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セリ 11
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「随分、魔素が濃い場所ね。セリは壁を壊して魔素を外に出して。もう少しで檻の魔法解除できるから。」
「シズ、魔力を保存しといて、檻は壊すし壁も壊すわ。」
といった瞬間に壁に穴を開けていく。外に魔素を逃さないといくら何でも魔力酔いしそうだわ。
「解除できたから、セリ檻を壊して頂戴。私は支援に回るから。」
一瞬に檻が壊される。怒りに任して壊してやったわ。
オイ、コラ!卵泥棒覚悟できているのでしょうね。正義の鉄拳で殴り飛ばしてやるから。
間抜けな自分にも腹立つけど、それは置いといて先は卵泥棒よ。
「ハロルドー!覚悟出来ているのでしょうね。卵はどこにあるの?」
「大事に持ってるけど、今なのー?」
「先に一発殴らせなさい、でないと腹が収まらないわよ。先に卵出しなさい。」
「卵は大事に持ってるよ!少しだけでも抱かしてよー」
「セリ、ハロルドは任したわよ。アクトたちはそちらの人たちに付いて!来るわよ。」
黒い煙の中から現れたのは、ヒュドラー?
こちらの世界にヒュドラーっていたのか。ヤエもシズも唖然としてるわ。
こちらのヒュドラーも一度に9本の頭を同時に斬らないと死なないのかな。
「アクト、ロイ、ジイ、ラッド、エド剣に炎を纏わさして首が再生するかもしれないからー!」
「炎か。炎を得意なのはエドだろう。俺たちでは難しいぞ。」とロイ
「得意な風や水なら伸ばせるが炎は伸ばせないぞ。どうする、アクト。」
「先に得意魔法で首を切断して、シズとセリ様に炎で首をたたき斬ってもらうしかないな。」
「シズ、アクトの言う通りでいいか?」
「エドは炎で斬れよ!」
「わかった、やってみるがデカいし皮が厚そうだな。いやうろこか、また斬りにくい。」
「エド、泣き言はあとだ!」
ズドーンと大きな体が現れた。いっせいに、アクトさん、ロイさん、ジイさん、ラッドさんがウィンドカッターを飛ばす。4本の首が飛んでいく。さすがシズを守るメンバー。今のうちのメンバーではとてもとても、ここまでいかない。
血まみれの首から、新たな首が伸びてくる。嫌な奴。
ヒュドラーが尻尾で隅にいたバロッグやハロルドたちを狙って振り回している。
少しは戦えるようね。自分の身は自分で守ってもラうわ。
口から吐き出す紫色の煙は
「毒だから!状態異常無効をかけるわよ。」
9本の首が口を開けて毒は吐き出すわ。噛みつきにくるわ。狭い場所で戦いにくいわね。
シズは頭に来たのか、炎で首斬っていってる。
うわ、さすが2本再生できないように炎で焼き斬ったわ。
私も負けれないわね、アクトさんが斬った首にファイアボールを打ち込んでやったわ。
あーもう、ヒュドラーめ、頭を振り回さないでよ。図体が大きいから踏みつぶされないようにしないと。
1本、また再生した。
ラッドさんが斬ったわ、ファイヤーボールメガトン級よ再生できるものならしてみなさいよ。
ジイさん、後ろからくるわよ!気を付けて。
ロイさん、任せて打ち込むわ。
尻尾が、ヤエ大丈夫?
誰かが叩いてくれた。よかったわね。
シズがまた2本焼き斬ったわね。
エドさんも1本斬ったわ、すごいな。
最後の真ん中の首か、やはり不死の首が残ったのね。
喰いつきにきたー。ハロルド!卵もって喰われたら承知しないわよ!
「セリ、エド、1・2・3の合図でいくわよ!!最後だから踏ん張れー!!!
イチ・ニ・サン。いけー!!!」
真ん中の首が三方向からの爆炎に包まれていく。
さすがに耐えきれなかったか炎がヒュドラーのうろこを焦がし肉を炙っていく。
煙がすごい。ここがどこか知らないけど屋根に穴を開けるわよ、文句言うな。
あ~あ、隅でせき込んでいる方々がいるけど、悪いわね。
外から誰かが走ってくる音がするわ。
「陛下、陛下は、」
「バルナッド、バロッグ、ハロルド大丈夫か!」
陛下って、陛下って誰が!
ヤエが私たちを呼ぶ。
「お聞きしたらゴード国王と王妃殿下、王太子殿下と王子殿下だそうよ。」
「陛下御無事でしたか?」
「なんとか、この方たちのおかげで助けていただいたわ。ストリガルド、お前が無事を聞くか?」
「お待ちください陛下。父は私と共にこのようにされているのでございます。」
ドローナックが腕を見せるとそこには、なにか模様のようなものが描かれている刺青のようなもので。見たことがないのでシズに目をやるとシズも意味不明な顔をしているし、ヤエは?
アレ、ヤエの顔が青ざめているわ。
「これは、呪いではないか?いつの間に。ドローナックに呪いをかけれるようなものがいるのか?」
「失礼します、陛下。お話より、まず呪いを解かねば話は出来ないでしょう。」
「おおそうだ。だが、解けるかこの呪いを。」
「試してみましょう、私も呪い返しは初めて経験しますので。」
「そなたがしてくださるか、ストリガルドは宰相であると同時にわが弟なのだ。」
ヤエが呪い返しを始めた、そういえばあちらの世界でヤエは古い神社の神主の家系に生まれて巫女として修業した経験があるとかないとか話していたわね。
呪い返しか、シズ呪い返ししたらどうなるか知ってる?と小声で聞くとわからないわよと返されたわ。
どうなるのかな、平安時代の呪い返しは呪いが本人に行き死んでしまうとか…らしいけどどうかしら。
違ったみたい、灰色の煙がわいて中から女の人が出て来たわよ。あれ、誰?
「そなたはマリベリナではないか。そなたは自分の夫と息子に呪いをかけたのか?」
「なぜ、わたくしがこんな場所にいるの?陛下?なぜ、陛下や王妃、王太子まで生きてるの?死んだのではないの?あなたどうなっているのですか!」
「もう、疲れたよ私は。意に反して兄上や王妃殿下、バルナッド王太子や王子たちを殺し王妃になりたいと望むお前に私はついていけない。お前はドローナックにまで呪いをかけていたのか、…自分の息子ではないか。」
「呪いですって私存じませんわ。」
「しらばっくれても無駄だよ。お前がここに連れてこられたのは呪い返しにあったからだ。腕を見るが良い。両腕に呪いが描かれているだろう、それが何よりの証拠になるのだよ。」
「え、えー何故、わたくしの両腕に…なぜ、なぜ…」
「マルベルナよ。答えよ!お前はなぜ、息子や夫に呪いをかけたのだ?答えよ。」
「なぜですって、わからないのですか陛下?陛下は姉を王妃に選んだ、わたくしのほうが姉より美しく賢かったのに。陛下はわたくしを選ばなかった。
お父様もお母さまもわたくしの方がずっと姉より王妃にふさわしいと話されていたのに。
姉がなくなったのに陛下は冒険者をしていたような娘を王妃になさい、わたくしを選ばなかった。
わたくしは王妃になるはずだったのに。なぜ、王妃になれないの。
だから、夫に王になるように頼んだのに嫌だという。
息子は、そう母親のわたくしより姉がすきだった。だから好きな姉にプレゼントさせたわ。
ふふふ、そのプレセントのお菓子を食べた姉は体調を崩し亡くなったのよ。その時の息子の顔…見ものだったわ、産んだ母親より姉を選んだから罰を受けたのよ。
母親のわたくしに食って掛かるような息子だもの呪いをかけて何が悪いの、自業自得じゃない?」
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