予定)な訳だからあながち間違ってもいないがな。
と、いうかだ。
「一週間でこの状況を作り上げたというのか?
いや、それはさすがにないだろう? 普通に考えて数ヶ月はかかる規模だと思うのだが」
「それはですね、魔王様。
穴掘族とダークドワーフを中心に魔物達が頑張った結果ですよ」
何という匠の技術……
暇を持て余していた魔物達は今回の街づくりを率先して行っているとのことで。
どうせなら作れるものは作ってしまおうという魂胆の様だった。
元々魔王城周辺には水場がなかった。
だったら水場がある場所から水を引いてくればいいのではないか、と穴掘族が総出で西にある巨大な湖から水路を掘り続けた結果。
河川と言っても通じるレベルの代物が出来てしまったと。
もちろん街の防衛の為に城との間の河川の深さは橋を使わないと渡れないように深く、広くなっていた。
どれだけ暇だったんだ、これは。そしてやる気に満ち溢れすぎだと思う。
ちなみに余談だが。
元々魔王城周辺に水場がなかった理由についてだが、城内に上下水道が整備されていたからに他ならない。
この作業も穴掘族が地下水路を作り整備した結果だったのだが。
もちろん下水側には魔界産のスライムをたくさん配置しているぞ。
「この跳ね橋もオリハルコンと魔界にある最硬度な石を混ぜ合わせた逸品となっていて、彼の竜王の一撃を受けても耐えれる設計になっているんですよ」
「今なんて言った?」
どんな兵器を作ろうとしているのかと聞きたい。
竜王の一撃って魔王城ですら耐えられない破壊力を持っているはずなのだが。
「いやぁ、ダークドワーフの爺さん達に相談したところ意気揚々と止める間もなく。
気づいたらこんなことになっていたんですよね。あっはっは。
しかも聞いてくださいよ魔王様」
「お前、これ以上何かあると申すのか」
「あると申すのですよ。
この跳ね橋の仕掛けなんですけども、魔界でもめったに採掘されないレアメタルを使用した魔導具を使っているそうで。
魔王城に何かあった場合、自動で跳ね橋を跳ね上げる機能を持っているそうなんですよ。
魔王様、試しに試してみます?」
「何から突っ込めばいいか分からないのだが。
というか試すって何か? 魔王城をどうしろというのだ?」
駄目だこの牛魔王。
テンションが上がりすぎて自分でも何を言っているか分かってないぞコイツ。
「まぁ、いい。少しどころじゃない過剰な出来栄えだが完成した代物にケチはつけまいよ」
これ以上聞くと吾輩倒れてしまう気がする。
「ちなみにここにあった畑は何処にやったのだ?」
「ああ、それなら土壌ごと開拓予定地に移していますよ。
水田も出来たので稲作も可能になりました」
「そ、そうか……。
まさかとは思うが、既に街も出来上がってる訳じゃないよな?」
この調子だ。街が出来ていてもおかしくない。
それよりも既に魔物達が魔界から移住してきて住んでいますと言われても吾輩驚かないぞ。
「あはは。それはさすがにないですよ。
ほら。まだほとんど何もないでしょ?」
「ああ、そうだな。
確かに何もないな――樹海含めて」
牛魔王に案内されて跳ね橋を渡った吾輩が見た光景。
確かに手前には一週間前に見た畑が移されていた。規模が数倍になっているのは置いておいて。
そして、その先。
そこは見渡す限り何もない平野。
いや、微かに樹海らしき場所は見える。
見えはするが、十キロメートルは先に見えるのは気のせいだろうか。
吾輩これでも眼はいい方だから間違いではないと思う。
一週間前には少し歩けば樹海が生い茂っていたと思うのだが……。
何をどうしたらこの状況が出来上がるのだ?
いや、そんなまさか……な。
「はっはっは。魔王様の想像通りかと。
そうです。これも主に穴掘族の成果になります。
いやあ、木々の伐採と土壌の均しがこんなに早く終わるとは思いませんでしたね」
本当に思いませんでしたね。
穴掘族侮りがたし。
ふと気づけば至る所で地面の穴から顔を出して吾輩に手を振っているな。
「ちなみに伐採した木々は各種建物を建てる際に使用予定です。
既に加工は小鬼族や鬼人族達が行っております。
魔素が充実している樹海の木々は衝撃に強く、且つ燃えにくいので建物に適している様ですよ」
「ああ、もういい。
この調子だ。きっと一週間後には街が出来ているのであろう?
牛魔王よ、このまま現場指揮を続けてくれ。
吾輩はもう戻る」
疲れた。
吾輩の予想はさ? 徐々に開拓して街が出来上がるまでに最低でも1年はかかると思っていた訳で。
こんな予想の斜め上を殲滅兵器が音速で通り過ぎる様な現実知りたくなかった。
いつの間にか吾輩の頭に乗った黒猫も寝てるし。
うん。帰ろう。帰ってスライムと戯れるとしよう。
「あれ、何処に行くんですか魔王様。
丁度いいですから挨拶していった方がいいと思うのですけど」
「はぁ……丁度いいとは何を言っているの……だ」
城へ戻る為に踵を返した吾輩だったが、牛魔王の言葉に顔だけ振り返って見たそこには――
「やあ、坊。
久しぶりに会ったと思ったら君、ずいぶんと老けたね」
「あ、はははははは…………。
ど、何方様でしょうか? 誰かと間違えてませんかね?」
逃げたい。
一目散にここから逃げ出したい。
「薄情だなあ君は。
これでも坊がこんなに小さかった頃にオムツを変えて上げたこともあるというのに忘れてしまったのかい?」
「嘘です。お願い。勘弁して」
はい。今一番会いたくなかった人物がいました。
四天王である吸血鬼(真祖)の兄であり、魔界で名高い最強種の一人。
吸血鬼(兄)がいらっしゃってました。
そりゃこの場所の管理者をやる予定だから何時来てもおかしくないけどさあ。
今ここで会いたくなかったよ本当に。
牛魔王……お前知ってて吾輩をここまで案内しただろ?
おい、顔を背けるな。
「魔王様申し訳ありませんが、魔物達に指示がありますので私はこれで。では!!」
あ、逃げやがった!!!
「あっちに小さいけれど休憩所があるからさ。
ほら、久しぶりに一緒にお茶でもしようじゃないか」
「あ、ほら吾輩も仕事が……」
「ないよね?」
「はい……」
誰か。
タスケテ。
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★第11話 登場人物★
魔王 …… 魔物って物づくりに適している種族だよな。としみじみに思ったこの頃。
牛魔王 …… 街づくりの現場指揮代表。やる気溢れる魔物達に感化されてテンションがおかしくなっているが自分では気づいてなかったりする。
穴掘族 …… 掘れるのは落とし穴だけじゃない! 水路なんて朝飯前。河川すらも作っちゃう。地下水路なんて遊び心を入れたら迷宮になってしまったのは魔王様には内緒な事実。
ダークドワーフ …… 跳ね橋の次は街を包む外壁を作る予定。どんな素材で作ろうかワクワクしてる。
吸血鬼(兄) …… 噂の吸血鬼のお兄さん。最強種の一人。年齢は本人ですら分からないという事実。
吾輩が決めた事柄は何一つない街づくり。
なのに最終責任者は吾輩という無慈悲さ。
人間達も中間管理職の立場は肩身が狭いと訊いたことがあるが、吾輩も似たようなものであるな。
魔王が中間管理職なのかは気にしたら負けだと思うが。
とにもかくにも街づくりが始まって早くも一週間が過ぎようとしていた。
現場指示の責任者は牛魔王が率先して行っており、計画の立案を吸血鬼(真祖)が行っている訳で。
はっきり言おう。
吾輩、何もすることがないのだ。
なので、視察という名目で城の裏手に赴いてみた。
頭には黒猫を乗せて。
あれだな。最近は黒猫から発する謎の力に慣れてきたのか少しピリピリする程度でこれが意外に気持ち良かったりする。
だが吾輩の角で爪とぎを行うのは止めてくれぬか? ガリガリと削られる音がするのは心臓に悪いのだ。
「に、してもだ。この状況は一体どういうことなのだ?」
「あ、魔王様。いらっしゃっていたのですね。
ですが何か問題がありますでしょうか?」
牛魔王よ。これでも吾輩は一週間前にも一度この場所を見ているのだが?
その時は吸血鬼が会議で漏らしていた通り、数種類の野菜等の作物や麦、各種薬草等が育つ畑が広がっていたさ。
吾輩の知らぬところでという問題は置いておいてな。
だが、その時はそれだけだったのだ。
それが今の現状はどうだ?
目の前にある我が居城と開拓中の街(予定地)との間に横切る深い堀とその中を流れる河川。
そして堀の上に架けられた見事な出来の跳ね橋。
え、ちょっと待って。
こんなの一週間前にはなかったよな?
「この堀と下に流れる河川は何時出来たのだ?」
「四日前ですね」
「では、この橋は? これ跳ね橋だよな?」
「この橋は一昨日出来たばかりですね。
魔王様のおっしゃる通り、跳ね橋になります。
無いとは思いますが、人間達に魔王城を落とされた時を考えて跳ね橋を街側から跳ね上げる事で街への進行を防ぐ予定になっています」
言っている意味は分かるが、普通逆だよな。
街を占拠された時に城側から跳ね橋を跳ね上げて城を守るのが吾輩の知る運用方法なのだが。
人間達の領土⇒死の大地⇒樹海⇒魔王城⇒魔物の街(予定)な訳だからあながち間違ってもいないがな。
と、いうかだ。
「一週間でこの状況を作り上げたというのか?
いや、それはさすがにないだろう? 普通に考えて数ヶ月はかかる規模だと思うのだが」
「それはですね、魔王様。
穴掘族とダークドワーフを中心に魔物達が頑張った結果ですよ」
何という匠の技術……
暇を持て余していた魔物達は今回の街づくりを率先して行っているとのことで。
どうせなら作れるものは作ってしまおうという魂胆の様だった。
元々魔王城周辺には水場がなかった。
だったら水場がある場所から水を引いてくればいいのではないか、と穴掘族が総出で西にある巨大な湖から水路を掘り続けた結果。
河川と言っても通じるレベルの代物が出来てしまったと。
もちろん街の防衛の為に城との間の河川の深さは橋を使わないと渡れないように深く、広くなっていた。
どれだけ暇だったんだ、これは。そしてやる気に満ち溢れすぎだと思う。
ちなみに余談だが。
元々魔王城周辺に水場がなかった理由についてだが、城内に上下水道が整備されていたからに他ならない。
この作業も穴掘族が地下水路を作り整備した結果だったのだが。
もちろん下水側には魔界産のスライムをたくさん配置しているぞ。
「この跳ね橋もオリハルコンと魔界にある最硬度な石を混ぜ合わせた逸品となっていて、彼の竜王の一撃を受けても耐えれる設計になっているんですよ」
「今なんて言った?」
どんな兵器を作ろうとしているのかと聞きたい。
竜王の一撃って魔王城ですら耐えられない破壊力を持っているはずなのだが。
「いやぁ、ダークドワーフの爺さん達に相談したところ意気揚々と止める間もなく。
気づいたらこんなことになっていたんですよね。あっはっは。
しかも聞いてくださいよ魔王様」
「お前、これ以上何かあると申すのか」
「あると申すのですよ。
この跳ね橋の仕掛けなんですけども、魔界でもめったに採掘されないレアメタルを使用した魔導具を使っているそうで。
魔王城に何かあった場合、自動で跳ね橋を跳ね上げる機能を持っているそうなんですよ。
魔王様、試しに試してみます?」
「何から突っ込めばいいか分からないのだが。
というか試すって何か? 魔王城をどうしろというのだ?」
駄目だこの牛魔王。
テンションが上がりすぎて自分でも何を言っているか分かってないぞコイツ。
「まぁ、いい。少しどころじゃない過剰な出来栄えだが完成した代物にケチはつけまいよ」
これ以上聞くと吾輩倒れてしまう気がする。
「ちなみにここにあった畑は何処にやったのだ?」
「ああ、それなら土壌ごと開拓予定地に移していますよ。
水田も出来たので稲作も可能になりました」
「そ、そうか……。
まさかとは思うが、既に街も出来上がってる訳じゃないよな?」
この調子だ。街が出来ていてもおかしくない。
それよりも既に魔物達が魔界から移住してきて住んでいますと言われても吾輩驚かないぞ。
「あはは。それはさすがにないですよ。
ほら。まだほとんど何もないでしょ?」
「ああ、そうだな。
確かに何もないな――樹海含めて」
牛魔王に案内されて跳ね橋を渡った吾輩が見た光景。
確かに手前には一週間前に見た畑が移されていた。規模が数倍になっているのは置いておいて。
そして、その先。
そこは見渡す限り何もない平野。
いや、微かに樹海らしき場所は見える。
見えはするが、十キロメートルは先に見えるのは気のせいだろうか。
吾輩これでも眼はいい方だから間違いではないと思う。
一週間前には少し歩けば樹海が生い茂っていたと思うのだが……。
何をどうしたらこの状況が出来上がるのだ?
いや、そんなまさか……な。
「はっはっは。魔王様の想像通りかと。
そうです。これも主に穴掘族の成果になります。
いやあ、木々の伐採と土壌の均しがこんなに早く終わるとは思いませんでしたね」
本当に思いませんでしたね。
穴掘族侮りがたし。
ふと気づけば至る所で地面の穴から顔を出して吾輩に手を振っているな。
「ちなみに伐採した木々は各種建物を建てる際に使用予定です。
既に加工は小鬼族や鬼人族達が行っております。
魔素が充実している樹海の木々は衝撃に強く、且つ燃えにくいので建物に適している様ですよ」
「ああ、もういい。
この調子だ。きっと一週間後には街が出来ているのであろう?
牛魔王よ、このまま現場指揮を続けてくれ。
吾輩はもう戻る」
疲れた。
吾輩の予想はさ? 徐々に開拓して街が出来上がるまでに最低でも1年はかかると思っていた訳で。
こんな予想の斜め上を殲滅兵器が音速で通り過ぎる様な現実知りたくなかった。
いつの間にか吾輩の頭に乗った黒猫も寝てるし。
うん。帰ろう。帰ってスライムと戯れるとしよう。
「あれ、何処に行くんですか魔王様。
丁度いいですから挨拶していった方がいいと思うのですけど」
「はぁ……丁度いいとは何を言っているの……だ」
城へ戻る為に踵を返した吾輩だったが、牛魔王の言葉に顔だけ振り返って見たそこには――
「やあ、坊。
久しぶりに会ったと思ったら君、ずいぶんと老けたね」
「あ、はははははは…………。
ど、何方様でしょうか? 誰かと間違えてませんかね?」
逃げたい。
一目散にここから逃げ出したい。
「薄情だなあ君は。
これでも坊がこんなに小さかった頃にオムツを変えて上げたこともあるというのに忘れてしまったのかい?」
「嘘です。お願い。勘弁して」
はい。今一番会いたくなかった人物がいました。
四天王である吸血鬼(真祖)の兄であり、魔界で名高い最強種の一人。
吸血鬼(兄)がいらっしゃってました。
そりゃこの場所の管理者をやる予定だから何時来てもおかしくないけどさあ。
今ここで会いたくなかったよ本当に。
牛魔王……お前知ってて吾輩をここまで案内しただろ?
おい、顔を背けるな。
「魔王様申し訳ありませんが、魔物達に指示がありますので私はこれで。では!!」
あ、逃げやがった!!!
「あっちに小さいけれど休憩所があるからさ。
ほら、久しぶりに一緒にお茶でもしようじゃないか」
「あ、ほら吾輩も仕事が……」
「ないよね?」
「はい……」
誰か。
タスケテ。
===============================================
★第11話 登場人物★
魔王 …… 魔物って物づくりに適している種族だよな。としみじみに思ったこの頃。
牛魔王 …… 街づくりの現場指揮代表。やる気溢れる魔物達に感化されてテンションがおかしくなっているが自分では気づいてなかったりする。
穴掘族 …… 掘れるのは落とし穴だけじゃない! 水路なんて朝飯前。河川すらも作っちゃう。地下水路なんて遊び心を入れたら迷宮になってしまったのは魔王様には内緒な事実。
ダークドワーフ …… 跳ね橋の次は街を包む外壁を作る予定。どんな素材で作ろうかワクワクしてる。
吸血鬼(兄) …… 噂の吸血鬼のお兄さん。最強種の一人。年齢は本人ですら分からないという事実。
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